千田稔 (歴史地理学者)

千田 稔
人物情報
生誕 (1942-10-03) 1942年10月3日
日本の旗 日本奈良県
出身校 京都大学
学問
研究分野 地理学(歴史地理学)
研究機関 追手門学院大学奈良女子大学帝塚山大学
学位 文学博士
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千田 稔(せんだ みのる、1942年10月3日 - )は、日本の地理学者歴史地理学)。 奈良県立図書情報館館長、帝塚山大学特別客員教授、国際日本文化研究センター名誉教授。学位は(京都大学・1992年)。

経歴

1942年、奈良県で生まれた。京都大学文学部で学び、1966年に卒業。京都大学大学院文学研究科地理学専攻に進学し、1970年に博士課程を中退。

同1970年、追手門学院大学文学部講師に就いた。1975年、同助教授に昇格。1976年、奈良女子大学文学部助教授に転じた。1989年、同教授に昇格。1992年、学位論文『古代日本の歴史地理学的研究』を京都大学に提出して文学博士号を取得[1]。1995年からは国際日本文化研究センター教授となった。2008年に国際日本文化研究センターを定年退職し、名誉教授となった。2011年より帝塚山大学特別客員教授を務めている

学外における役職・委員

受賞・栄典

著書

単著
  • 『埋れた学生社 1974
    • 改題『埋もれた港』小学館ライブラリー 2001
  • 飛鳥への古道:古景巡礼』(そしえて、風土と歴史をあるく) 1984年
  • 『鬼神への鎮魂歌:謎の藤ノ木古墳聖徳太子』(古代を検証する)学習研究社 1990
  • 『宮都の風光:文明の導入』角川書店 1990
  • 『うずまきは語る:迷宮への求心性』福武書店 1991
  • 『古代日本の歴史地理学的研究』岩波書店 1991
  • 『風景の構図:地理的素描』地人書房 1992
  • 天平の僧 行基:異能僧をめぐる土地と人』中公新書 1994
  • 『風景の考古学』地人書房 1996
  • 平城京の風景:人物と史跡でたどる青丹よし奈良の都』(古代三都を歩く)文英堂 1997
  • 『王権の海』角川選書 1998
  • 高千穂幻想:「国家」を背負った背景』PHP新書 1999
  • 邪馬台国と古代日本』NHKブックス 2000
  • 『飛鳥:水の王朝』中公新書 2001
  • 『地名の巨人吉田東伍:大日本地名辞書の誕生』角川叢書 2003
  • 『古代日本の王権空間』吉川弘文館 2004[6] 
  • 伊勢神宮:東アジアのアマテラス』中公新書 2005
    • 再版「読みなおす日本史」 吉川弘文館 2022[7] 
  • 地球儀の社会史:愛しくも、物憂げな球体』ナカニシヤ出版 2005
  • 『古代の風景へ』東方出版 2007
  • 平城京遷都 女帝・皇后と「ヤマト」の時代』中公新書 2008
    • 再版「読みなおす日本史」シリーズ(吉川弘文館) 2024[8]
  • 『飛鳥の覇者:推古朝と斉明朝の時代』文英堂 2011
  • 『こまやかな文明・日本』NTT出版 2011
  • 『まほろばの国から 1』飛鳥書房 2012
  • 古事記の奈良大和路』(東方出版) 2012
  • 『古事記の宇宙(コスモス):神と自然』中公新書 2013
  • 『古代天皇誌』東方出版 2016年
  • 『カラー版 古代飛鳥を歩く』中公新書 2016
  • 聖徳太子と斑鳩三寺』(人をあるく) 吉川弘文館 2016[9]
  • 『奈良・大和を愛したあなたへ』東方出版 2017
共著
編著
  • 『環シナ海文化と古代日本』(人文書院) 1990年
  • 『海の古代史:東アジア地中海考』(角川選書) 2002年
  • 『アジアの時代の地理学:伝統と変革』(古今書院) 2008年
  • 『関西を創造する』(和泉書院) 2008年
共編著
  • 『飛鳥・藤原京の謎を掘る』金子裕之共著、文英堂 2000
  • の考古学』宇野隆夫共著、東方出版 2001
  • 『風景の辞典』前田良一, 内田忠賢、古今書院 2001
  • 『東アジアと『半島空間』: 山東半島遼東半島』宇野隆夫共著、思文閣出版 2003
  • 『京都 まちかど遺産めぐり なにげない風景から歴史を読み取る』本多健一・飯塚隆藤・鈴木耕太郎共著、ナカニシヤ出版 2014
監修
  • 別冊太陽 日本のこころ 平城京』平凡社 2009年12月
  • 『図説 地図とあらすじでわかる! 邪馬台国』(青春新書INTELLIGENCE) 2010
  • 『古代日本のルーツに迫る! 聖徳太子』(青春新書INTELLIGENCE) 2010
  • フジテレビ系列にて放送されたテレビドラマ鹿男あをによし』-歴史監修を担当した。
TVシンポジウム

脚注

  1. ^ CiNii(学位論文)
  2. ^ 「古代歴史文化賞」記念シンポジウム”. 2021年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月4日閲覧。
  3. ^ 『官報』号外第250号、令和3年11月4日
  4. ^ 令和3年秋の叙勲 瑞宝中綬章受章者”. 内閣府. p. 13. 2023年1月25日閲覧。
  5. ^ 日文研
  6. ^ ISBN 9784642024334
  7. ^ ISBN 9784642075206
  8. ^ ISBN 9784642075374
  9. ^ ISBN 9784642067928
  10. ^ TVシンポジウム「不比等が造る国のかたち~日本書紀1300年~」” (2021年4月3日). 2021年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月3日閲覧。

関連項目

先代
石原潤
人文地理学会会長
2002年 - 2006年
次代
山野正彦