前田 菊姫(まえだ きくひめ、天正6年(1578年) - 天正12年8月21日(1584年9月25日))は、安土桃山時代の人物。前田利家の六女。羽柴秀吉の養女。母は利家の側室の隆興院。
前田利家の子に生まれ、近江金物問屋西川重元のもとで生育され[1]、子供がなかった羽柴秀吉の養女となるが、1584年にわずか7歳で没し、西教寺に葬られた。
西教寺に肖像画が残されており、髪を美豆良のように結い、その名にちなんで、右手に一本の菊の花を持ち、上畳の上には、人形や独楽などの玩具が置いてある[1]。
滋賀県の西教寺、石川県の西方寺に肖像画がある。
脚注
- ^ a b 桑田忠親『桃山時代の女性』吉川弘文館、1972年、174頁。