前潟 (早島町)
前潟(まえがた)は、岡山県都窪郡早島町にある大字である。同町の町役場所在地。 郵便番号は〒701-0303(早島郵便局管区) 。 概要町の南部宇野線早島駅の所在地で、駅前(駅北側)から早島の町筋までに集落ができている[1]。 粘土製の強い土壌で、イグサの生育に適し、早島の特産のイグサ製品・畳表の盛業の元となった。現在はイグサ製品・畳表の往時程の勢いはないが、岡山県南部・備後南部などのかつてのイグサ製品の産地であった地域の中では、当地は現在も活発に製産が行われている地域の一つであり、早島表のブランドでその品質に信頼を得ている[1][2]。 沿革歴史近世の初めまでは吉備穴海(児島湾)奥部の海辺であったが、天正12〜13年の間に岡山城主宇喜多秀家が汐止め堤防を築いて初期の開墾を行なったとき、宇喜多堤(今の早島の町筋)の前面には広い干潟があり、これを前潟とよんだ[1]。 延宝7年、早島知行所領主早島戸川氏はこれを干拓させて新田を造成。帯江知行所領主帯江戸川氏も同時に前潟を干拓させて自領の新田をつくり、のちに都宇郡前潟村とする。早島知行所と帯江知行所の相給として支配した。『備中の新田開発』によると、早島戸川領221石4斗7升、帯江戸川領220石7升であった[1]。 明治3年、村内を統一して単一の前潟村とし、同22年6月1日、村制を実施した。同26年には早島・矢尾の2村と合併して新たに早島村を置き、同村大字前潟となる。明治29年には町制を施行し、早島町に。明治43年6月12日、宇野線が開通し、当地に早島駅が開業した[1]。 その後、役場が大字早島から当地へ移転された。 地名の由来早島の町並からみて、その前面(南面)にあった干潟を干拓して出来た土地であるため名付けられた[1]。 年表
地勢
主要施設
交通
参考文献
脚注外部リンク関連項目 |