利用者:Yhiroyuki/アトリエシリーズ (ザールブルグ)

メルルのアトリエ 〜アーランドの錬金術士3〜

プレイヤーの行動によってさまざまな出来事が起き、メルルの考え方が変化していく[1]

  1. ^ 編集部、2011、「メルル役の明坂聡美さんインタビュー」、『ゲーマガ』28巻5号(2011 5月号 通巻486号)、ソフトバンク・クリエイティブ pp. pp.16-17

アトリエシリーズ (ザールブルグ)

アトリエシリーズ錬金術を題材とするRPGのシリーズで、従来のファンタジーRPGに多く見られた世界を救うといった主題を避け、架空世界での日常生活に焦点をあてたことを特徴としている。発売元はガスト。本項目ではこのアトリエシリーズの中で、『ザールブルグの錬金術士』と題された初期の作品とその関連作品について解説する。

第1作は『マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜』。プレイヤーは錬金術を学ぶ魔術学校の落ちこぼれマリーとなり、卒業をめざして錬金術を究めていく。ゲーム中は、依頼に応じてアイテムを作成したり、アイテムの材料を採取するために護衛を雇い危険な地を探索したりする。卒業という大目標以外に、盗賊団の出現や、親友の病気といった難題への対処へせまられることもあるが、シナリオによる強制はほとんどなく、エンディングまでの過程はプレイヤーの自由に委ねられる。以後の作品も、ほぼ同様の自由度、システムを持つ。

アトリエシリーズの初期の主要作品
  • 『マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜』(初出:1997年、プレイステーション)
  • 『エリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士2〜』(初出:1999年、プレイステーション)
  • 『リリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士3〜』A3(初出:2001年、プレイステーション2)
  • ユーディーのアトリエ 〜グラムナートの錬金術士〜』A4(初出:2002年、プレイステーション2)
    ユーディーのアトリエ以後の主要作品はゲームシステムが大きく変更されているので項を改めることにし、解説を省略する。

システム

調合
用意した材料となるアイテムから、錬金術により新たなアイテムを作成する行動。調合にはレシピと器具が必要で、参考書で調べたりイベントで入手したりする。錬金術と呼んではいるが、薬品の調合や魔法の品物を創る以外に、爆弾の製造、食べ物の調理、家具・日用品の製作といった行為も包括している。作成したアイテムは依頼に応じて引き渡して現金化したり、他のより高度なアイテムの材料にしたりできる。ほとんどのアイテムは、何らかの実用品としての効果も持っており、集めることでゲーム進行が有利になっていく。
調合の例(各作品により詳細は異なる)
  • フラム = ロウ×0.3 + 燃える砂×2.0 (乳鉢を使用)
    爆弾の一種。フラムを材料に、より高威力の爆弾を製造できる。
  • 生きてるホウキ = 魔法の草×4.0 + 竹×2.0 + 祝福のワイン×1.0 + 生きてるナワ×1.0(乳鉢を使用)
    部屋を奇麗に掃除してくれる。(部屋が汚いと、調合の成功率が落ちる)
  • エリキシル剤 = ミスティカティ×1.5 + アルテナの傷薬×1.5 + ガッシュの木炭×4.3 + 中和剤(青)×2.5(遠心分離機/天秤を使用)
    万能薬
採取
錬金術の材料となる様々なアイテムを探しに行く行動。採取地は森や山、洞窟などで、季節や場所により採取できるアイテムが異なる。ほとんどの採取地に向かうには数日以上の旅が必要で、計画的に行動する必要がある。また、多くの場合に怪物や盗賊に襲われる危険があり護衛が必要である。
妖精さん
シリーズのマスコット的キャラクター。「妖精の森」に住んでいる種族で、調合や採取を代行させるために雇うことができる。また、行商や掃除の請負に来る妖精さんもいる。
依頼
資金を稼ぐために依頼を受けて仕事をこなす必要がある。依頼内容は、指定されたアイテムを調合、採取し期日までに納入することである。基本的には酒場の主人が提示する一覧から出来そうな依頼を選ぶが、飛び込みで依頼が来ることもある。納入品の品質や期間により評価され人気に影響する。人気が高いほど、より好条件の依頼を受注できる。
冒険者
採取地は危険であり、また、プレイヤーキャラである錬金術士は戦闘に向かない。酒場では、冒険者と呼ばれる人を護衛として雇うことができる(実際には、一般人や他の錬金術士も雇えるが、ここでは区別しないことにする)。冒険者は雇い続けると交友が深まり、個人的に依頼を頼んできたり、イベントが発生したりする。

作品一覧

アトリエシリーズにおいて、「ザールブルグシリーズ」として分類されるのは以下の作品である。

  • 主要作品
    • マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜
    • エリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士2〜
    • リリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士3〜
  • スピンオフ作品
    • ヘルミーナとクルス 〜リリーのアトリエ もう一つの物語〜
    • マリーのアトリエGB
    • エリーのアトリエGB
    • マリー&エリー 〜ふたりのアトリエ〜
    • マリー・エリー&アニスのアトリエ 〜そよ風からの伝言〜

「ザールブルグシリーズ」では、新作がリリースされるごとにグラフィック、イベントの強化やアイテム数の増加が図られていったほか、システム面では調合方法にバリエーションが設けられるなど、いわゆる「やりこみ要素」が強化されていった。こうして、作品を重ねるごとに深くプレイすることができるようになっていった反面、「やりこみ要素」の強化は、その複雑さゆえにシリーズ初心者が手を出しにくくなることにも繋がった。以降のシリーズではこの点を解消すべく様々な試みがなされている。

なお、『ヘルミーナとクルス』は『リリーのアトリエ』の外伝的位置づけの作品である。キャラクターとの対話イベントが中心のアドベンチャーゲームであり、シリーズの特徴的なシステムは持っていない。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜

マリーのアトリエ
〜ザールブルグの錬金術士〜
ジャンル ロールプレイング
対応機種 プレイステーション(PS)
セガサターン(SS)、他
開発元 ガスト
発売元 ガスト
人数 1人
メディア [PS,SS]CD-ROM1枚
発売日 [PS]1997年5月23日
[SS]1997年12月11日
[PS]1998年6月4日(プラス版)
テンプレートを表示

マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜マリーのアトリエ 〜ザールブルグのれんきんじゅつし〜)は1997年5月23日に発売されたプレイステーション用ソフトで、シリーズ第1作目。

なお、主人公が美女で作中に美男子が複数登場するにもかかわらずして主人公絡みの恋愛要素もほとんどなく、恋愛EDが用意されていない。 キャラクターデザインは桜瀬琥姫

ストーリー

マルローネはシグザール王国の都市『ザールブルグ』にある王立魔術学校(通称『アカデミー』)の生徒。彼女はそこで錬金術士を目指して勉強をしているのだが、成績は下の下。アカデミー過去最悪の成績を残してしまうほどだった。

このままでは卒業することができない彼女に、アカデミーの先生であるイングリドはある試験を課したのだった。

それは、「5年間錬金術の店を経営しながら勉強をし、何か一つ高レベルのアイテムを作る」こと。5年の間に高レベルのアイテムを作成できれば、卒業を認める、と。

こうして、マルローネは自分のために与えられたアトリエで店を経営することになったのだった。

登場キャラクター

主要キャラクター

マリー(マルローネ)(Marlone)
アカデミーでは過去最悪の成績を出してしまう。その原因は能力よりもそそっかしい性格にあり、本人もがさつなのは自覚している。片付けが苦手で、実験を続けると部屋をあっという間に散らかしてしまう。やがて師のイングリドや校長のドルニエすら超える程の高みに辿りつき、アカデミーを離れる。19歳。
シア・ドナースターク(Schia Donnerstage)
マリーとは同郷の親友で、良家のお嬢様。病弱で重い病気を抱えているが、マリーには秘密にしている。優しいが毒舌な面も。19歳。
クライス・キュール(Kreis Kuhl)
アカデミーで最も優秀な生徒だが、口ぶりがいやみで常にマルローネと対立する。17歳。
ルーウェン・フィルニール(Ruven Filnir)
生き別れた両親を探して旅を続ける冒険者。マリーが最初に出会う冒険者でもある。後に新たな手がかりを得たためザールブルグを去っていった。17歳。
ハレッシュ・スレイマン(Hallesch Sleiman)
元々は王室騎士隊の隊員だったが、堅苦しい騎士隊勤めに嫌気がさし冒険者に転じた。槍の使い手。酒場の娘フレア・シェンクに恋心を抱いている。23歳。
ミュー・セクスタンス(My Sextans)
南方の国から来た女性冒険者。陽気な性格をしていて、スタイルがとてもいい。南方生まれのためか寒さに弱く、マリーに何か暖かくなるアイテムはないかと依頼をしに来る。マリーが去った後、彼女もザールブルグから去る。20歳。
エンデルク・ヤード(Enderk Jad)
王室騎士隊隊長。いつも堅苦しく融通が利かない男だが、最強の騎士でもある。冒険者として雇用するためのハードルは(よしんば出来たとしても、その雇用費も)高い。26歳。
キリー(キルエリッヒ・ファグナー)(Kirielich Fagnah)
通称『紅薔薇のキリー』。魔界人と人間との間に生まれた魔力を持つ女性冒険者。エアフォルクの塔に住む魔王を倒すことを目標にしている。実はそのエアフォルクにすむ魔王こそが彼女の父であり、父を倒したあとはマリーに別れを告げ、ザールブルグから姿を消す。23歳。
クーゲル・リヒター(Kugel Richter)
王室騎士隊を引退した騎士で、冒険者に転じた。槍使い。酒場の親父・ディオの実弟でありながら別姓を名乗っているのは、ある“至極くだらない理由”でケンカ別れした所為である。マリーがザールブルグを去った後に冒険者も引退して酒場の仕事を手伝うようになる。45歳。
シュワルベ・ザッツ(Schwalbe Satz)
盗賊団の首領。マイヤー洞窟という場所を根城にしていたが、マリーに敗れたのを機に冒険者に転じた。22歳。
怪盗デアヒメル/ナタリエ・コーデリア(Natalie Kohdelia)
怪盗デアヒメルを名乗り盗みをはたらくが、マリーにつかまり改心して冒険者となる。16歳。
イングリド
アカデミーの先生。海を越えた大陸の出身で、左右の瞳の色が違う。錬金術の素養は非常に高く、学長のドルニエに匹敵する。怒らせるととんでもなく怖く、最悪エンディングでは彼女の怒りが頂点に達し…という物である。
武器屋の親父
元は冒険者で、たくましい肉体をしているが、非常に陽気で趣味は「歌を歌う」こと、ただし、この歌声は殺人的である。昔はあったが今は頭髪がないため、それを気にしている。
ディオ・シェンク
酒場の親父。娘・フレアを溺愛しているため、フレアがお店になかなか出られない原因となっている。マリーに仕事を紹介してくれる。後に兄弟のクーゲルと和解した。
フレア・シェンク
酒場の娘。父の監視の目が厳しいためか、たまにしかカウンターに出てこない。
アウラ・キュール
アカデミー売店の女性店員。クライスの姉。イヤミで鼻持ちならない弟に心を痛める。マリーがザールブルグを去った後に結婚して退職した。
ブレドルフ・シグザール
シグザール王国王子。お忍びで街に出るのが好きで、マリーと何度か顔をあわせることになる。
ヴィント・シグザール
シグザール王国・8代目国王。国王はそろそろ王子に王位を譲ろうと考えているが、王子がぴりっとしないことに頭を悩ませている。
ドルニエ
アカデミーの学長。イングリド同様に海を越えた大陸の出身で、左右の瞳の色が違う。いつもは秘密の図書室で日々錬金術の研究に勤しんでいるため、滅多に姿を見せず、入学式の時ぐらいに顔を見る程度である。マリーも顔をすっかり忘れていた。
妖精族長老
「妖精の森」に住む年老いた妖精。妖精さんを雇用したいときには、長老に頼む。妖精さんは最大で7人まで雇える。

ボスキャラクター

普通のRPG同様、強大なボスキャラが出現するが、必ずしも倒さなくてもよく、それなりにストーリーは進んでいく。

シュワルベ・ザッツ
マイヤー洞窟を根城とする盗賊。倒せばその後冒険者として雇用可能になる。
フラン・プファイル
ヴィラント山山頂に出現する火竜。
ヴィルベル
ストルデル滝に出現する竜巻の精霊。
魔人ファーレン
エアフォルクの塔最上階に出現する魔人。この魔人を倒すことがキリーの願いである。

発売履歴

発売日 作品名 対応機種 価格 備考
1997年5月23日 『マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜』 プレイステーション 税抜5,800円
1997年12月11日 セガサターン 税抜5,800円 エンディングなどを追加したVer. 1.3。
1998年6月4日 『マリーのアトリエPLUS 〜ザールブルグの錬金術士〜』(以下、PLUS) プレイステーション 税抜3,800円 セガサターンから逆移植。
2000年4月28日 PLUS Windows95 税抜10,800円 発売はイマジニアから。『エリーのアトリエ』Windows版と同時発売。
2001年11月15 『マリー&エリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士1・2〜』 ドリームキャスト 税抜7,800円 『エリーのアトリエ』とのカップリング。
2005年10月27日 同上 プレイステーション2 税込7,140円(通常版)
税込10,290円(限定版)
2007年12月26日 PLUS プレイステーション・ポータブルプレイステーション3 税込600円 ゲームアーカイブス対応ソフトとしてPLAYSTATION Storeより配信。

出演声優

エリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士2〜

エリーのアトリエ
〜ザールブルグの錬金術士2〜
ジャンル ロールプレイング
対応機種 プレイステーション(PS)、他
開発元 ガスト
発売元 ガスト
人数 1人
メディア [PS]CD-ROM1枚
発売日 [PS]1998年12月17日
テンプレートを表示

エリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士2〜エリーのアトリエ 〜ザールブルグのれんきんじゅつし 2〜)は1998年12月17日に発売されたプレイステーション用ソフト。

キャラクターデザインは山形伊佐衛門。

特徴

前作『マリーのアトリエ』の調合システムを強化し、アイテム毎に品質・効力のパラメータを設け、作成できるアイテムの増強や街の外の行動範囲を広げ、妖精の育成および恋愛要素を盛り込むなど、様々な要素に追加をしている。

新たに追加された調合は「ブレンド調合」と「オリジナル調合」で条件を満たすと使用できるようになる。 「ブレンド調合」ではアイテムの比率を調整することでレシピを書き換えることが可能。 「オリジナル調合」は材料と道具を指定して独自のアイテムを生み出すというもので全作品を通して最強の調合法。オリジナル調合でしか作れないアイテムも多いばかりか、調合素材と道具さえ知っていればレシピが入手可能な未開発のアイテムも作りだすことが出来る。

毎年8月1日にアカデミーで試験が行われる。(下記主なイベント欄を参照)採取地の数は前作の倍近くに増えており、往復日数が20日を超える場所もある。殊にカスターニェはそこから更に複数の採取地を抱えており、到達は高位エンディングの必要最低条件。

エンディングパターンも前作の倍近くあり、隠しパラメーターとなるフラグが設定されているため一度や二度のプレイではそれらすべてを網羅することは事実上不可能。また、本筋にまったく関係のない調合アイテムが存在するためアイテム図鑑を埋めることも難しい。プレイ期間は基本が4年。留年による最大5年の延長と、マイスターランク進学による2年延長がある。前作から引き続き出演しているキャラが圧倒的多数を占め、特に前作の主人公マルローネに再会することがゲームの目的となっている。

ストーリー

『マリーのアトリエ』の一年後、流行病に倒れた少女エルフィール・トラウム(エリー)は旅の錬金術師のマルローネに命を救われる。エリーがお礼を言う前にマルローネは去って行った。ゲームは、マルローネに憧れたエリーが錬金術士になるためにザールブルグを訪れ、錬金術アカデミーに入学するところから始まる。入試の成績が悪かったエリーは寮に入ることができず、自力で生活することを余儀なくされる。エリーは工房を与えられ、錬金術の仕事をしながら卒業を目指す。

前作同様に多くの人物と交流を深めることでそれぞれの人物のエピソードが進展していくが、その中で選択を迫られる場面がたびたび出てくる。その時の選択でエリーが錬金術に対する情熱を持ち続けるような選択を選ぶことで、エリー自身の物語が進んでいく。その物語は、プレイヤーの行動により細部や順序がかわるが、おおむね次のような構成である。

  1. 同級生のアイゼルに誘われ教会の結婚式に立ち会う。エリーは錬金術をとるか恋愛をとるか悩む。このとき、マルローネも式に参列していたが、二人はすれ違う。
  2. 旅芸人のロマージュからマルローネの消息を聞き、エリーは旅に出る。
  3. 港町カスターニェにたどりつくが、海では海竜フラウ・シュトライトが暴れていて船が出ず、海を渡ることができなかった。
  4. エリーは静騎士ダグラス、漁師のユーリカとともにフラウ・シュトライトに戦いを挑み、勝利する。
  5. 海を渡った先、エル・バドール大陸の学術都市ケントニスでエリーはマルローネに再開し、感謝の気持ちを伝える。
  6. 入学から4年後。優秀な成績で錬金術アカデミーを修了したエリーは、上級課程のマイスターランクへの進学を許可される。
    続編では、この時にあえて進学をしなかったという設定になっている。
  7. マルローネが「錬金術とは何か」という命題を考え始め、エリーにも問いかける。
  8. エリーはマイスターランクを修了する。
  9. マルローネとエリーは「錬金術とは『夢』である」という結論に至る。二人は再び別れ、夢のためにそれぞれの道を進み続ける。完。

主なイベント

日食(6月18日)
空が闇に包まれ、画面が暗くなる。
シアの結婚式(初年度6月)
前作の主人公マルローネの親友シアの結婚式。フローベル教会で行われる。
定期試験(8月1日)
調合試験1問、筆記試験5問、実技試験1問からなる。7月末に発表される試験範囲の中から出題される。試験の結果はアカデミーの掲示板に張り出される。採取地へ出かけるなどしてすっぽかすと、最下位の成績となる。最高の結果を修めれば主席のノルディスを蹴落として見事1位に輝くことも可能。調合では、材料と分量を正しく指定する必要がある。知識では素材・道具・名称が出題対象となっており、すべての問題に正解するにはかなりゲームに通じている必要がある。実技では適正な威力の爆弾を見極め、中身を傷つけることなく樽を破壊する必要がある。
夏祭り(8月15日)
見て回るだけなので、見物しても採取地へ出かけたり調合を続けたりしてすっぽかしても構わない。
武闘大会(12月27~30日)
腕に覚えのある者が武術を披露する大会。

登場キャラクター

主要キャラクター

エリー(エルフィール・トラウム)(Elfir Traum)
明るく活発な主人公。愛称はエリー。几帳面で世話好きな頑張り屋だが、天然のドジでよく物を壊す。自分の事については嫌味や当てこすりを言われてもあまり気にしない。甘い物には滅法目がなく、中でも大好物のチーズケーキにはひとかたならぬこだわりを持つ。マリーと違って酒に弱いため疲労回復薬でもあるワインを飲み過ぎると著しく調合能力が低下する。本人は自覚していないが音楽の才を有しており、条件を満たすと楽器を使って味方を支援する「えんそう」コマンドが使用可能となる。ちなみに苗字の「トラウム」とは、ドイツ語で「夢」。15歳。
マルローネ(Marlone)
前作の主人公。ザールブルグのアカデミー卒業後、あちこちをふらふらしていた。現在はケントニスのアカデミーで錬金術の勉強をしている。25歳。
アイゼル・ワイマール(Eisel Weimar)
エリーのアカデミーの同級生。お金持ちの貴族のお嬢様。少々高飛車気味で嫌味ばかり口にするが根は親切で優しい。綺麗好き。当初エリーを田舎者の劣等生として馬鹿にしていたが、次第に信頼しあうようになる。ノルディスに恋心を抱いており、なにかというとつきまとっている。学業に差し支えるため、遠方のカスターニェへの同行を拒む。エリーの使う妖精さんたちを馬鹿にし、師のヘルミーナに倣いホムンクルスを使役するがそれが騒動のタネとなる。ヴィオラートのアトリエにてアカデミー卒業後に修行の旅に出ている事が描かれる。15歳。
ノルディス・フーバー(Nordis Fuba)
エリーのアカデミーの同級生。トップクラスの成績を誇るが、それを鼻にかけることもない気さくで穏やかな人柄の少年。真面目で親切であり、街の人々からの評判も高い。ただ優等生であること自体にはそれなりの誇りやこだわりがあるらしく、成績が一番でないと精神的に大打撃を受ける面もある。アイゼルから好意を寄せられており、つきまとわれている。エリーとの恋愛イベントがある。15歳。
ダグラス・マクレイン(Dagllas Mcrain)
王室騎士隊の隊員で王宮の門番を務める騎士で剣と槍の使い手。態度は荒く口も悪いが剣の腕は立つ。エンデルクに憧れており、彼を上回る騎士になるのが目的。初期から雇用可能でその実力は上位クラス。兄弟が多かったせいで目下の者に対して面倒見がよく、子供達に好かれている。エリーのことを小馬鹿にしているが実は好意を持っている。雪と氷の国カリエルからの移民で地元にあたる東の台地の情報をくれる。エリーとの恋愛イベントがある。19歳。
エンデルク・ヤード(Enderk Jad)
王室騎士隊隊長。いつも堅苦しく融通が利かない男だが、最強の騎士でもある。武闘会決勝で対戦し、勝利すると雇用可能になる。犯罪者更生に使うためにあるアイテムを求めて工房に現れるのだが、それが騒動のタネとなる。31歳。
ロマージュ・ブレーマー(Romauge Bremer)
酒場の踊り子で5の倍数の日にしか会えない。華やかな外見ながら、短剣使いで冒険者としても腕が立ちその剣はモンスターさえも魅了する。歌と踊り、酒と恋愛をこよなく愛する。職業とは裏腹に家庭的な面があり、子供好き。エリーの音楽の才能を発見する。23歳。
ミルカッセ・フローベル(Millcassee Frobel)
フローベル教会のシスター。心優しく落ち着いた性格。平穏な毎日に満足しつつも、それ以外の世界を知らない自分をこのままでいいのか、とも思っている。自ら悩みを抱えているため、そんな自分が人々の悩みに答えて良いものかと悩んでいる。「聖なる力」を持ち怪物の魔力と対抗できる。シスターにしては珍しく、剣が装備できる。16歳。
ルイーゼ・ローレンシウム(Luise Lawrencium)
アカデミー売店の女性店員。巨乳で可愛く天然ボケで街の評判も良い。眼が悪くなってきたことを気にしており、眼鏡をかけてはどうかといわれるが、本人曰く「かけた姿をアウラに爆笑されたので、二度とかけないと決めた」との事。彼女にアイテムを売却した際にごく稀にレアアイテムのシグザール金貨が混じっていることがあり、隠しパラメーターの一つ正直度に関わるイベントとなっている。21歳。
イングリド(Ingrid)
前作と同じくアカデミーの教官。エリーとノルディスはイングリドに師事する。ドルニエ校長の一番弟子と言われており、彼女が執筆した書物がドルニエ校長の秘密の図書室に置かれている。毎年のコンテストでは出題を行い、調合・知識で好成績をあげていると最終試験科目である魔力テストでは破壊目標となる「たる」の中に大事な品を隠しているため、誤って破壊してしまうと烈火の如く怒られる。36歳。
ヘルミーナ(Hermina)
修行の旅から帰ったというアカデミーの教官。毒薬やホムンクルスなどの怪しげな魔術研究を行っている。アイゼルはヘルミーナに師事する。イングリドとは子供の頃からの因縁のライバルでそりが合わず、彼女がドルニエ校長の一番弟子ということが気に食わない。見た目の印象は陰湿な悪人そのものだが、実は心優しく面倒見も良いところもある。ただし、ろくでもない研究と教育方針のせいで愛弟子のアイゼルは不平を漏らし、エリーもとんだとばっちりを食うことも。意外な才能として「エーデルトーン」という楽器の演奏を得意としている。36歳。
ドルニエ(Drnie)
前作同様、アカデミーの校長。今作でも彼の秘密の図書室に訪れることができるが、前作でマリーが見つけてしまったため、場所を移している。図書室の幽霊と噂されている。66歳。
武器屋の親父
前作より引き続き登場のお笑い担当ハゲオヤジ。日数経過でグラセン鉱石の買い取りをしてくれるようになる。また条件を満たすと、毎月3の倍数日に地下工房が出現する。地下工房では武器・防具の改造強化を行えるほか、彼が関わるイベントのフラグとなっている。極度のオンチがもとでのど自慢大会を追放されている。そのことで住民と口論となり、その後の展開によっては、エリーがのど自慢に出場するか、親父が悲惨な目に遭うかの選択となる。44歳。
ブレドルフ・シグザール(Bredolf Schigsal)
シグザール王国王子。外出癖は未だ治らず。町で何度かエリーと顔をあわせるが泥棒と勘違いされることもある。彼とのフラグを立てていると、あるアイテムを調合しなくても国王謁見に必要な通行許可証が貰える。更に国王の悩みを解決することにより王位継承イベントが発生し、エリー専用の「陽と風の杖」が入手できる。28歳。
ハレッシュ・スレイマン(Hallesch Sleiman)
前作に引き続き冒険者として登場。酒場の娘フレア・シェンクに恋心を抱いており、酔っぱらいオヤジと何日続けて店に通えるか競っている。何事にも猪突猛進な縦一列の敵に大ダメージを与える彼の必殺技は『面倒くさくて名前がない』。基本的に脳天気で口調も間延びしている。初期に雇用可能な冒険者の中では戦闘能力がダントツに秀でている。29歳。
シア・ドナースターク(Schia Donnerstag)
前作ではマルローネと冒険もするお嬢様だったが、本作中で結婚する。天然な毒舌は相変わらずである。実家のドナースターク家はクーゲルの扱う「裏」の依頼者のひとり。25歳。
ディオ・シェンク(Dio Schenk)
酒場の親父。娘・フレアを可愛がっている。今作では仕事の依頼を紹介するだけでなく、彼自身からの依頼も出てくる。前作でも重要な役割を果たしたうわさ話の数は圧倒的に増えている。52歳。
クーゲル・シェンク(Kugel Schenk)
元・冒険者。本作では引退し兄の酒場で働き、エリーに「裏」の仕事を紹介する。前作にてディオと仲直りを果たし、シェンク姓に戻っている。51歳。
フレア・シェンク(Flea Schenk)
酒場の娘。親父が忙しい時には、親父に代わって接客にあたることもある。叔父のクーゲルがカウンターについたためか監視の目が緩み、前よりはお店に出てくるようになった。毎月3の数字がつく日にカウンターに立っている。26歳。
クライス・キュール(Kreis Kuhl)
マイスターランクに進学している優秀な学生。本作でも相変わらず、マルローネと対立する。彼女に差をつけられた原因を求めてマルローネを追いかけていた。23歳。
妖精族長老
妖精の森に住む助っ人ワーカー集団をまとめる長老。しかし最近ボケてきたのか、時折トンチンカンなことを言ったりする。
ユーリカ・イェーダ(Julika Jeder)
カスターニェの漁師の娘。初対面では辛辣なセリフを言われるだけで雇用は出来ない。何度か会話をすることで彼女の秘めた目的が明らかにされる。亡き父の悲願でもあった伝説の海賊が残した宝を探しており、エリーが協力することになる。「つぶて島」と呼ばれる島に赴き、石碑を発見するも、宝らしきものは見つからず途方にくれるが、ケントニスに渡航するには彼女を仲間にして船を貸して貰い海竜「フラウシュトライト」を倒す必要がある。
オットー・ホルバイン(Otto Holbein)
カスターニェの雑貨屋店員。宅配便も引き受けているので、カスターニェ地方で採取した材料をザールブルグの工房へ送ることができる。フラウシュトライトを倒すという野望を抱いている。
シュマック・ホルテン(Schmack Horten)
カスターニェで武器屋を開いている。ザールブルグの武器屋とは違った品揃えの店で、取引回数が増えると武器の種類も増えていく。ドムハイト王国出身。
ボルト・ルクス(Bord Lx)
カスターニェの元漁師。海で怪物に大怪我をさせられ、酒場勤めをしている。
ミュー・セクスタンス(My Sextans)
南方の国から来た女性冒険者。マリーがアカデミーを卒業して旅立った後、町に面白いことがなくなった、という理由でザールブルグを出た。彼女とは遠方のカスターニェで出会うことが出来るのだが、最初は中々会う事が出来ない。彼女の必殺コマンドの「南国うに」は強烈である。
ルーウェン・フィルニール(Ruven Filnir)
生き別れた両親を探して旅を続ける冒険者。ザールブルグを出て、遠方のカスターニェで姿を見かけることが出来る。尚、彼の両親については今作で判明する。レベルが低いうちは頼りないが、必殺技が強力になると頼もしい存在になる。エリーとの恋愛イベントがある。
イクシー(Xe)
ケントニスにある売店の女性店員。沈着冷静ながら商品を買わないと、前作のアウラ同様にイヤミを言う。目を開けたまま眠ることが得意(しかし、本人は眠っていないと言っている)。売っている品物は全て貴重な品ばかりだが、ここでしか入手できないという物はない。
ファウ(V)
ケントニスにあるホテルの女性フロント員。宿泊者には親切だが、宿泊しないと悪口を言う。だが、その言動からは遠方からの来訪者を労る気持ちが窺い知れる。
妖精さん
前作同様、行商や掃除に現れたり、雇われて採取や調合を手伝いをしてくれたりする。最低賃金最低クラスの黒妖精では採取しか出来ない。本作から採取や調合の経験値を積むことで、能力がレベルアップするようになった(レベルアップしても賃金は雇用時のまま)。ただし、最高の虹妖精にするには相当の時間と経験値と素材が必要となる。顔も声も同じな彼等の見分けをきちんと付けられるのは、三作通してエリーだけである。今作では調合しながらゴロゴロ転がったり踊ったりするため作業状況の確認が必要。

ボスキャラクター

普通のRPG同様、強大なボスキャラが出現するが、倒さないと先に進めないボスキャラと、倒さなくてもかまわないボスキャラに分けられる。

ヴァンパイア(フォン・シュテルンビルト伯爵)
ヘウレンの森に出現する吸血鬼。元は貴族だったが、妻に先立たれ妻の墓を守るうちに吸血鬼と化した。ちなみにニンニクを投げつけてもあまり効果はない。
フラウ・シュトライト
カスターニェ沖に住み着いた巨大海竜。その名は“喧嘩婦人”の意。パーティ全体に大ダメージを与える「大津波」の攻撃を持つ強敵である。船上での戦闘となるためカタパルトを利用した攻撃が基本となる。
ドッペルゲンガー
エアフォルクの塔最上階に出現する3体の妖怪。エリーと同じ姿をしており、3体それぞれ得意の技で攻撃してくる。ゲーム中最強クラスのボスであるため、相応の冒険者レベルに達してないと倒すのは厳しい。逃げることもできるので無理して倒す必要はないが、倒すとシグザール金貨を入手できる。

テーマソング

まわれロンド(挿入歌)
作詞:松林香絵 作曲:山西利治 編曲:山西利治・Thousand sketcheS 歌:長沢美樹
明日になれば(エンディングテーマ)
作詞:吉池真一 作曲:土屋暁 編曲:土屋暁・Thousand sketcheS 歌:長沢美樹

発売履歴

発売日 作品名 対応機種 価格 備考
1998年12月17日 『エリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士2〜』 プレイステーション 税抜5,800円
1999年12月16日 プレイステーション 税抜2,800円 (The Best)
2000年4月28日 Windows95 税抜10,800円 発売はイマジニアから。『マリーのアトリエ』Windows版と同時発売。
2001年11月15 『マリー&エリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士1・2〜』 ドリームキャスト 税抜7,800円 『マリーのアトリエ』とのカップリング。
2005年10月27日 同上 プレイステーション2 税込7,140円(通常版)
税込10,290円(限定版)
2008年3月21日 プレイステーション・ポータブルプレイステーション3 税込600円 ゲームアーカイブス対応ソフトとしてPLAYSTATION Storeより配信。

出演声優

リリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士3〜

リリーのアトリエ
〜ザールブルグの錬金術士3〜
ジャンル ロールプレイング
対応機種 プレイステーション2(PS2)
開発元 ガスト
発売元 ガスト
人数 1人
メディア DVD-ROM1枚
発売日 2001年6月21日
2002年4月4日(プラス版)
2005年5月6日(フィギュア付)
テンプレートを表示

リリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士3〜リリーのアトリエ 〜ザールブルグのれんきんじゅつし 3〜)は2001年6月21日に発売されたプレイステーション2用ソフト。コンビニエンスストアデジキューブ提携)限定プレミアムボックスも同時に発売されている。

2002年4月4日には通信対戦機能やイベントを追加したリリーのアトリエプラス 〜ザールブルグの錬金術士3〜がプレイステーション2用ソフトで発売された。

2005年5月6日には、フィギュアが付属したリリーのアトリエプラス〜リミテッドエディション〜が発売された。尚、これは2005年10月27日アトリエ マリー+エリー〜ザールブルグの錬金術士1・2の発売に合わせて、数量限定で発売されている。

キャラクターデザインは山形伊佐衛門。

ストーリー

前2作が「アカデミーから卒業する」というのが基本的な目的なのに対し、本作は時代を遡り「アカデミーを建設する」というのが目的となる。前2作では教師であった二人が主人公の生徒(兼手伝い)として登場する[1]

本作品ではゲームとしてのエンディングの他、男性キャラクターとリリーとの「ラブラブ・エンディング」が特徴となっている。

登場キャラクター

主要キャラクター

リリー(Lilie)(声:那須めぐみ
身長159cm、体重50kg。2月14日生まれ(水瓶座)17歳。
本作の主人公。ケントニスでの錬金術ブームで、その魅力に取りつかれた少女。独学で錬金術を学ぶ。ケントニスの出身だが出身地方が違うためか、ドルニエらとは異なりオッドアイではない。ケントニス・アカデミーはそんな彼女の努力、才能を認め、東の王国へと行くよう勅命を出す。ただ、弟子のイングリド、ヘルミーナの方が錬金術の知識は上である。「ペンデル」というクッキーが大好物。あまり裕福な家ではなかったため、せめて名前だけは女の子らしくと、父親により「百合(リリー)」と名付けられた。
リリーのその後については、GBA版『マリー、エリー&アニスのアトリエ ~そよ風からの伝言~』のエンディングにて、三人目の主人公アニスの通っていた学校の校長をしており、マリーとエリーの執筆した本を高く評価して教師として招聘するという形で特徴的な後姿が登場する[2]
ドルニエ(Dornie)(声:菅原正志
身長169cm、体重57kg。生年月日不明(星座不明)40歳。
ケントニス・アカデミーの中心部、元老院の一人。左右の瞳の色が異なる民族の住むエル・バドール大陸の出身。リリー、イングリド、ヘルミーナの3人を連れてシグザール王国へとやってきた。目的は錬金術の布教とアカデミーの建造。また、周りの3人が元気なのか、はたまた彼の年のせいなのかは不明だが、常に顎に手を当てて何かを考えている。
イングリド(Ingrid)(声:白石妙子
身長138cm、体重33kg。10月26日生まれ(蠍座)10歳。
8歳からアカデミーに所属しており、錬金術の知識、技術においてかなり高いレベルの素質を持ち、「神童」と呼ばれている少女。同じくエル・バドール大陸出身。性格は勝ち気で活発。細かい作業が苦手で、よくヘルミーナにからかわれている。将来、アカデミーの先生になるがとんでもなく出来の悪い生徒をみることになると、イルマに占われた。両親のいないイングリドは、リリーが母親代わり。まだまだ甘えたいお年頃。
ヘルミーナ(Hermina)(声:釘宮理恵
身長140cm、体重34kg。1月14日生まれ(山羊座)10歳。
イングリドと同様、8歳からアカデミーに所属しており、彼女も「神童」と呼ばれる。同じくエル・バドール大陸出身。やや身体が弱く、性格は大人しめ。だが、イングリドとの口喧嘩の時はいつも一枚上手を行く。彼女も両親を亡くし、リリーが母親代わり。将来、性格を変えてしまうようなことが起きると、イルマに占われた。普段あまり笑顔を見せない彼女も、リリーの前では素直になれる。
ゲルハルト(Gerhard)(声:置鮎龍太郎
身長170cm、体重70kg。8月30日生まれ(乙女座)18歳。
冒険者だが、武器屋を持つことを夢見ている。趣味は歌を歌うことで、自身の黒髪を自慢している。とんでもない音痴と街の評判で、前2作の「武器屋の親父」はゲルハルトではないかとの見方が有力であったが、GBAソフト「アニス」の攻略本にてゲルハルトと断定された。使用武器は長槍。恋愛対象キャラ。
イルマ・ヴァルター(Irma Walder)(声:中原麻衣
身長160cm、体重49kg。12月6日生まれ(射手座)17歳。
南方から旅をしてきたキャラバンの一人。珍しい物品を販売する他、カードを使った占いを得意とする。ザールブルグに来て間もないリリーとは、同い年ということもありすぐにうち解けて仲良くなる。リリー曰く、「随分とセクシーな服装をしている」らしい。使用武器は曲刀。
イルマのバア様
占いと呪いを解くのを仕事にしている。いつも広場で座っているだけだが、重要なイベントに対処するときに鍵になる人物でもある。
ハインツ・マドック(Heinz Maddok)(声:大塚明夫
身長180cm、体重70kg。2月19日生まれ(魚座)47歳。
酒場「金の麦亭」の主人。仕事を紹介する。楽器演奏もでき、人望も厚い。
シスカ・ヴィラ(Ziska Villa)(声:夏樹リオ
身長168cm、体重54kg。8月21日生まれ(獅子座)20歳。
女性冒険者。王室騎士隊入隊の夢に挑戦し続けている。冒険者のみならず、リリーにおしゃれや身だしなみについてアドバイスする女性としての一面もある。かなりの酒豪。得意とするのは長槍。
クルト・フローベル(Kurt Frobel)(声:増岡太郎
身長174cm、体重60kg。5月2日生まれ(牡牛座)24歳。
フローベル教会の神父。女神アルテナの敬虔な信徒のため、錬金術に関しては「神が定めた形を不自然に歪める技術」と否定的。だがそれを除けばリリーに対しても親切で採取作業にも付き合ってくれる。既婚者であるため恋愛イベントがない。「エリー」に出たミルカッセの父。使用武器は「はたき」ではなく杖。
ヨーゼフ・カロッサ(Josef Carossa)(声:大川透
身長167cm、体重55kg。3月28日生まれ(牡羊座)47歳。
雑貨屋の主人。ゲーム開始時に彼から「ペンダント」を受け取るか否かで、エンディングが大きく分岐する。大の愛妻家。
テオ・モーンマイヤー(Theo Mohnmeier)(声:下野紘
身長165cm、体重52kg。3月19日生まれ(魚座)16歳。
小さな農村の出身。ケシの実やケシパンを売って生活する農家の地味な生活に嫌気が差してザールブルグの酒場にたむろするようになった。冒険者としての素質は十分だが、まだまだ実践不足で、駆け出しの冒険者である。同じ駆け出しということで、リリーと仲良くなる。恋愛対象キャラ。
ヴェルナー・グレーテンタール(Werner Gretenthal)(声:神奈延年
身長170cm、体重60kg。1月4日生まれ(山羊座)22歳。
ヨーゼフ雑貨の2階に本人は掘り出し物と呼ぶガラクタを売る雑貨店を構える。カリン・ファブリックとは旧友。性格は気まぐれで些細な事で気を悪くしたりする。元が器用なので楽器作りや武器作りなど色々なことに手を出してみたが、興を失うとやめてしまい、今はなんとなく雑貨屋をやっている。また店も父の遺産の雑貨屋を半ば道楽で行っているもので、彼の気分次第で突然休みになったりする。好物はラム・レーズン。冒険者として雇用できる。ナイフを得意とし、敵のHPがわかる。恋愛対象キャラ。
エルザ・ヘッセン(Elsa Hessen)(声:笠原留美
身長157cm、体重44kg。9月19日生まれ(乙女座)18歳。
貴族マクスハイム家の5女。ヘートヴィッヒの妹であるが、パン屋で働いていると身分を隠している。街に出てきてはあちこち見て回ったり孤児院の子供達の面倒を見たりしている。性格は快活。冒険者として雇用できる。使用武器はナイフで、戦闘での離脱が100%成功する。
ウルリッヒ・モルゲン(Ulrich Morgen)(声:速水奨
身長176cm、体重69kg。9月21日生まれ(乙女座)24歳。
王室騎士隊副隊長。最強の騎士であり、対ボス戦では最も頼りになる男である。しかしながら、自身の不注意により隊長を死なせてしまった過去を後悔し続けており、いつも暗い表情をしている。リリーと出会い、次第に心を開くようになる。冒険者として雇用するには武闘大会で良い成績を修めなければならない。恋愛対象キャラ。
カリン・ファブリック(Karin Fabrik)(声:村井かずさ
身長165cm、体重51kg。6月30日生まれ(蟹座)19歳。
製鉄工房の跡取り娘。昔から製鉄工房のなかで生活してきたので、威勢の良い性格になった。よく男と間違えられる。実はヴェルナー・グレーテンタールの幼馴染である。王宮に自分の武具を献上したことのある父を尊敬し、目標にして日々努力している。余談だが、アルコール類が苦手らしい。使用武器は洋刀。必殺技では、通常うになどを投げるが、一定確率でテオやヴェルナーを敵に向かって投げつけることがある。
アイオロス(Eioross)(声:室園丈裕
身長171cm、体重58kg。4月15日生まれ(牡羊座)25歳。
前2作では高名な画家として名を馳せるものの姿を現すことはなかった。本作では、貧乏な暮らしをしながらも好きな絵に打ち込む若き日の姿を、生き生きと映し出している。
ヴィント・シグザール国王(Wind Schigsal)(声:品川徹
身長168cm、体重55kg。5月23日生まれ(双子座)38歳。
シグザール国国王。当初は錬金術に疑問を抱いていたが、自催の展覧会で錬金術の可能性を目の当たりにし、錬金術を産業振興に使えないかと考えるようになる。
カスパール・ザイン(Kaspar Sein)(声:岡田貴之
身長168cm、体重80kg。11月17日生まれ(蠍座)44歳。
商売で財を成した富豪。珍しいものに目がなく、リリーに珍品入手を依頼する好事家。
ヘートヴィッヒ・マクスハイム(Hedwig Maxheim)(声:岡村明美
身長159cm、体重48kg。10月17日生まれ(天秤座)25歳。
貴族マクスハイム家の4女。不自由の無い毎日を退屈に感じ、リリーに珍品入手を依頼する。
ゲマイナー(Gemeiner)(声:竹村拓
身長172cm、体重61kg。誕生日不明(星座不明)30歳。
詐欺師。かつて貧しかったが、大貴族の令嬢ヘートヴィッヒと恋仲になり、彼女に釣り合った身分になるべく官僚試験を受けていたが挫折、彼女の前から姿を消した。数年後、錬金術士を騙り錬金術を貶めようと画策するが、幼馴染のヘートヴィッヒに諭され改心した。
ベルゼン侯
東の台地にある城の領主。若い頃には槍術を嗜んでおり、シスカの腕を見抜く。跡を継ぐものもなく、やがて誰も住まない荒城になるだろうと行く末を案じている。数年後のマリーの世界では、廃城となっている。

ボスキャラクター

普通のRPG同様、強大なボスキャラが出現し、倒さないとストーリーが先に進まない。

ウォルフの王(ウォルフ・ケーニッヒ)
グランビル村近くの泉に出没する巨大狼。素早い動きで噛み付いてくる他、遠吠えで手下の狼を呼び寄せる事も。倒すと、HP回復力のあるグランビル湧水を入手可能になる。
タイタスビースト
ヴィラント山山頂に出現する毛むくじゃらの巨大動物。ゲマイナーの嫌がらせを終わらせるためには倒す必要がある。
ビヒモス
エアフォルクの塔最上階に出現する牛頭人身の悪魔。手にした槍でついてくるほか、地震を起こしてパーティ全員に攻撃を仕掛けてくる。参考書「レーベの手記」を入手するためには、必ず倒さなければならない。
巨大ぷに
ザールブルグ市ほどの大きさのぷに。放っておいても害はないが、ヘーベル湖方面に採集に行けなくなるので、爆弾と腕の立つ冒険者を揃えて早目に倒すべきである。尋常ではない体力を持つ。倒すとヴィント国王から「ぷにぷにスレイヤー」の称号が授けられ、街中で「ぷにぷにスレイヤー」のリリーと呼ばれるようになる。
黒の乗り手
シグザール王国建国史に名を残す英雄「始まりの騎士」の成れの果て。どこにでも何度でも出現するので、倒すまで落ち着いて採取活動が出来なくなる。最初に遭遇した時にはリリー一行は必ず倒されてしまい、強制的にザールブルグに戻されてしまう。なお、敵エンカウントの発生しないポイントで遭遇するとゲームが止まるバグを起こす。

テーマソング

未来を信じて(挿入歌)
作詞:松林香絵 作曲:小林美代子 歌:那須めぐみ
あしあと(エンディングテーマ)
作詞:吉池真一 作曲:土屋暁 歌:堀江真美

ヘルミーナとクルス 〜リリーのアトリエ もう一つの物語〜

ヘルミーナとクルス
〜リリーのアトリエ もう一つの物語〜
ジャンル アドベンチャーゲーム
対応機種 プレイステーション2(PS2)
開発元 ガスト
発売元 ガスト
人数 1人
メディア DVD-ROM1枚
発売日 2001年12月20日
テンプレートを表示

ヘルミーナとクルス 〜リリーのアトリエ もう一つの物語〜ヘルミーナとクルス 〜リリーのアトリエ もうひとつのものがたり〜)は2001年12月20日に発売されたプレイステーション2用ソフト。キャラクターとの対話を主とするアドベンチャーゲームであり、シリーズで唯一ロールプレイングゲームではないタイトルである。したがって、シリーズ共通の特徴である採集、調合、冒険の行動を含まない。

ストーリー

ヘルミーナは人工生命体のホムンクルスとして主人公クルスを作り出した。しかし生まれたばかりのクルスは言葉や感情がなかった。クルスはザールブルグの街を歩き回って住人と会話をし、「言葉」を集めていく。そうして獲得したボキャブラリを使い、ヘルミーナと仲良くなってゆく。やがてヘルミーナの中にも何か重大な感情が芽生えてゆくのであった…。

主要キャラクター

クルス(声:高城元気
ヘルミーナが初めて創り出した生命体。
ヘルミーナ(声:釘宮理恵
人工生命体=ホムンクルスを創り出す。その生命体に「クルス」と名付けた。

テーマソング

もう一つの物語(オープニングテーマ)
作詞:増田一繁 作曲・編曲:小林美代子 歌:東野祐美

マリーのアトリエGB, エリーのアトリエGB

マリーのアトリエGB
エリーのアトリエGB
ジャンル ロールプレイング
対応機種 ゲームボーイカラー(GBC)(ゲームボーイにも対応)
開発元 トーセ
発売元 イマジニア
人数 1人
メディア カートリッジ
発売日 2000年1月8日
テンプレートを表示

マリーのアトリエGBならびにエリーのアトリエGB2000年1月8日に発売されたゲームボーイゲームボーイカラー両対応のソフト。販売はイマジニア。主人公のフィギュアが付属した限定デラックスパッケージも販売された。マリーのアトリエGBとエリーのアトリエGBは、主人公や一部の登場キャラの名前は異なるものの、ストーリーやシステムはほぼ同一である。新システムの「エージング調合」が導入され、手に入れたおまけ画像やアイテムは通信によって両ソフト間の交換が可能であるが、一部のアイテムを通信もしくはパスワードによって入手しなければアイテム図鑑はコンプリートしない。

なお、本作品はプレイステーション版からの移植ではなく、ストーリー、システム共にアレンジされた別視点のオリジナル作品である。
また、越智善彦による漫画作品「マリーとエリーのアトリエ ザールブルグの錬金術士」は本作品をベースにしている。

ストーリー

無事にアカデミーを卒業し、錬金術のお店を開いたマリー(エリー)のところに妖精族の長老が現れる。というのも、見習いの妖精を錬金術士にして欲しいというのだ。果たしてマリー(エリー)はこの見習い妖精を立派に育てる事ができるのだろうか…

マリー&エリー 〜ふたりのアトリエ〜

マリー&エリー 〜ふたりのアトリエ〜
ジャンル ロールプレイング
対応機種 ワンダースワンカラー(WSC)
開発元 イースリースタッフ
発売元 イースリースタッフ
人数 1人
メディア カートリッジ
発売日 2001年10月25日
テンプレートを表示

マリー&エリー 〜ふたりのアトリエ〜マリー アンド エリー 〜ふたりのアトリエ〜)は2001年10月25日に発売されたワンダースワンカラー専用ソフト。販売はイースリースタッフ。本作品より導入された新システム「ふたりで調合」は次作のマリー・エリー&アニスのアトリエ 〜そよ風からの伝言〜にも引き継がれている。

ストーリー

『エリーのアトリエ』後のお話。ケントニスでマリーと出会ったエリーがザールブルグに帰ってくると、その間に泥棒に入られ何もかも盗まれてしまった。悲嘆に暮れるエリーにアカデミーから「原初の炎を3年以内に作ってくれるならお金その他を援助しよう」との提案を持ちかけられる。迷うエリーは一緒に工房をやろうというマリーからの申し出を受け、二人はひとつの工房でその幻のアイテム作りを行うこととなる。

主要キャラクター

ルードヴィヒ・バスタルト
錬金術士であり、医者でもある。アカデミーから除名されている、謎の多い人物。黒いマントを着用している姿がよく見られる。
クリスティアーネ・ヴァルヌス
最年少でアカデミーへの入学を果たした天才錬金術士。双子の弟ルカとともに、寮には入らず、かつてマリーが卒業試験で使っていた工房を開いている。飛翔亭での評判は結構いい。また、二人は協力して調合を行うこともあり、マリー&エリーの「ふたりで調合」コマンド発生のきっかけとなる。
カレイド
占い師兼錬金術士。既にアカデミーは卒業しているが、在学時の成績はあまりよろしくなかったようだ。職業柄、女に見られることもある。また、かつては隊商とともに旅をしていた時期もあった。
マティアス・エルレーゼン
真理の探究に力を注ぐ錬金術士。娘と孫がいたが、二人とはずっと会っていない。また、錬金術に打ち込むあまり、家庭を顧みなかったことを後悔している。妖精のポップルを雇っている。
ロルフ・グランツ
腕の立つ戦士。聖騎士になることを目指している。聖騎士の試験でダグラスと戦ったことがあり、そのときは敗北した。それゆえ、ダグラスをライバル視している。
フランシエラ・クヴェレ
愛称フラッツ。腕の立つ冒険者。もともとはザールブルグに住んでいた小さな女の子の一人で、マリーのことを知っていた(マリーは知らなかった)。実は貴族の娘で、王城への入城許可証をマリーたちにくれる。
名前のない少女
ルードヴィヒの助手をしている少女。あまり喋らないが、たまに教会で祈りを捧げている姿を見ることができる。また、仲良くなると、冒険者としてマリーたちを手伝ってくれるようになる。
ポップル
マティアスの雇っている妖精。器具を落として割ったり、買出しで買うべきものを忘れたりと、なかなかお茶目な妖精。無邪気な子供で、「機械仕掛けの小鳥」を見ると喜ぶ。マティアスを「ししょー」と呼んで慕っている。
レナーテ・トレランツ
駆け落ちをしたフレアの代わりに飛翔亭で働き始めた女性。フレアの友達で、町の噂によると、夫と離婚したらしい。そのことでロマージュと喧嘩になったこともある。
フューレン・ドライツェント
ケントニスアカデミーで働いていた青年。何もかも盗まれて途方に暮れるマリー&エリーに救済の手を差し伸べた人でもある。普段はザールブルグアカデミーで働いている。
ロスワイセ・カロッサ
職人通りの雑貨屋の店番をしている少女。作中にて言及されてはいないものの、「リリー」の雑貨屋店主であるヨーゼフの孫娘と思われる。
なお、彼女の父は「時期ごとに違う物を売って」おり、「手広く交易を行っていた」らしいが、それ以上の情報を得ることはできない。
リューネ姫
南のドムハイト王国の王女。
ヴォルケ
サールブルグを襲った盗賊団の首領。東の大地に身を潜めている。マティアスの孫であり、彼とはいろいろな因縁がある。

マリー・エリー&アニスのアトリエ 〜そよ風からの伝言〜

マリー・エリー&アニスのアトリエ
〜そよ風からの伝言〜
ジャンル ロールプレイング
対応機種 ゲームボーイアドバンス(GBA)
開発元 ガスト、バンプレスト
発売元 バンプレスト
人数 1人
メディア カートリッジ
発売日 2003年1月24日
2006年3月23日(バンプレストベスト)
テンプレートを表示

マリー・エリー&アニスのアトリエ 〜そよ風からの伝言〜マリー・エリー アンド アニスのアトリエ 〜そよかぜからのでんごん〜)は2003年1月24日に発売されたゲームボーイアドバンス用ソフト。開発は初めてガストバンプレストが共同で行った(次作はアルトネリコ)。販売はバンプレスト。前作マリー&エリー 〜ふたりのアトリエ〜にもあった「ふたりで調合」以外にも「イメージ調合」が加わった。また、イベントグラフィックはアニメーション制作スタジオであるGONZOに依頼した。

特徴

執筆の締め切りが各年度の8月30日と決まっており、期間が5年に設定されている以外は各年度の9月1日以降ならいつでも依頼を受けて執筆できるなど、極めて自由度が高く制約は少ない。基本的にはなにをしていても(なにをしなくても)良く、本の執筆という主要目的ですら放棄することが出来る。新システムの「イメージ調合」は特定レシピの材料を入れ替えることで行うものだが、入れ替えられる素材は既に決まっている。最初から主人公二人を完全に別行動させられ、日単位で自動的に切り替わり、調合期間中は自動的にスキップされる。また評価の高さは一部イベントの発生条件だがエンディングとは無関係。2年目以降は新キャラのアニスと入れ替えることが出来るようになるが、すべての能力において著しく劣る彼女を育てる必要はない。上位エンディングを迎える為の条件アイテムも多めに設定されており、すべてのアイテムを調合しなくともよい。また、調合に専念している期間中も冒険者たちは独自に行動しているため自動的にレベルアップし成長する。自由度が高い反面、MPや疲労度の回復は前作までと比べてシビア。疲労回復の主要な手段だったワインは店で売っておらず、採取による外出やキャラの入れ替えでも一切回復しない。このため自前で作成した回復アイテムを頻繁に利用することになる。前作でお馴染みの特定日のイベント(6月18日の日食と、8月15日の夏祭り)は健在だが、暮れの武闘大会は周辺諸国との関係上中止になっている。また、国王即位により1月1日に発生していた王子のお忍びイベントも勿論ない。前作に登場した人物でゲーム中未登場の者たちも随所で名前や存在が仄めかされており、とあるエンディングではリリーも意外な形で登場する。

ストーリー

前作『マリー&エリーのアトリエ』後のお話。ある日工房を経営する二人の元にかつての師であるイングリドが「5年後に完成する大図書館にアカデミー卒業生である貴方達の書いた本が欲しい」という話を持ちかけてくる。新システム「イメージ調合」を利用して今まで誰も作らなかったアイテムを調合し、本にしようと決める2人にアカデミーの先生になるために留学してきたアニスを加えた3人で未来に残す本を作るための執筆活動が始まるのだった。

登場キャラクター

主要キャラクター

プレイヤーが操作する本作品の3人の主人公。アイテムを調合する人によってアイテム図鑑のコメントが違うので、これにより各キャラクターの好みなどがわかる。また、冒険者たちとの友好度も個別に設定されており、他の二人に対する信頼度も設定されている。 また、3人には得意な属性が設定されており、その属性のアイテムを調合する時は成功率が上昇する。

アニス・リュフトヒェン
誕生日:3月26日、牡羊座。身長:150cm。体重:40kg
ザールブルグより南方にある国のアカデミーで錬金術を学んだ少女。優秀な生徒だったが、一時的に経済面で苦難に立たされる。しかし周囲の人たちのおかげで無事に卒業。援助してくれた人たちへの恩返しとして、母校の教師になるべく、今回教育実習生としてザールブルグへやってきた。
登場するのはゲームスタートから2年目。イングリドからの紹介でマリー、エリーと共に錬金術を学ぶこととなる。アカデミーで先生の手伝いをしているため、彼女の本を執筆契約している間は、マリーかエリーのどちらかがアカデミーに残ることになる。彼女にも必殺技が用意されているが、あるミニゲームをクリアしなければ使えない。綺麗好きなので調合を繰り返しても部屋は綺麗なまま。真面目な頑張りやではあるが、戦闘力の高いマリー、実力が突出しているエリーと比べて能力的にみるべきものはなにもない上、丸一年出遅れることもあって足手まといになってしまう。ただしすべての属性を得意としており、成功率が5%あがる。彼女関連のエンディングは、彼女と執筆契約を結び、完成させた冊数で決定される。
マルローネ
誕生日:11月5日、蠍座。身長:160cm。体重:50kg
ザールブルグのアカデミーである意味伝説的な成績を残した錬金術師の女性。愛称はマリー。エル・バドールのケントニスアカデミーで錬金術の研究をしていたところエリーと再会し、共にザールブルグへと帰還。エリー卒業後に一緒に工房を開いていた。今回エリーと共にアカデミーの大図書館に納める本を執筆することになる。一部の者(キリー、エンデルク)から高い評価を受ける反面。恩師のイングリドを含めた周囲からは『伝説の落第生』で『厄介者』と評されている。マイペースな楽天家だが、そうでない一面も伺わせる。親友のシアは結婚して幸せな家庭を築き子供も産まれたが、彼女は相変わらず恋愛そのものにまったく関心がなく極めて鈍感。
3人の中では戦闘向きで一番冒険者に向いているステータス。がさつな部分は変わっておらず、彼女が調合をしているとすぐに部屋が汚れてしまう。
得意な属性は赤と白で、アイテム図鑑のコメントでも爆弾系のアイテムを作るのが得意と書かれている。酒類アイテムのコメントでは酒豪らしい部分が垣間見える。逆に甘い物は少々苦手なようだ。犬より猫派。
第一作目以降の好敵手クライスとの仲は相変わらず平行線を辿っており、周囲はお似合いの二人とみているようだがマリー本人は断固として否定する。一定条件を満たすと、ツンデレ気味な態度を続けるクライスの本音が聞けるが、鈍感なマリーは彼の秘めた好意に気づかない(ただし、彼の不在に物足りなさを感じているような描写はあり、全く脈がないわけではない模様)。
エルフィール・トラウム
誕生日:6月18日、双子座。身長:152cm。体重:40kg
故郷の流行病に倒れたところをマリーに救われ、彼女に憧れて錬金術師になった女性。愛称は「エリー」。エル・バドールのケントニスアカデミーでマリーと再会し、共にザールブルグへ帰還。アカデミー卒業後、マリーと工房を開いていた。今回マリーと共にアカデミーの大図書館に納める本を執筆することになる。
性格は真面目で几帳面。がさつで生活力に乏しいマリーを支える世話女房と化している。その苦労ぶりはアニスへの忠告や一部アイテムの図鑑コメント、各人のセリフから伺える。親友のノルディスやアイゼルらとの人間関係は相変わらずで、これといった進展はみられない。
能力的に高い位置でバランスがとれており、戦闘・調合の両面で活躍できる。得意属性は青と緑。MPが高いため、少々根を詰めても乗り切れる。また、操作のメインキャラがエリーでなくては発生しないイベントは多い。雇用可能で面識のないキャラクターが少ないため、三人の中では初期友好度が最も高く設定されている。
甘いものが大好きで菓子類アイテムのコメントでは時折味の感想も記している。逆にお酒は少々苦手なようだ。猫より犬派。
ダグラスを連れてカリエルでフロストドラゴンを退治し、友好度が80以上に達している状態で発生するカリエルでのイベントではダグラスの妹セシルが、兄とエリーが一緒になって欲しいと考えている様子がうかがえる。

アカデミー関係者

イングリド
マリーとエリーとノルディスの先生。今回マリーとエリーにアカデミーの大図書館に納める本の執筆を依頼する。実は影でヘルミーナ先生と勝負をしているらしい。怒ると鬼のように怖い。錬金術を一般に広めて生活の向上を図ることを理想と考えている。
実は大図書館落成後に引退するドルニエにかわり、二人のうちのどちらかが校長に就任することになっており、マリーたちがどちらの執筆依頼を多くこなしたかで決まる。
尚、マリーたちが執筆依頼を完全に無視して一冊も本を書かずに最終日を迎えると、激怒したイングリドとヘルミーナが二人揃ってマリーたちを追い回すバッドエンドを迎える。
ヘルミーナ
イングリド先生の幼馴染であり、同じくアカデミーの教師にして、永遠のライバル。彼女からも本の執筆を依頼されるが、イングリド先生、ヘルミーナ先生どちらの本を多く執筆したかで、エンディングが変わる。優秀なエリート錬金術師の育成により、大衆に恩恵をもたらすことを理想と考えている。
ノルディス・フーバー
エリーと同期の生徒で、現在はマイスターランクで研究を続けている。成績もトップクラス、性格も穏やかで、マリーからは「まさに完璧」と評されている。たびたび新しいアイテムの調合を教えてくれる。相変わらず初期から無料で雇用可能だが、能力的に戦闘には向いていない。
開始当初こそ助言などイベントが多いが、エリーとの友好度が一定以上に達しても特別なイベントは用意されていない。
アイゼル・ワイマール
エリーとノルディスの同期で、エリーのライバル的存在。貴族の出なので高飛車なところはあるが、しっかり者で心の優しい女性。現在はザールブルグにエリー達と同じく工房を開いている。今もノルディスのことが好きで、度々工房を手伝ってもらっているらしい。彼女も雇用可能だが、ノルディスと同じく戦闘には向いていない上、しっかり雇用費が発生してしまうなどメリットは皆無。
ドルニエ
ザールブルグアカデミーの校長。いつもは自分の秘密の図書館で錬金術の研究をしているが、今作では度々アカデミーや大図書館を歩いている姿を確認できる。アカデミーの方針については大いに悩んでおり、マリーたちに意見を求めることもある。
ルイーゼ・ローレンシウム
ザールブルグアカデミーの売店の店員さん。アカデミー生だったが、天然な性格が災いして実技に失敗して、なかなか卒業できなかったらしい。現在は錬金術士になることを諦めて、売店で働いている。天然ボケで巨乳のため、男子生徒からの人気が高い。買い取りリストは固定された。

冒険者

ルーウェン・フィルニール
マリー、エリーとは長い付き合いの冒険者の一人。現在は再会できた両親と一緒に暮らそうと、一攫千金を狙っている。
開始時には雇用可能な戦闘系の冒険者は他にいない為、普通に進めた場合は取り敢えずお世話になるであろうことになる。自動発生のイベントによりアニスとの初期友好度も高めになる。
サイード・ラーウィー
アニスの幼馴染で、アニスのことを「お嬢様」と呼ぶ。ザールブルグへ行ったアニスを守るため、南の国からアニスを追いかけてきた、自称アニスのボディーガード。クールな外見だが、実はおっちょこちょいなところがあり、初登場時は早とちりをして、工房の窓を突き破っての登場だった。元々はアニスの実家の使用人の息子。両親がアニスの家を出てからも、アニスのことを「お嬢様」と慕い、アニスを守ることを使命としている。お調子者で脳天気。
ミュー・セクスタンス
近くの森に探索にいけば会えるマリー、エリーとは長い付き合いの冒険者の一人で実力はほどほど。アニス達と同じ南の国の出身で、褐色の肌をしている。好奇心旺盛で、能天気な性格。食べることが大好きなようで、初登場時は空腹でお金もなかったので近くの森でキノコを探していたところをマリーに慌てて止められる
シュワルベ・ザッツ
以前は盗賊団を率いていたお頭だったが、マリーに負けて冒険者になった男性。その後各地を転々とし、現在はカリエル王国に滞在している。マリーに負けたことを未だ悔しがっているのか、話題に出すと怒る。無口で無愛想。
エンデルクと並び主人公キャラとの初期好感度は極めて低い。
ミルカッセ・フローベル
ザールブルグのフローベル教会の娘でシスターをしている。シスターとしての暮らしは充実しているが、度々窮屈さも感じているようだ。相変わらず無料で雇用可能だが、開始当初は戦力として扱えず、鍛え上げれば見違えるほど強くはなるものの難しい。
キリー絡みのイベントでも登場するため主人公たちを除く女性キャラの中では比較的イベントが多い。
ハレッシュ・スレイマン
マリー、エリーとは長い付き合いの冒険者の一人。昔は騎士団にいたが、現在は冒険者となっている気さくな男性。PS版エリーで飛翔亭の一人娘であるフレアと駆け落ちし、現在はドムハイト王国に移住、フレアと仲良く暮らしている。だがやはり父親であるデュオには認めてもらいたいらしく、彼を雇用してザールブルグへ戻ると、イベントが発生する。ハレッシュの依頼で彼にあるアイテムを渡すと二人の幸せな様子が伺え、デュオもしぶしぶ認める。
ユーリカ・イェーダ
以前エリーと共に、カスターニェの海を騒がせた海竜「フラウ・シュトライト」を退治した女性。普段は漁師をしているが、冒険者としても雇用可能。エリーでカスターニェに訪れると出会うことができる。
ロマージュ・ブレーマー
エリー在学時に飛翔亭に月に数回訪れた踊り子。ミュー、アニス、サイードと同じ南の国出身者で、褐色の肌をしている。現在はドムハイト王国の酒場で踊っており、エリーでドムハイトへ訪れると出会うことができる。相変わらず恋愛に興味のないエリーに恋の喜びを説く。
ダグラス・マクレイン
シグザール王家に仕える聖騎士。エンデルクには及ばないが、実力はなかなかの物。今回は一定条件を満たさなければ雇用できない。カリエル出身で、妹のセシルがいる。
妹の登場により、雇用可能な冒険者の中でもひときわ専用のイベントが多い。口ではエリーを小馬鹿にしているが実は満更でもないせいか、初期友好度はわりと高くなっている。
エンデルク・ヤード
シグザール王家に仕える聖騎士で、最強の騎士。毎年武術大会で優勝するほどの腕前。今回も一定条件を満たさなければ雇用できない。雇用費も高いが、それに見合うだけの実力を持つ。
相変わらず破格の強さを持つが彼専用のイベントはまったく用意されていない。
キルエリッヒ・ファグナー
マリー在学時にザールブルグに滞在していた女性騎士。「紅薔薇のキリー」と呼ばれており[3]、赤い長髪が特徴。実は人間と魔族のハーフで、父はマリー在学時に世間を騒がせた魔王「ファーレン」。現在は魔界に身を置いており、あるアイテムを持ってエアフォルクの塔へ向かい、ボスキャラを倒せば再会できる。エンデルクと並ぶ実力者。
冒険者・錬金術双方で相当の実力を備えていなければ彼女に再会することすら出来ない上、イベントをこなすと一時的だが完全に離脱してしまう。

その他の人

デュオ・シェンク
ザールブルグの酒場「飛翔亭」を営むマスターで、マリーとエリーが学生の頃からお世話になっている。今回も飛翔亭に行けば依頼を受けられ、有料で役立つ情報を与えてくれる。一人娘のフレアのことを溺愛していたため、ハレッシュと共に駆け落ちしてしまったことで少々不機嫌になっている。ハレッシュを連れて飛翔亭へ訪れるとイベントが発生する。なお、「飛翔亭」にフレアがいないせいで常に彼が店を切り盛りしている。
クーゲル・シェンク
デュオの弟で、高額な報酬の依頼を扱っている。元聖騎士団の一員。マリー在学時はデュオとケンカしていたため、冒険者になっていたが、マリーの協力で仲直りし、兄と共に飛翔亭のマスターとなる。どういうわけか攻略本には、ケンカの時に使っていた「リヒター」性で掲載されている。
ブレドルフ・シグザール
現在シグザール王国を治めている9代目の若き王。マリー在学時はまだ王子で街中をふらふらしていたが、エリー在学時に父であるヴィント元国王の作戦で即位することとなった。
今回は謁見になんの障害もなく、彼に会わなければゲーム自体が進行しなくなる。
武器屋の親父(ゲルハルト)
ザールブルグで武器屋を営む男性。昔は「ゲルハルト」の名前で冒険者をしていたが、現在は武器屋の親父と名乗るだけで、過去などは一切わからない。昔は黒々とした長い髪を自慢にしていたが、現在は見た通りはげてしまっており、マリーとエリーが学生の頃に育毛剤の依頼をしたことがある。現在も髪の毛への執着心とプライドの板挟みになっている。
シア・ドナースターク
マリーの幼馴染で、シグザールでの指折りの資産家「ドナースターク」の令嬢。マリー在学時は不治の病に冒されていたが、マリーの努力により無事に完治。現在は名家の御曹司と結婚し、幸せな家庭を築く。開始直後、二人のアトリエを子連れで訪問する。
長老
妖精の森に住むゲームの助っ人キャラ「妖精さん」を統括する長老。マリーとエリーが在学の頃からお世話になっている人だが、まったく覚えていない。
妖精さん
マリー達の手伝いをしてくれる頼もしい存在。全員同じ顔をしていて見分けがつかないが、エリーは見分けがついているらしい。能力に応じて色分けと賃金が設定されており、賃金が高いほど主人公たちと同じ働きをしてくれる。ただし毎月賃金が払えなかったらすぐに森に帰ってしまう。
最初は仕事は遅くても経験を積めばレベルアップしていく。レベルアップに伴って賃金が上がるということはないため、最終的には安い妖精さんを雇った方がお得であるが、最低ランクの黒妖精では採取しか出来ない。また街中に出て商売をしている妖精さんも存在しており、ゲーム中に決まった月に工房へ訪問する。今回雇える妖精さんは5人までだが、主要な調合が長期間にわたり、執筆のための研究と現金収入を両立させねばならない為、彼らの助けなくしては円滑な進行が望めない。彼らも随時レベルアップしていき、伝説の虹妖精に成長すればマリーたちより早く調合できるようになる。材料不足や所持数限界により調合不可能になると寝たり踊ったりする。雇用に必要な妖精の腕輪をうっかり壊すイベントを経て、初年度の12月から雇用可能になる。
ボルト・ルクス
カスターニェで宿屋を経営している男性。以前は船に乗っていたが、フラウ・シュトライトが暴れていた頃に足に怪我を負って船を降りなければならなくなった。今作ではカスターニェで採取した荷物は彼に言えばザールブルグの工房まで宅配してくれる。
オットー・ホルバイン
カスターニェで雑貨屋を経営している男性。漁師をしているため、PS版エリーでは度々店を休みにしていたが、現在は雑貨屋を本業にしているらしい。PS版では彼が採取物の宅配を担っていたが、今作では宿屋の主人ボルトがそちらを担当している。
フレア・シェンク
ザールブルグの酒場「飛翔亭」のマスターであるデュオの一人娘。エリー卒業時にハレッシュと駆け落ちし、現在はドムハイト王国で宿屋兼酒場を経営しながらハレッシュと暮らしている。あるアイテムを持っていると、彼女と交換日記ができる。
セシル・マクレイン
カリエルの酒場で働くダグラスの妹。優しくしっかりとした少女。勝気なダグラスもセシルには敵わないようだ。現在ブライアンに料理の特訓を受けており、ブライアンのような美味しいシチューを作るのが夢。フレア同様に彼女とも交換日記が出来る。
ブライアン
セシルの働く酒場の主人。かなりの料理の腕前を持っており、セシルは彼から料理を習っている。特訓風景はさながら戦場のようである。
クライス・キュール
マリー在学時、ザールブルグアカデミーで成績トップだった男性。マリーとは犬猿の仲だが、クライス自身はマリーに好意を抱いている。雇用可能だが、戦闘向きではない。あるイベントでアイテムをもらうことができる。
イクシー
エル・バドールのケントニスアカデミーでショップ店員兼司書を務める女性。彼女から購入できるアイテムは貴重なアイテムばかりだが、値段も高い。アイテムを買わない人にはちょっと冷たい。フレア同様に彼女とも交換日記が出来る上、一定の条件を満たすと特別なイベントが発生する。
ファウ
エル・バドールの宿屋を経営している女主人。古い歴史を誇る宿屋を経営しているためか、気品と威厳のある女性。
フィルース・アルカネット
あるイベントでエリーと文通相手となる少女。イベントを続けていくことで、彼女が登場する。またあるアイテムは、彼女のイベントを発生させなければ作れない。
ルー
採取先で度々出会う神出鬼没で謎めいた女の子。調合用の材料を集めて回っているらしく、各地の採取先で出会うことがある。その正体は…。
エンドイベントを発生させない限り、高確率でどこにでも出没する。マリーたちが別行動をとっている場合、まったく離れた場所で立て続けに登場することもある。彼女が現れた場合、その日は戦闘が発生しないため実力が低い初期にはとても有り難い存在。

ボスキャラクター

フロストドラゴン
カリエルの「雪渓」に氷漬けになっているドラゴン。万年雪に覆われているため、氷解することはないが、あるアイテムを持っていると戦うことができる。勝つとレアアイテムが手に入るので、入手のためには倒さなければならない。
くれくれくん
ドムハイト王国で噂になっているモンスター。食べ物を欲しがっており、特定の食べ物アイテムを持っていると「くれくれ」と言ってねだる。あげると去っていくが、あげないと戦うことになる。あげても最後には主人公たちを食べたいと言いだすので、結局戦うことになる。勝てばレアアイテムをくれる。
砂漠の女王
ドムハイト王国にある砂漠「ザハ・ヴァイスト」に存在するモンスター。イベントを進めれば戦うことが可能。勝てばレアアイテムをくれるが、4体のボスモンスター中最高のHPの持ち主である。
バルログ
ザールブルグの「エアフォルクの塔」の最上階に存在するモンスター。彼を倒し、あるアイテムを持っていれば、魔界に行くことが出来るようになり、キルエリッヒが雇用できるようになる。また、魔界で取引に応じることでダークエンドを迎え大金を手に出来るが、イングリドに怒られる。

ミニゲーム

魚釣り
カスターニェで挑戦可能のミニゲーム。参加費は銀貨100枚。制限時間内に魚を釣ればアイテムが手に入る。水面にいる魚を全て釣り上げるとそこで終了。一定の記録を更新し、あるアクセサリーを装備していると、釣り堀の主が登場する。サイズの大きな魚ほど釣り上げるのが難しいが、竿が引いている時は時間は減らないので、コツを掴めばすべての魚を釣り上げることも容易である。釣った魚の数やサイズに応じてもらえるアイテムが変化するが、主を釣った場合はレアアイテムが手に入る。
ウォルフレース
カリエルで挑戦可能のミニゲーム。参加費は銀貨100枚。3頭のウォルフの中からどのウォルフが一着になるかを当てる賭けレース。一着を当てると、賭け金の2~6倍程の銀貨が返ってくる。あるアクセサリーを装備すれば勝率が上がる。
闘技場
ドムハイトで挑戦可能のミニゲーム。参加費は銀貨100枚。5人勝ち抜けば優勝となる。連戦となるため、アイテム使用による回復は戦闘中にしか行えない。また、アニスの必殺技を手に入れるためにはこのミニゲームをアニスでクリアする必要があるが、冒険者レベルが高くなければ勝利は難しい。

関連書籍

小説

  • マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜 ISBN 4-07-307750-3
    著者:工藤治 イラスト:桜瀬琥姫 出版:メディアワークス電撃G's文庫
  • エリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士2〜
    著者:工藤治 イラスト:山形伊佐衛門 出版:メディアワークス(電撃G's文庫)
    1. ISBN 4-07-311450-6
    2. ISBN 4-8402-1217-1
  • リリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士3〜 ISBN 4-8402-1900-1
    著者:工藤治 イラスト:山形伊佐衛門 出版:メディアワークス(電撃G's文庫)
  • ザールブルグの錬金術士3 リリーのアトリエ 〜究極のワインを聖騎士に〜 ISBN 4-7577-0576-X
    著者:工藤治 イラスト:山形伊佐衛門 出版:エンターブレインファミ通文庫
  • マリー☆エリー☆リリー 〜3人のアトリエ〜 ISBN 4-7577-0836-X
    著者:工藤治 イラスト:桜瀬琥姫・山形伊佐衛門・笛吹りな 出版:エンターブレイン(ファミ通文庫)
  • マリー☆エリー☆リリー2 〜マリーの弟子〜 ISBN 4-7577-1324-X
    著者:くどうおさむ イラスト:笛吹りな 出版:エンターブレイン(ファミ通文庫)

漫画

4コマ・アンソロジー

  • マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜 4コマ決定版 ISBN 4-88199-423-9
    新声社(ゲーメストコミックス)刊
  • 火の玉ゲームコミック マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜
  • 光文社
  • 火の玉ゲームコミック マリーのアトリエPlus 〜ザールブルグの錬金術士〜
    光文社刊
  • 火の玉ゲームコミック エリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士2〜
    光文社刊
  • エリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士2〜 4コマKINGS ISBN 4-921066-12-4
    スタジオDNA(DNAメディアコミックス)刊
  • エリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士2〜 コミックアンソロジー ISBN 4-921066-14-0
    スタジオDNA(DNAメディアコミックス)刊
  • リリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士3〜 4コマKINGS ISBN 4-7580-0012-3
    スタジオDNA(DNAメディアコミックス)刊
  • 火の玉ゲームコミック リリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士3〜
    出版:光文社

コミカライズ版

エリーのアトリエ―南からの留学生

山形伊佐衛門によるゲームのサイドストーリー、エンターブレイン(ビームコミックス)刊。南の国から来た留学生サライが主人公。一年間の留学期間中にエリーたちとの会い、少しずつ成長していく物語。ゲームのストーリーをなぞりながら、空白部分を埋めていく感じになっている。

下巻の後半には、電撃プレイステーションに連載されていた紹介イラストが掲載されている。

また、サライは本来この漫画のためのオリジナルキャラクターでゲーム本編には全く関係なかったが、この連載があまりにも好評だった為、3作目であるリリーのアトリエにてある条件を満たすとエンディングに出演しているのが見られる(条件を満たしても本編には一切登場しない)。

マリーとエリーのアトリエ ザールブルグの錬金術士

越智善彦によるコミカライズ、エンターブレイン刊。舞台設定としては、エリーのノーマルエンディングから始まり、ザールブルグに帰ってきたマリーと二人で新しい工房を開く。そこで起こるドタバタ劇を扱うという物。また、ゲームボーイ(GB)版の設定もマリーとエリーの両方が入っており、「パセック」と「プルシャ」という妖精も登場する。ルーウェン、ロマージュお除くマリーとエリーの登場キャラがほぼ全員登場し、そのほか「リリー」からはウルリッヒとリリー、そして名前だけではあるが「ユーディー」からはユーディーが登場する。基本設定はGB版としているのか、エリー版のボス「シュトラーフェ」と「ウーナ」と名前は若干違うもののGB版マリーから「黒騎士」が登場する。第2巻中盤以降から、話は魔王ファーレンと関係した話へとなっていく。また、ゲーム中には登場しないオリジナルアイテムが多数登場する。

連載終了後も作者の作成する同人誌内で、外伝的エピソードが作り続けられており、「マリーとエリーのアトリエ ザールブルグの錬金術士 Second Season」というタイトルで発売される。また、作者ロングインタビューと販促用原稿を収録した新装版が上下巻で発売された。

単行本

画集、設定資料集など

ラジオ

キャラクターつながり

脚注

  1. ^ イングリドの年齢を考えると1作目の20年ほど前
  2. ^ エンディング『大図書館落成3』および『南の地へ』
  3. ^ ただし、今作のみ何故か二つ名が「あかバラのキリー」になっている

 

Prefix: a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

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