利用者:Nocto00/草案
暴行被害事件→「山口真帆 § 暴行被害事件」も参照
山口真帆 暴行被害事件(やまぐちまほ ぼうこうひがいじけん)は、2018年(平成30年)12月8日、NGT48の元メンバー山口真帆が新潟県の自宅で男性ファン2名に暴行を受けた事件である。 暴行被害事件の概要2018年12月8日、NGT48の元メンバーの山口が自宅玄関先で男2人に顔をつかまれるなどの暴行を受けていたことを、2019年1月8日、山口が動画配信サービス「SHOWROOM」で被害を告白した[1]。グループの中に悪い事をしている人物がおり、メンバーの個人情報が流出していると、運営に訴えるも1カ月経っても対処してもらえないなどと訴えていた[1]。それにより1月9日、山口が自宅玄関先で男2人から暴行を受けていたことをNHKが報道した[1][2]。1月10日にNGT48劇場で行われた公演に山口も出演し、「この度はお騒がせして誠に申し訳ありません」などと謝罪をした[3]。 山口は、Twitterの投稿でグループのあるメンバーが自宅の場所を教え、また、自宅に押しかけるようにそそのかしたことを明かしていたが、この点に関して運営側はコメントを出していない[4]。また、オートロックのマンションに犯人が侵入できた理由も明らかになっておらず、山口は「メンバーが住んでいた向かいの部屋から男が出てきた」とも主張していた[5]。犯人は暴行の容疑については否認しており、後日不起訴になり釈放されている[4]。 1月14日、AKSが会見し、「警察の捜査状況を鑑みていた」として対応が遅れたことを謝罪。第三者委員会を設置して調査することを表明した[6]。3月22日、AKSは調査結果を受けて新潟市で記者会見を開いた[7][8]。会見では、山口の訴え、とりわけ事件に関するメンバーの関与を否定、報告書では犯人グループと一部メンバーに私的交流があったことを事実認定しており、これが「証拠」に当たるのではという質問には、しどろもどろで「不問ということです」と答えるのみ、解決策は「とにかく、メンバーとのコミュニケーションをしっかり取る」という、具体性を欠くものだった[9]。また、実際記載されていないのに、「挨拶も私的領域の接触、つながりであると報告書の中ではっきり指摘されている」と答えていたため、山口に「『繋(つな)がっているメンバーを全員解雇する』と私に約束しました」「報告書に記載もないのに繋(つな)がりには挨拶(あいさつ)も含まれるというのは勝手な解釈です。 他のファンには公表できないような、特定のファンとの私的交流を繋がりと言うのはメンバーのみならずファンの皆さんも認識していると思います」など反論された[10][11]。告発時に主張していたメンバーの事件関与が否定されたことに対しては山口は反論を行っていない[12]。 当時の早川支配人は事件の現場となったマンションについて、寮ではなく個人契約であること、犯人が出てきた向かいの部屋に住んでいたメンバーは昨年7月に不動産屋立ち会いの元で退去し、メンバーの退去後にその部屋はウィークリーマンションの会社が借り上げていると警察から聞かされたと述べている[13]。事件時にNGTの支配人であった今村悦郎は犯人との関係を疑われたNGTのメンバーも署で聴取され、警察から「NGTのメンバーがファンと組んで事件を起こした証拠は出なかった」と報告されたと述べている[14]。 2019日5月19日報道、日刊スポーツNGT取材班の取材によると、 今村支配人が運営側から「(証拠がないと)メンバーを処分はできない」と伝えられたという情報もある一方で、今村支配人が事件詳細を運営側に正確に伝えてなかったといい、また、少なくとも数名は交際までは至らずともファンと個人的に連絡をとるなどしており、厳重注意、研究生降格、解雇など山口が納得するような何かしらの対応をとるべきだったとし、運営が「不問」を選んだのは今回の騒動で最大の悪手だったのではないかと評している[15]。 2019年4月21日の公演において、101日ぶりに出演した山口は、アンコールの後「(事務所社長に)会社を攻撃する加害者」と言われていたことを明かし[16]、「今の私にNGT48のためにできることは、卒業しかありません」と卒業を発表した[17]。5月18日には、NGT48劇場で山口真帆の卒業公演が行われNGT48を卒業した[18]。卒業後、山口は研音に所属した[19]。 山口卒業後、AKS提起による民事裁判(詳細は後述(仮リンク))では、被告(犯人)は陳述書の中で山口に問い詰められた際に自分達とつながっているメンバー8人の名前を口にしたことについて「事件に関与したメンバーの名前を挙げたものではない」と述べており[20]、最終的に被告側が山口の承諾を得ずに自宅を訪問し、少なくともドアを引っ張り合うという形で暴行したことと、メンバーが事件に関与した事実はないことを認めたが、確たる客観的証拠も出てきてない中で、AKSは被告らを証人尋問することもなく、判決に至らないままメンバーへの負担を理由に2020年4月8日に和解している[21][22]。 被告らはメンバーが疑いをかけられる原因になった向かいの部屋を昨年の7月から自分達が借りていたことを認めているほか[23]、平成28年11月か12月に山口から住所を教わってプレゼントを郵送し、事件現場になったマンションの602号室を借りてからはダイレクトメッセージで連絡を取り、共用廊下やロビー等で待ち合わせをしてプレゼントを手渡したと主張し、証拠として山口本人の携帯番号を提示している。ほかにも山口からメンバー間の確執について聞かされていたなど具体的な証言を述べて山口とのつながりを主張し、もともと山口と親しい関係にあり、事件当日はダイレクトメッセージに返信してくれなくなったことについて直接問いただしに行っただけで[24]、「暴行はなかった」として争う構えをみせていた。 AKS側は山口の証人申請も検討していたが、「本人の立場やプライバシーの問題、負担」などを考慮した結果断念しており[25][26] 、和解交渉も裁判外でAKSと犯人側だけで行われ、AKS側代理人弁護士によると、素案は原告(AKS側)によって書かれるが、山口側に対し意見を求めるなどの連絡を取ることもしないと述べた [22]。 和解条項では男性2人が他のメンバーの事件への関与を否定したほか、逮捕当時否認し不起訴になっていた山口に対する暴行の事実を認めているが、和解の内容は裁判所が「真実」として認定したものではなく、認定したのはAKSと犯人が合意したという事実だと産経新聞は報じている。被告側が裁判の中で主張していた山口と自身たちの私的交流についても、裁判が和解に終わったことで、事実関係があいまいなままになっている[27]。 山口がメンバーとの確執について漏らしていたとされることや、山口が事件直後に警察に通報せずにメンバーを呼び、公園で実行犯グループらと話をしていたこと、その会話の中で実行犯が否定しているにも関わらず執拗にメンバー2人のつながりを問いただし、事件が明るみに出たときに「メンバーが事件に関与している」と主張したことなどから、一部のマスコミの間からは山口の対応や犯人達との関係性に対して疑問の声も挙がっている[24][28]。 AKSによる訴訟2019年4月26日、AKSは山口に対する暴行容疑で逮捕された男性ファン2人を相手取り、「事件によりNGT48の芸能活動が休止した」として、3000万円(被害額およそ1億円のうち)の損害賠償を求めて新潟地方裁判所に提訴[29]。7月10日には第1回口頭弁論が新潟地裁で開かれた[30]。被告側は弁護士を含め欠席したが、請求の棄却を求めており、争う構えを示した[31]。 2020年4月8日、事件当時の山口の承諾を得ずに自宅を訪問し、少なくともドアを引っ張り合うという形で暴行したということ、暴行事件直後に山口らから問い詰められた際、他のメンバーから山口の部屋番号を聞いたり、そそのかされて部屋に行ったなどと事実に反する発言をし、そうした録音テープが流出して誤解を招く結果になったこと、NGT48の他のメンバーは本件に一切関与していなかったということ、本件事件に関して帰宅時間を推測できるような発言をしたメンバーに対し、自宅に行くということを告げずにバスに乗っているか聞いただけで、当該メンバーは事件について何も知らなかったということを男性2人が認めたうえで、NGT48運営側と男性2人の間で和解が成立した[27]。 裁判では、確たる客観的な証拠も出てきていない中で[22]、NGT48運営は男性2らを証人尋問することもなく、公開の判決に至らないままメンバーへの負担を理由に和解している[21]。男性による山口への暴行に関しては裁判所からの事実認定を得られず、男性2人が主張していた山口と自身たちの私的交流についても事実関係があいまいなままで、AKS・NGT48運営側が裁判の意義として挙げていた「真実の追究」は不十分なまま終わった[27]。 2020年7月21日、「今後の活動に関する発表会」において、この時点でのNGT48運営会社・Flora代表であり、事件時にもAKSのスタッフであった岡田剛は、事件時の運営の未熟さを反省[32]。山口を始めとする卒業メンバーに対して「対応が悪かった」と謝罪した[32]。
脚注注釈出典
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