別所 (八王子市)
別所(べっしょ)は、東京都八王子市の地名。現行行政町名は別所一丁目及び別所二丁目。住居表示未実施区域[1]。郵便番号は192-0363(八王子南郵便局管区)[3]。 地理東京都八王子市の南部に位置し、東で多摩市中沢・松木、西で南大沢、南で多摩市唐木田・町田市上小山田町、北で堀之内・東中野・松が谷と隣接する。団地やマンションが建ち並び、別所谷戸の風景は一部を残して見られない。多摩ニュータウンの中では比較的新しいマンションなどが多い。南部にはぐりーんうぉーく多摩がある。 河川
池
地価住宅地の地価は、2014年(平成26年)1月1日の公示地価によれば、別所1丁目18番3の地点で17万6000円/m2となっている。[5] 歴史江戸時代は多摩郡柚木領の一部であり、別所村とされた。当初は天領だったが寛文4年(1663年)に旗本・土屋氏の知行地となった。その後、天和2年(1682年)に土屋氏が転封されると天領に戻り、元禄11年(1698年)に旗本・松平氏の知行地となり、明治維新を迎えた。 明治元年(1868年)に神奈川県に別所村として組み込まれ、1878年(明治11年)から県内に 南多摩郡が置かれるとその一部となった。1889年(明治22年)に町村制施行に伴って由木村が成立したため同村内の大字となる。1964年(昭和39年)に由木村が八王子市に編入されて八王子市別所となり、現在に至る。 地名の由来古代の日本では薬師堂などのある土地を別所と名付ける事が多く、当地には蓮生寺があった事からこの名が付いた。 浄瑠璃姫昔、別所に豪族が住んでおり、浄瑠璃という姫がいた。戦乱の中家族が亡くなり、途方に暮れてしまった姫は、悲しみのあまり日頃から厚く信仰し守り仏としていた薬師の像を抱いて、長池に身を投げて死んでしまった。その後、長池からこの姫が抱いていた薬師像が池から取り出され、薬師堂の本堂である薬師瑠璃光如来になったと伝えられている。かつては、毎年5月5日に浄瑠璃姫をしのび、盛大な祭りが開かれていた。[6] 蓮生寺と薬師堂薬師堂は、1588年(天正16年)の火災で焼け、1705年(宝永2年)に再建したもの。松平二郎左ヱ門寄進の薬師の木像は秘仏とされ戸帳を固く閉じ、住僧といえども簡単に見ることができなかった。山門は取り払われてあとかたもないが、護良親王筆の「由木山」の扁額がある。蓮生寺の草創は古く、吾妻鏡によると源頼朝が由良御前のお腹にいたとき、腹帯を持って上がった円浄が京都から来て創った寺だと言われており、頼朝は円浄を鎌倉に呼び、別所の田畑1町歩を与えてその面倒を見たという。[7] 沿革
世帯数と人口2017年(平成29年)12月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]。
小・中学校の学区市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[8]。
交通鉄道別所には鉄道路線は通っていないが、北部では堀之内との境にある京王相模原線京王堀之内駅、南部では小田急電鉄多摩線唐木田駅が至近であり、西部では京王相模原線南大沢駅が近い。 バス区域内を京王バス南大沢営業所および神奈川中央交通多摩営業所が担当する以下の路線バスが通る。
いずれの系統も、京王バス・神奈中バスの共同運行となっている。 道路・橋梁
施設教育機関
商業施設
医療施設
公園・緑地
その他脚注
参考文献
関連項目外部リンク |