兵頭勲

兵頭 勲（ひょうどう いさお）は、日本の農学博士（畜産学）、元東京都畜産試験場長[1][2]。

略歴

愛媛県東宇和郡野村町前石に生まれる[2]。

1960年、愛媛県立野村高等学校を卒業[2]。同年東京農業大学に入学、同大学院農学科畜産を専攻する[1][2]。大学院修了後は、駒沢学園女子高等学校で生物の教鞭を執っていた[1][2]。しかし、日本の農業に携わる仕事への欲求から、1971年に東京都職員となり、新島での養豚の技術指導に当たる[1][2]。その後、東京都畜産試験場で研究員として養豚を担当する[1][2]。

東京都畜産試験場で、環境畜産部長、畜産試験場長を経て2002年3月に東京都畜産試験場を退職する[1][2]。

その後は、東京都農業会議や民間会社の役員を歴任[2]。現在は、日本養豚学会理事会推薦評議員、日本畜産学会員、日本動物遺伝育種学会員を勤める[2]。

主な業績

東京都畜産試験場での主な業績を以下に挙げる[1][2]。

• PSE肉（Pale Soft Exudative meat）の生理遺伝研究
• 系統豚エド（エドポーク）の研究開発
• 高品質豚トウキョウXの研究開発

トウキョウXの研究開発では、東京都農林水産振興財団理事長賞を受賞している[3]。

著作

• 『Tokyo-X豚の開発に関する遺伝育種学的研究』（東京農業大学博士論文、2001年）NAID 500000228091

共著

• 『農業用語大辞典』「養豚に関する用語」（日本総合図書販売、1983年）[4]
• 『豚病臨床図説』（日本畜産振興会、1985年）[5]
• 『江戸・東京暮らしを支えた動物たち』（JA東京中央会、1996年、ISBN 978-4540950780）[1][2][5]
• 『畜産大辞典』（養覧堂、1996年）[1][2][5]

TV出演

• 『学びEye!』（2012年6月放送、「#51 極上ブランド豚 おいしさのヒミツ」）[2][6]

所属学会

[5]

• 家畜育種研究会
• 動物遺伝研究会
• 日本畜産学会
• 日本養豚学会

出典・脚注

1. ^ “ＴＯＫＹＯ Ｘ物語①”. 大多摩ハム. 2016年12月7日閲覧。 筆者の紹介
2. ^ “四代目会長（第１１回生）農学博士 兵頭 勲”. 東京野村会同窓会. 2016年12月7日閲覧。
3. 「東京オリンピックに向けブランド認知活動、生産体制増強―TOKYO X-Association総会、15周年交流会に300人参集」『月刊養豚情報 2014年07月01日発売号』、鶏卵肉情報センター、2014年。 
4. “農業用語大辞典 目次”. 国立国会図書館リサーチナビ. 2016年12月7日閲覧。
5. ^ “兵頭 勲”. researchmap.jp (2008年1月18日). 2016年12月7日閲覧。
6. “#51 極上ブランド豚 おいしさのヒミツ”. 民間放送教育協会. 2016年12月7日閲覧。