六反田 豊(ろくたんだ ゆたか、1962年[1] - )は、日本の歴史学者。専門は、朝鮮中世・近世史[注釈 1]。東京大学大学院人文社会系研究科教授[2][3](韓国朝鮮文化研究室)。学位は、博士(文学)[4]。鹿児島県出身[5]。
略歴
学内・外における役職
テレビ出演
著書
共著
- (古田博司・小倉紀蔵(編))『韓国学のすべて』(新書館、2002年)
- (須川英徳(編))『韓国を歩く』(勉誠出版、2002年)
- (朝鮮史研究会(編))『朝鮮史研究会論文集 40──朝鮮の領域観と自己認識:前近代と近代の接点』(緑蔭書房、2002年)
- (勉誠出版編集部(編))『朝鮮社会と儒教(アジア遊学50)』[注釈 3](勉誠出版、2003年)
- (菊地俊夫・岩田修二(編))『地図を学ぶ――地図の読み方・作り方・考え方』(二宮書店、2005年)
- (韓国・朝鮮文化研究会(編))『韓国朝鮮の文化と社会 5──特集:交流時代における韓国朝鮮研究』[注釈 4](風響社(wikidata)、2006年)
- (勉誠出版編集部(編))『アジア遊学100号の提案──これからの研究構想を語る(アジア遊学100)』(勉誠出版、2007年)
- (井上徹(編))『東アジア海域叢書 2──海域交流と政治権力の対応』(汲古書院、2011年)
- (朝鮮史研究会(編))『朝鮮史研究入門』(名古屋大学出版会、2011年)
- (宗教法人洞春寺(編))『山口県指定有形文化財『洞春寺開山嘯岳鼎虎禅師手沢本』保存修理事業報告書』[注釈 5](洞春寺、2011年)
- (韓国・朝鮮文化研究会(編))『韓国朝鮮の文化と社会 10──特集:韓国朝鮮社会における「武」の位相』[注釈 6](風響社、2011年)
- (小島毅(編))『東アジアの王権と宗教(アジア遊学151)』[注釈 7](勉誠出版、2012年)
- (伊藤幸司(編)『寺内正毅ゆかりの図書館 桜圃寺内文庫の研究──文庫解題・資料目録・朝鮮古文書解題』(勉誠出版、2013年)
- (森平雅彦(編))『東アジア海域叢書 14──中近世の朝鮮半島と海域交流』(汲古書院、2013年)
- (朝鮮史研究会(編))『朝鮮史研究会論文集 51――特集:朝鮮王朝と海域交流』[注釈 8](緑蔭書房、2011年)
- (濱田耕策(編))『古代東アジアの知識人 崔致遠の人と作品』(九州大学出版会、2013年)
- (高倉洋彰(編))『東アジア古文化論攷──Studies in East Asian archaeology and history part 1』[注釈 9](中国書店、2014年)
- (川原秀城(編))『朝鮮朝後期の社会と思想(アジア遊学179)』[注釈 10](勉誠出版、2015年)
- (歴史科学協議会(編))『歴史の「常識」をよむ』東京大学出版会、2015年)
- (石川県立歴史博物館(編))『朝鮮王朝──宴と儀礼の世界』(石川県立歴史博物館、2015年)
- (久留島浩(編)『描かれた行列──武士・異国・祭礼』(東京大学出版会、2015年)
- (李成市・宮嶋博史・糟谷憲一(編))『朝鮮史 1――先史~朝鮮王朝』(山川出版社、2017年)
- (須川英徳(編))『韓国・朝鮮史への新たな視座──歴史・社会・言説』[注釈 11](勉誠出版、2017年)
- (上田信(編))『悪の歴史──隠されてきた「悪」に焦点をあて、真実の人間像に迫る 東アジア編【下】南・東南アジア編』(清水書院、2018年)
- (梁聖宗・金良淑・伊地知紀子(編))『済州島を知るための55章』(明石書店、2018年)
- (韓国・朝鮮文化研究会(編))『韓国朝鮮の文化と社会 17──特集:病いと医療』[注釈 12](風響社、2018年)
- (岩波講座 世界歴史 12)『東アジアと東南アジアの近世──15~18世紀』[注釈 13](岩波書店、2022年)
監修
共編著
- (原尻英樹(編))『半島と列島のくにぐに――日朝比較交流史入門』(新幹社、1996年)
- (原尻英樹、外村大(編))『日本と朝鮮 比較・交流史入門――近世、近代そして現代』(明石書店、2011年)
訳書
- 李泰鎭(イ・テジン)著『朝鮮王朝社会と儒教(韓国の学術と文化2)』(法政大学出版局、2000年)
- 李憲昶(イ・ホンチャン)著、須川英徳(共監訳)『韓国経済通史(韓国の学術と文化16)』(法政大学出版局、2004年)
論文
◎ 大学の紀要等において国内で公表されているものについては、国立情報学研究所(NII)の学術情報ナビゲータ,通称:CiNii(サイニィ)の論文情報検索、図書・雑誌情報検索(複数著者である場合は検索結果を詳細表示)を用いると、概ねリストアップされることが確認できています。
- 出典で記載している学位論文等や著書所収のもののほか、例えば
- 「朝鮮初期漕運制における船卒・船舶の動員体制」(『朝鮮文化研究』1997年、4巻 pp.73-98、doi:10.15083/0002003064、東京大学文学部朝鮮文化研究室)
- 「朝鮮成宗代の漕運政策論議――私船漕運論を中心として(上)」(『史淵』通巻136号 pp.27-55、1999年、doi:10.15017/1866571、九州大学文学部)
- 「19世紀済州島民の海難と漂流――『済州啓録』の分析」(『年報朝鮮學』通巻第7号 pp.55-104、1999年、九州大學朝鮮學研究會)
- 「朝鮮成宗代の漕運政策論議――私船漕運論を中心として(下)」(『史淵』通巻第137号 pp.113-140、2000年、doi:10.15017/1854970、九州大学文学部)
- 「15世紀朝鮮の税穀水運」(『東京大学コリア・コロキュアム講演記録』2016年巻 pp.73-92、東京大学大学院人文社会系研究科 韓国朝鮮文化研究室)
- 「朝鮮初期三浦倭料の調達方式と財源」(『年報朝鮮學』通巻20号 pp.1-36、2017年、九州大學朝鮮學研究會)
共著
講演・対談
- 講演:「朝鮮時代の国家と儀礼 (『朝鮮王朝――宴と儀礼の世界』展[19]記念講演会)」(石川県立歴史博物館、2015年9月19日)[20]
- 講演・対話:「15世紀朝鮮の税穀水運 (2016年度第4回東京大学コリア・コロキュアム)」(東京大学本郷キャンパス、2017年2月23日)[21]
- 市民講座:「朝鮮王朝の歴史――孝宗と顕宗の時代」(朝日カルチャーセンター横浜(オンライン配信含む)、2021年7月27日・8月24日・9月28日)[22][23]
- 市民講座:「朝鮮王朝の歴史――景宗・英祖の時代」(朝日カルチャーセンター横浜(オンライン配信含む)、2022年1月25日・2月22日・3月22日)[24][25]
- 市民講座:「朝鮮王朝の歴史――正祖の時代(1)」(朝日カルチャーセンター横浜(オンライン配信含む)、2022年10月25日・11月29日・12月27日)[26][27]
- 市民講座:「朝鮮王朝の歴史――正祖の時代(2)」(朝日カルチャーセンター横浜(オンライン配信含む)、2023年1月24日・3月7日・3月28日)[28]
- 市民講座:「朝鮮王朝の歴史――憲宗の時代」(朝日カルチャーセンター横浜(オンライン配信含む)、2023年10月24日・12月5日・12月26日)[29]
- 市民講座:「朝鮮王朝の歴史――哲宗の時代」(朝日カルチャーセンター横浜(オンライン配信含む)、2024年1月23日・3月5日・3月26日)[1]
脚注
注釈
- ^ 近年では、朝鮮半島における「水環境」(特に水運)の歴史学的研究に関心をもち、漢江流域の現地踏査も進めている。大学の講義では朝鮮時代の税制や国家財政を扱い、演習では朝鮮時代史の基本史料である『朝鮮王朝実録』などを講読する。
- ^ 2021年度も2020年度放送収録分の再放送により出演・解説が行われた。第10回「古代・中世の朝鮮半島」- 2021年6月18日視聴、第18回「近世の朝鮮王朝」- 2021年9月10日視聴。
- ^ 掲載文「朝鮮時代の儒教教育機関」。
- ^ 掲載文「近世日朝関係における「交流」の諸相」。
- ^ 掲載文「山口市・洞春寺所蔵『新編古今事文類聚』紙背朝鮮文書について」。
- ^ 掲載文「朝鮮時代の「武」と武臣」。
- ^ 掲載文「朝鮮時代の君臣関係と王権」。
- ^ 掲載文「朝鮮前近代史研究と「海」――韓国学界の動向と「海洋史」を中心として」。
- ^ 掲載文「興原倉小考――その所在地と移転問題」。
- ^ 掲載文「大同法の歴史的意義と地方財政におけるその運用実態」。
- ^ 掲載文「朝鮮初期の漕運――制度の整備過程と運営実態からみたその歴史的性格」。
- ^ 掲載文「朝鮮初期の財政制度と鄭道伝」。
- ^ 掲載文「朝鮮時代の国家財政と経済変動」。
出典
外部リンク
著書・論文関係