『八月の濡れた砂』(はちがつのぬれたすな)は、1971年8月25日に公開された藤田敏八監督の日本映画、及びその主題歌。ここでは当該主題歌のカバー作品についても述べる。
映画
1971年公開の日本映画、カラー作品。上映時間91分。同時上映作品は、蔵原惟二監督の『不良少女 魔子』。この2作が、ロマンポルノに移行する前の、旧体制日活最後の作品となった。
当初は沖雅也が主役を演じる予定だったが、撮影開始直後に事故で負傷し降板。広瀬昌助が代役を務めることになった[1]。
平成元年(1989年)「大アンケートによる日本映画ベスト150」(文藝春秋発表)では第64位にランキングされている。
内容
湘南を舞台に学園紛争敗退後の1970年代のしらけ世代の気だるく無軌道な若者達の退廃を描く。
スタッフ
キャスト
併映作品
- 『不良少女 魔子』: 蔵原惟二監督作品
DVD
日活より発売。サントラCDが同梱され、本作および「飛び出せ!青春」で共演した村野武範と剛たつひとによるオーディオコメンタリーを収録している(セル版DVDのみ)。
主題歌
オリジナル
エンディング曲として使用された。
- 石川の1stシングル『小さな日曜日』(1972年3月5日発売)に両A面として収録された他、1stアルバム『パセリと野の花』(1972年11月5日発売)にも収録されている。
カバー
- スコッチ・ファイブ - 1978年、編曲:小田嶋英雄。B面は「愛のモトマチ」(作詞・作曲:三枝伸、編曲:小田嶋英雄)。
- 北原ミレイ - 1980年、アルバム『流れ行く歌 Vol.1』に収録。
- 桑田りん - 1986年、アルバム『GALA』に収録。
- 門倉有希 - 1995年、アルバム『どうせ東京の片隅に』に収録。
- 渚ようこ with クライマックス - 1995年、コンピレーションアルバム『GO! CINEMANIA REEL 4 ~カバー・ロックス』に収録。
- 石川さゆり - 1998年、アルバム『二十世紀の名曲たち・第8集』に収録。
- 沢口みき - 2000年、アルバム『私の胸でおねむりなさい』に収録。
- 甲斐よしひろ - 2003年、アルバム『翼あるもの 2』に収録。
- 大西ユカリと新世界 - 2005年、アルバム『昭和残唱』に収録。
- shu - 2007年、アルバム『サヨナラ東京』に収録。
- ピーター - 2009年、アルバム『私が愛した女たち』に収録。
- LUHICA - 2013年、シングル『手鎖の月』(作詞:秋元康、作曲:川浦正大、編曲:近藤隆史・吉田武史・田中ユウスケ)のカップリング。編曲:立崎優介・吉田武史・田中ユウスケ。同シングルにはオフ・ヴォーカル・ヴァージョンも収録。
- 非常階段×畑中葉子 - 2016年、編曲:非常階段。アルバム『畑中階段』に収録。
関連する人物
- 林美雄 - TBS「パックインミュージック」のDJだった林は、放送終了後の帰宅途中に、池袋の映画館でこの映画を見て感銘を受け、藤田敏八・石川セリ等を自分の番組にゲストとして招いた。これが、その後の彼の番組に映画・演劇関連のゲストが多数出演するきっかけとなった。
脚注
外部リンク
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