児玉健
児玉 健(こだま たけし、1980年7月9日[1] - )は、日本の、ドイツゲームゲームマスター、人狼ゲームゲームアドバイザー、人狼ゲームプレイヤー、そして、けん玉パフォーマーである。 ドイツゲーム(アナログゲーム)をプレイするアミューズメント施設「ドイツゲームスペース@Shibuya」をオープンし[2]、人狼ゲーム専用施設「人狼ルーム」も開設[3]、ゲームマスター(GM)として運営する。また、アドリブ舞台劇「人狼 ザ・ライブプレイングシアター」(「人狼TLPT」)では、稽古にてキャストへのゲーム指導を行う、ゲームアドバイザーを初期から務める[4]ほか、「賢者コーダ」役で公演に出演する[5]。 けん玉パフォーマンスコンビ「ず~まだんけ」の1人で、名前はコダマン(Kodaman)[6]。パートナーはイージー(Easy/飯島広紀)[7]。 来歴・人物1980年7月9日、大阪府生まれ[8]。兵庫県出身とも公表されている[1]。高槻高等学校、大阪大学経済学部経済学科を卒業[1]。 不動産会社コスモスイニシアに勤務していたが[1]、29歳のときに辞職。会社に対する不満はなく仕事も充実していて、また、上司や同僚から慰留されたものの、未来を想像したときに浮かんでくる、地位や給与が上がりながらも仕事を続けている自分というイメージにショックを受け、よりわくわくすることを求めたというのが、退職の理由だった。この当時、リーマン・ショックの余波で、会社の人員削減が実施される、環境の変化の時期であり、これが深慮のきっかけとなっていた。 その後、海外旅行を経ながら将来を漠然と考えているうちに、かつて社長が話していた、「天職とは、人生の中で最も時間とお金をかけた物事」という言葉を思い出した。自分が玩具の趣味を長く続けてきた事実を見つめ直していると、それを天職にするという展望が開けてきた。そして決心もつき、様々な娯楽や遊び、おもちゃについて、研究と勉強に取り組むようになった。結果的に児玉は、人狼ゲームとけん玉の2つに特化することとなった[9]。 1種類のおもちゃで数通りの遊び方を開発するなどのコンサルティングを行う、「おもちゃコンサルタント」の資格を取得している[8][10]。 血液型はA。既婚で、娘が2人いる[1]。また、父親は、スポーツ心理学者の児玉光雄[11]。 人狼ゲーム活動ドイツゲームスペース@Shibuya、人狼ルーム2011年6月に、児玉は「ドイツゲームスペース@Shibuya」をオープンした。ドイツゲームスペース@Shibuyaは、ドイツゲーム(アナログゲーム)のプレイ専用の、予約制の個室である。また、児玉を始めとした専属のゲームマスター(GM)がゲームをレクチャーする[3]。 ドイツゲームスペースのオープンにあたり様々な娯楽を勉強する中で知ったものの1つが、人狼ゲームだった。人を集めたり場所を確保したりする必要があるため自力で遊ぶには大変そうだというのが、始めの印象だった。しかし、ドイツゲームスペースでは、人々に娯楽の場所を提供するという問題はすでに解決できているため、人数の問題の解決を目的に、9人以上が参加する人狼ゲームのイベントを、同年9月から定期的に開催することを決めた。これにより、参加者が、個人的に仲間を誘うことなく1人でも人狼ゲームに遊びに来られる環境を整えた。すると、どんどん人気が出て、おのずと人が集まるようになっていった[12][13]。 2012年には、数種類の村を設けてゲームをする大人数参加のイベント「大人狼村」を企画し、以後も不定期に開催[14]。 また、2013年3月には、複数団体によるイベント「人狼フェスティバル」を、ドイツゲームスペース@Shibuyaと株式会社人狼で共催した[15]。発起人の児玉が各団体に声をかけた[16]結果、月世界通信、セブンスキャッスル、よだかのレコード、すごろくや、ワンナイト人狼が加わった。 そして、ドイツゲームスペースオープンの約2年後、2013年7月には、人狼ゲーム専用の「人狼ルーム@Shibuya」を開設することとなった[13]。また、2015年4月には、「人狼ルーム@Akiba」を[17]、2016年10月には、「プレイスペース@Sugamo」をオープン[18]。 人狼 ザ・ライブプレイングシアター→「人狼 ザ・ライブプレイングシアター」も参照
アドリブ舞台劇「人狼 ザ・ライブプレイングシアター」(「人狼TLPT」)では、2012年10月のプレビュー公演時から、キャストへのゲーム指導を行う、ゲームアドバイザーを担っている。仕事のオファーを受けた当初は、ゲームマスターとしての出張の一環として、ルールにまつわるアドバイスをするだけの予定だったが、人狼TLPTが目指す舞台での人狼ゲームの世界について、予想と違い、自身の理想とするものにとても近いのを感じ、監修という立場を務めることを決めたという
[4]。総合プロデューサーの桜庭未那は、児玉の指導の熱心さを評価している[19]。 ジンロリアン〜人狼〜→「ジンロリアン〜人狼〜」も参照
2013年4月に第1回が放送された、TBSのテレビ番組「ジンロリアン〜人狼〜」でも、児玉は監修・ゲームアドバイザーを務めた。きっかけは、番組プロデューサーの中島啓介が、同年1月にドイツゲームスペースを知って、児玉に会いに行ったことだった。その場で児玉から人狼TLPT公演に誘われ、実際に観覧した中島は、駆け引きのある心理戦の表現に可能性を感じ、また、人狼TLPTのように物語に深く入り込める番組の制作を目指し、企画書を書くに至った。なお、番組は、偶然同時期に制作・放送された、フジテレビの「人狼〜嘘つきは誰だ?〜」と比較すると、ゲーム性・バラエティ性よりもドラマ性に重点が置かれているが、これは中島の意向であり、出演キャストには、本当に死ぬと思ってプレイしてほしいと依頼していたという[20]。 アルティメット人狼→「アルティメット人狼」も参照
2013年2月、ゲームクリエイターのイシイジロウは人狼TLPTを観覧し、児玉とゲームクリエイターらの、人狼ゲームを通した交流が始まった。児玉が、イシイ主催のゲームクリエイター人狼会に参加したり、また、ゲームクリエイターらが、人狼ルームに訪れたりするようになった[12][21]。 2014年8月、「ゲームクリエイター人狼会vs人狼TLPT」と題されたアルティメット人狼に、「賢者 コーダ」として参加。第1戦では、ニコニコ生放送の視聴者投票によってMVPに選ばれ、シリーズで初めてのMVPとなった。「アルティメット人狼2」でも「賢者 コーダ」として出演、「3」では不出演だが「協力」として名を連ねている[22]。「4」以後はイベントの主宰の1人であり、「児玉健」として出演している[23]。 人狼ゲームに対する考え
けん玉活動ず~まだんけコダマンとして、けん玉パフォーマンスコンビ「ず~まだんけ」の1人として活動している。パートナーのイージー(飯島広紀)[7]は、コダマンの「相方兼師匠」という位置づけ。年間100ステージ以上に出演している[6]。「GLOKEN」(「一般社団法人グローバルけん玉ネットワーク」)は、ず~まだんけの公式サポーター[29]。使用しているけん玉は、同じくサポーターであるブランド「夢元無双」のモデルであり、パフォーマンス用のため通常のモデルよりもサイズが大きい[30]。 来歴2010年の春、おもちゃコンサルタントの資格取得のために通っていた養成講座にて、休憩時間、けん玉をしていた飯島と出会った。飯島のけん玉技がかっこよかったのを見て、児玉は初めてけん玉をおもしろいと感じ、けん玉に対する印象が一転した。こうして、飯島にけん玉を教わるようになった。その後、同年11月の、東京おもちゃ美術館開催のおもちゃフォーラムでの出展の内容について、飯島が、2人でけん玉のパフォーマンスをしようと提案。2人での練習をさらに繰り返して挑み、これが、2人による初めてのけん玉ショーとなった[10]。
2014年になると、ず~まだんけの活動はさらに発展した。4月から、NHK教育テレビジョンのニャンちゅうワールド放送局でコーナーの担当が始まった[35]。7月には、第1回けん玉ワールドカップ廿日市市にて、ライブパフォーマンスで出演[36](翌年以降もゲストとして参加している[37][38])。10月には、初となるDVD『ZOOMASTYLE』をポニーキャニオンより発売した[7][39]。また、11月には、Kuma Films制作の、ず~まだんけによるパフォーマンスビデオが、「World's Most Amazing Kendama Ninjas」と題され、YouTubeにアップロードされた。2016年9月現在では、再生回数が240万回を超えている[40]。 2015年9月には、けん玉世界選手権 1on1 トーナメント「CATCH&FLOW」[41]に、コダマン、イージーともに、選手として参加[42]。翌年も参加[43]。 2016年10月3日放送の『乃木坂工事中』の企画「1カ月あったらコレできます! 乃木坂46夏休みの課題大披露」にて、ず~まだんけとして川村真洋(乃木坂46)に「ストリートけん玉」を指導し、披露の際、川村のバックダンサーとして出演した[44]。 2016年12月31日、第67回NHK紅白歌合戦では、三山ひろしの「四万十川〜けん玉大使編〜」に出演[45][46]。 2017年12月31日、第68回NHK紅白歌合戦で、三山ひろしの「男の流儀〜けん玉世界記録への道〜」に出演。 TOKYO DAMA GIRLSコダマンは、けん玉パフォーマンスユニット、「TOKYO DAMA GIRLS」をプロデュースしている。2015年4月より始動[47]。メンバーは、DAMAERIKA、DAMAMIRAI、DAMAMANAMIで、2016年2月よりDAMARINAも加入している[48]。 けん玉に対する考え児玉は、日本の伝統であったけん玉が世界進出したことで、けん玉のイメージの改変が起こった旨を指摘している。日本のけん玉は元来、主に正確さや速さを競うものであったが、アメリカを筆頭とした海外の国は、先入観抜きにけん玉を画期的なおもちゃとして捉え、プレイヤーたちは独創性やダイナミックさを求めて技を開発・披露していき、そしてそういったパフォーマンスが、けん玉の文化を洗練していると考察している。日本国内でのけん玉の商品のバラエティが豊かになっていったのも、海外のけん玉ビジネスの柔軟な発想による影響であると述べる。その一方で、国内におけるけん玉の普及の課題は、ほか多くの競技が抱える問題と同じく、スペースの確保であるという[30][49]。 書籍共著
監修
DVD出演テレビ現在出演中の番組
公演人狼ゲーム
脚注
外部リンク
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