佐藤文樹

佐藤 文樹(さとう ふみき、1912年8月10日[1] - 1987年6月27日[2])は、日本のフランス文学者翻訳家九州大学名誉教授。18世紀フランス文学が専門。

略歴

東京府東京市下谷区(現東京都台東区)生まれ[1]。1937年東京帝国大学文学部仏文科卒[1]陸軍経理学校経理部嘱託[1]。1938年東調布高等女学校教諭[1]。1939年東大付属図書館嘱託[1]、1944年陸軍通訳官[1]。1948年東洋大学教授[1]。1949年九州大学助教授[1]、1955年教授[1]。1962年「ペイザン・バルブニユとタンザイとネアダルネの初版刊行年」で東大文学博士[1]。1963 - 1964年フランス政府招聘教授、第1回仏蘭西派遣教授団団長として渡仏[1]。1968年九州大学退官[1]上智大学文学部教授[1]。1983年退職。

1986年勲三等瑞宝章受章。

著書

翻訳

  • 『秩序』第1 - 3(マルセル・アルラン、弘文堂書房、世界文庫) 1940 - 1942
  • 『色好み / 成上り百姓』上(マリヴォー、八雲書店) 1948
  • 『父と私 彼と私』(ディドロ、八雲書店、ディドロ著作集4) 1948
  • 『悩める魂』(マルセル・アルラン、角川文庫) 1953
  • 『成上り百姓』(ディドロ、河出書房、世界文学全集) 1955
  • 『修道女物語』(ドゥニ・ディドロ、弥生書房) 1957
  • 『マリヤンヌの生涯』全4冊(マリヴォー、岩波文庫) 1957 - 1959

参考

  • 松下和則「佐藤文樹先生の御退職に寄せて」『上智大学仏語・仏文学論集』17, i-viii, 1983-03-20[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 佐藤文樹教授略歴・業績」『上智大学仏語・仏文学論集』第17巻、上智大学仏文学科学、1983年3月、4-8頁。 
  2. ^ 朝日新聞 1987年6月29日朝刊