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この項目では、現存する第三セクター鉄道会社の伊勢鉄道について説明しています。
- この企業が運営する鉄道路線については「伊勢鉄道伊勢線」をご覧ください。
- かつて存在した伊勢電気鉄道(現在の近畿日本鉄道〈近鉄〉の一部)の前身の伊勢鉄道については「伊勢電気鉄道」をご覧ください。
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伊勢鉄道株式会社(いせてつどう)は、旧日本国有鉄道(国鉄)特定地方交通線の鉄道路線であった伊勢線を運営している、三重県及び関係市町、民間企業が出資する第三セクター方式の鉄道会社である。本社は三重県鈴鹿市。
歴史
路線
- 現有路線
- 伊勢線: 河原田駅 - 津駅 22.3km
保有路線の伊勢線は22.3kmと比較的短いが、両端を東海旅客鉄道(JR東海)の関西本線と紀勢本線に挟まれ、本来の建設目的である関西本線の河原田駅と紀勢本線の津駅の間を結ぶ短絡線として、特急「南紀」や快速「みえ」といった中・長距離の速達列車が直通運転を行い、名古屋と津・松阪・鳥羽・南紀方面等を結ぶ路線の一部分を担っている。
路線は河原田 - 中瀬古間が複線、中瀬古 - 津間が単線となっている。旧国鉄時代より線路の用地が確保されており、伊勢鉄道転換後に一部複線化されている。それ以外の単線区間である中瀬古 - 津間でも、中瀬古 - 伊勢上野間のトンネルや伊勢上野 - 津間の高架橋などほぼ全線に渡って複線の用地が確保されている[6]が、この区間の複線化は現在も白紙状態である。
車両
自社車両の形式は以下のとおり「イセ○○型」となっている。専ら普通列車にのみ使われており、特急「南紀」や快速「みえ」に使う車両は所有していない(特急や快速はJR東海の車両が乗り入れる)。
現有車両
- イセIII型(101・102・103・104)
- イセI型、イセII型の老朽化による置き換え用に、富士重工業(101のみ)および新潟トランシス(102 - 104)で製造された気動車である[7]。車体は軽量ステンレス製(前頭部は鋼製)となり、18m級に大型化された[7]。走行性能も、最高運転速度100km/hと、従来車の80km/hに比べ、大幅に向上している[7]。2003年(平成15年)2月17日に営業運転を開始した[7][8]。イセI型、イセII型と同様に走行距離が短いことからトイレは設置されていない。旅客用乗降扉は従来の折り戸から片開き引き戸に変更された。
- 現在伊勢鉄道の列車として運行されている車両はすべてこのイセIII型を使用している。
- 101は鉄道車両事業から撤退した富士重工業最後の気動車でもある。
- 2009年(平成21年)から2010年(平成22年)にかけて、ATS-PTの設置工事を行った[9]。
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過去の在籍車両
- イセI型(1・2・3)
- 1987年(昭和62年)3月27日の伊勢鉄道開業用に新製されたもので、富士重工業が開発した軽快気動車LE-CarIIシリーズである[7]。車体は15.5m、前面は非貫通構造で運転台は中央に配置されている[7]。老朽化のため、2004年(平成16年)12月31日限りで運用を終了、全車が廃車となり、ミャンマーに輸出された[7]。ミャンマーでは赤と白の塗装に変更した上で使用されている。
- イセII型(4)
- 1989年(平成元年)に1両のみ増備された、富士重工業製LE-CarIIシリーズの軽快気動車である[7]。前面が貫通型となったのがイセI型と異なる[7]。2005年(平成17年)9月30日で営業運転を終了、廃車となる予定だったが新製車イセ104が搬入時に車体の一部を破損したため、継続運転されていた。同年12月18日に営業運転終了。
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乗車券類
TOICA、ICOCA、PiTaPa、manacaなどのICカード乗車券は使用不可。運賃は現金で支払う。連絡運輸範囲のJRグループの駅で乗車券を購入する場合であれば、クレジットカードで購入可能である。
乗車券が発売されていない駅から乗車の場合は、乗車時に整理券を取って乗車し、降車時に現金で運賃箱へ投入するか、降車駅で精算する。
関連項目
脚注
参考文献
- 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 26号 長良川鉄道・明知鉄道・樽見鉄道・三岐鉄道・伊勢鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年9月18日。
外部リンク
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