交響曲第32番 (モーツァルト)交響曲第32番 ト長調 K. 318 は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した交響曲。 概要
パリへの求職旅行から帰国した後の1779年4月26日にザルツブルクで作曲された。 交響曲では珍しい単一楽章構成で、通称「序曲」と呼ばれている(この時代は、まだ序曲と交響曲の厳密な区別がなされていなかった)。演奏時間は約9分。 イタリアの作曲家フランチェスコ・ビアンキの歌劇『略奪された村娘』の序曲として1785年にウィーンで演奏された。 楽器編成フルート2、オーボエ2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、ティンパニ、弦五部。 曲の構成イタリア式序曲の形式(A - B - A)による、切れ目なく演奏される全3部からなる単一楽章の作品である。全3部通してト長調。第3部は事実上第1部の再現に当たり、全体としては展開部の代わりに第2部が挿入されたソナタ形式とも解釈できる。
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