二度めの夏、二度と会えない君
『二度めの夏、二度と会えない君』(にどめのなつ、にどとあえないきみ)は、赤城大空による日本のライトノベル。イラストはぶーたが担当。略称は「ニドナツ」[1]。2015年1月にガガガ文庫(小学館)より刊行され、2017年8月に書き下ろし短編を加えた新装版が小学館文庫で刊行された。 源素水の作画で漫画化され、『ゲッサン』(小学館)にて、2017年1月号から10月号まで連載された。また、実写映画化され2017年9月に公開された。 あらすじ主人公の篠原智の通っている北高に、ある日転校してきた森山燐は生まれつき「不治の病」を患っていた。彼女は「文化祭でライブをする」という夢を叶えるためにやってきたと言う。 彼女のバンドのメンバーとして集められたのが、ギター担当の智、人見知りでドラム担当の花京院姫子、残念なイケメンでベース担当の石田六郎の3人だった。バンド活動が禁止されている中、生徒会長の菅野瑛子の手助けもあり、文化祭ライブは成功を収めた。 その後の夏のおわり、智は燐に自分の想いを伝える。だが、それは取り返しのつかない言葉として刻まれ、2人を引き裂いてしまい、そして燐は死んだ。なぜ、あんなことを言ってしまったのだろう。もしもやり直せるなら──そう思ったある日、智は半年前、燐と初めて出会った日にタイムリープする。 やり直すチャンスを手にした智だったが、自分とは組まない方が燐にとって良かったのだと思い、燐を避け続ける。しかし、しつこく食い下がる燐に根負けし、決意を改める。ライブをもう一度成功させる、でも今度は絶対に燐に“告白しない”、と。本当の気持ちを押し隠し、燐と共にメンバーを集め、バンドを始動する智だったが、2度めの人生は1度めとは少しずつ食い違っていく。燐との関係はぎくしゃくし始め、バンドの活動にも影を落としていく。 登場人物
既刊一覧小説
オーディオブック漫画作画は源素水。『ゲッサン』(小学館)に2017年1月号(2016年12月発売)から2017年10月号(9月発売)まで連載された。単行本は全2巻が小学館から連載終盤と並行して[注釈 1]刊行された。第1巻は源にとって最初の単行本であった[6]。原作との違いとして、菅野瑛子が智を好きで、智と燐の2人にからんで三角関係を展開する。瑛子の恋愛感情に関しては、担当編集者が原作者の赤城に確認しており、それを聞いて方向性が決まっていった[6]。
映画
2017年9月1日公開[9]。監督は中西健二、脚本は長谷川康夫。主演は村上虹郎、吉田円佳(MADOKA)。その他の出演は加藤玲奈、金城茉奈、山田裕貴、本上まなみ、菊池亜希子ほか。それぞれの役どころは登場人物の節を参照。 劇中のバンドのナンバーを、MADOKAをボーカルとするガールズバンドのたんこぶちんが担当している。 スタッフ
映像メディアバンダイビジュアルから映像メディアが発売されている。
映画ノベライズ映画版に基づくノベライズ『二度めの夏、二度と会えない君 映画ノベライズ版』が、小学館の児童書レーベルである小学館ジュニア文庫から刊行されている。著者は時海結以。
バンドスコア劇中歌集アルバムのマッチングバンドスコア。
脚注注釈
出典
外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia