乱歩地獄
『乱歩地獄』(らんぽじごく)は、2005年に公開された日本映画。4作品のオムニバス映画で、4作品とも原作は江戸川乱歩。 概要江戸川乱歩の短・中編小説『火星の運河』『鏡地獄』『芋虫』『蟲』をそれぞれ映像化し、オムニバス形式で公開した。一部に性的描写(性的倒錯)を含むため、R-15での公開となった。 監督をはじめ、スタッフ・キャストともに4作品それぞれ異なるが、浅野忠信は4作品すべてに共通して出演している。作品によっては原作に大幅・大胆なアレンジが加えられている。 竹内スグルとカネコアツシは、この作品が映画監督デビューとなる。 エピソード『鏡地獄』では鏡を用いた演出を多用し、映り込みを効果的に用いている[1]。対峙した人物の向きや目線などを意図的に狂わせており、つながりが難しくなるため記録担当を設けていない[1]。監督の実相寺昭雄は本来は鏡を作っている場面以外はすべて映り込みで構成することを構想していた[1]。 カネコアツシは『蟲』を製作するに当たり、漫画家としてのスキルを活かし、事前に詳細な絵コンテを作成して撮影に臨んだ。その内容は、全カットに渡って完成度の高い絵が描き込まれており、完成イメージが分かりやすいとスタッフにも好評だったという。 キャスト
「火星の運河」「鏡地獄」「芋虫」「蟲」スタッフ
「火星の運河」「鏡地獄」「芋虫」「蟲」脚注外部リンク |