久保 文明(くぼ ふみあき、1956年7月30日 - )は日本の政治学者。第10代防衛大学校長。専門は、アメリカ政治。学位は、法学博士(東京大学・1989年)。慶應義塾大学法学部教授・東京大学大学院法学政治学研究科教授を歴任。
父は、教育史学者で学校法人武蔵野学院理事長の久保義三。
略歴・人物
東京都生まれ。武蔵高等学校を経て、東京大学法学部卒業。斎藤眞、五十嵐武士に師事。1989年「ニューディールとアメリカ民主政 農業政策をめぐる政治過程」で法学博士の学位を東京大学より取得[1]。
東京大学法学部助手(1979-82年)、筑波大学社会科学系講師(1982-87年)、同助教授(1987-88年)、慶應義塾大学法学部助教授(1988-93年)・同教授(1993-2003年)を経て、2003年より東京大学大学院法学政治学研究科教授。この間コーネル大学歴史学部、ジョンズ・ホプキンス大学政治学部、ジョージタウン大学政治学部、メリーランド大学カレッジパーク校政治学部などで在外研究を行なう。公益財団法人日本国際フォーラム政策委員[2]。
政府は2021年3月12日の閣議で、31日付で退職する防衛大学校の國分良成校長の後任に、久保文明を起用する人事を決定した。4月1日付の発令[3][4]。
アナウンサーの秋沢淳子は慶大時代の教え子でゼミ二期生の一人。門下生には山岸敬和、西川賢、村上政俊などがいる。
著書
単著
- 『ニューディールとアメリカ民主政――農業政策をめぐる政治過程』(東京大学出版会, 1988年)
- 『現代アメリカ政治と公共利益――環境保護をめぐる政治過程』(東京大学出版会, 1997年)
共著
編著
- 『G・W・ブッシュ政権とアメリカの保守勢力――共和党の分析』(日本国際問題研究所, 2003年)
- 『米国民主党――2008年政権奪回への課題』(日本国際問題研究所, 2005年)
- 『アメリカの政治』(弘文堂, 2005年/増補版, 2011年)
- 『超大国アメリカの素顔』(ウェッジ, 2007年)
- 『アメリカ外交の諸潮流――リベラルから保守まで』(日本国際問題研究所, 2007年)
- 『オバマ大統領を支える高官たち――移行プロセスと政権の骨格』(日本評論社, 2009年)
- 『オバマ政権のアジア戦略』(ウェッジ, 2009年)
- 『アメリカ政治を支えるもの――政治的インフラストラクチャーの研究』(日本国際問題研究所, 2010年)
共編著
- (草野厚・大沢秀介)『現代アメリカ政治の変容』(勁草書房, 1999年)
- (阿部齊・山岡龍一)『政治学入門』(放送大学教育振興会, 2000年)
- (大石眞・佐々木毅・山口二郎)『首相公選を考える――その可能性と問題点』(中央公論新社[中公新書], 2002年)
- (阿部齊)『現代アメリカの政治』(放送大学教育振興会, 2002年)
- (赤木完爾)『現代東アジアと日本(6)アメリカと東アジア』(慶應義塾大学出版会, 2004年)
- (横田洋三・大芝亮・総合研究開発機構)『グローバル・ガバナンス――「新たな脅威」と国連・アメリカ』(日本経済評論社, 2006年)
- (有賀夏紀)『シリーズ・アメリカ研究の越境(4)個人と国家のあいだ〈家族・団体・運動〉』(ミネルヴァ書房, 2007年)
- (斎藤眞)『アメリカ政治外交史教材――英文資料選新刊[第2版]』(東京大学出版会, 2008年)
- (五十嵐武士)『アメリカ現代政治の構図――イデオロギー対立とそのゆくえ』(東京大学出版会, 2009年)
- (「現代アメリカ研究」プロジェクト)『オバマ政治を採点する』(日本評論社, 2010年)
訳書
脚注
外部リンク
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- 槇智雄1952.8.19-1965.1.16
- 大森寛1965.1.16-1970.7.1
- 猪木正道1970.7.16-1978.7.15
- 土田國保1978.9.29-1987.3.24
- 夏目晴雄1987.3.24-1993.9.30
- 松本三郎1993.10.1-2000.3.31
- 西原正2000.4.1-2006.3.31
- 五百籏頭眞2006.8.1-2012.3.31
- 國分良成2012.4.1-2021.3.31
- 久保文明2021.4.1-
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