中部短歌会中部短歌会(ちゅうぶたんかかい)は、名古屋市に本部を置く、日本の短歌結社。毎月、歌誌『短歌』を発行する。 歴史
選者大塚寅彦、菊池裕、古谷智子、杉本容子[1]。(2023年時点) 編集委員大塚寅彦(編集発行人・主幹)、斎藤すみ子、杉本容子、古谷智子、川田茂、菊池裕、佐野美恵、村井佐枝子[2]。(2023年時点) 現在と過去現在の編集発行人は大塚寅彦である。大塚体制発足後、現在の選者、編集委員が決定された。別に会務、編集補助などを数名の同人・会員が務めている。 中部短歌会の会員は、「同人」・「準同人」・「会員」の三つの区分に分かれる。 顕彰制度として、同人を対象にした短歌賞、準同人・会員を対象にした新人賞がある。その他、千号記念などの特別時は、結社の同人・会員を対象とした特別作品コンクールが開かれる。 『現代短歌の鑑賞101』(小高賢・編著)では「東声」系の結社として紹介されているが、事実誤認である。中部短歌会は、1923年に超結社同人誌を発行する団体として発足しており、「心の花」・「潮音」・「覇王樹」・「アララギ」等、多数の結社所属の歌人が在籍、投稿していたため、当初は特定の系列でなかった。そして、厳密に言えば、三田澪人と浅野保を失って、「潮音」出身の春日井瀇が主宰になった時点で1955年に結社化したわけであるから、結社としては「潮音」系というべきである。ただし、歴史的経緯から、会としては特定の主義主張を持たない自由な気風がある。 歌誌の名称は『短歌』であるが、角川書店の総合誌に同名の『短歌』があるため、所属誌名を『中部短歌』と書く所属歌人が多い。なお、『短歌』の名称は、中部短歌会の方が古くより使用しており、角川書店は同会の了承を得たうえで同名の総合誌を創刊したという経緯がある。 かつて所属していた歌人にリカキヨシ、水原紫苑、喜多昭夫、黒瀬珂瀾、都築直子らがいる。古くは、出口王仁三郎(宗教家)が投稿していたこともある。また、黎明時には、若山牧水、太田水穂、佐佐木信綱、川田順等も歌会等に出席ないし参加したり、助言したりし、会の発展に深く関わっていた。 脚注
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