中尾歌舞伎
中尾歌舞伎(なかおかぶき)は、長野県伊那市長谷中尾地区に伝わる農村歌舞伎の一つ。伊那市の無形民俗文化財に指定されている(1998年(平成10年)6月24日付け、当時・上伊那郡長谷村)[2]。 概要江戸時代の明和4年(1767年)頃、この地に旅芸人が来て、上中尾の神様を祀る神社の前宮で演じたのが始まりとされている。その後、太平洋戦争で一時途絶えたが、1986年(昭和61年)4月29日の神明社春祭りに合わせ、地元の青年会員の手によって30余年ぶりに復活した[3]。1996年(平成8年)には廻り舞台が設置された本格的な芝居小屋「中尾座」が完成した[4]。 復活後、毎年春と秋に2回の定期公演を開催していたが、2017年(平成29年)に保存会の会員や演者の不足により活動を休止[5]。活動再開を望む多くの声を受け(映画監督・後藤俊夫を招いての応援イベントが開催された)、地元で検討を重ねた結果、2018年(平成30年)1月より稽古を再開[6]。そして4月29日、満席となった中尾座で歌舞伎を披露した[7]。 主な演題に、御所桜堀川夜討弁慶上使の段、義経千本桜鮓屋の段、奥州安達原三段目袖萩祭文の段、絵本太功記十段目尼ヶ崎の段、人情噺文七元結、一谷嫩軍記熊谷陣屋の段などがある。中尾には慶応元年(1865年)の年号がある引幕や、浄瑠璃本10数冊が残されている[8]。 公演独自公演
複数団体公演
脚注
参考文献
関連項目外部リンク
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