不思議なキジのサンドウィッチ『不思議なキジのサンドウィッチ』(ふしぎなキジのサンドウィッチ、原題:The Dead in Their Vaulted Arches)は、2014年に刊行されたアラン・ブラッドリーの推理小説。「少女探偵フレーヴィア シリーズ」の第6作目にあたる[注 1][注 2]。 本作は、「お前たちのお母さんが見つかったんだ」と父が告げる衝撃的なラストで終わった前作『春にはすべての謎が解ける』の続きから始まる。ストーリーは母・ハリエットの遺体を迎え、葬儀が執り行われる日まで進行をともにしており、これまでのシリーズ作品に溢れていたフレーヴィアの溌溂とした無邪気さが抑制され[2]、これまでの陽気な作品とは趣を異にしている。 あらすじフレーヴィアたちが「おまえたちのお母さんが見つかったんだ」と知らされた父・ハヴィランドの衝撃の発表から1週間あまり、ついに母・ハリエットの遺体を乗せた列車がバックショー仮駅に到着する。列車からは続々と軍服姿の軍人たちが降り、驚いたことに伯母のフェリシティがその中のひとりであった。さらに驚くことに、ハリエットを出迎えた人々の中に、元首相のウィンストン・チャーチル元首相の姿も見られた。チャーチルは父に「われわれはド・ルース家の人間を失うわけにはいかないんだ」と声をかけるとともに、驚きとまどうフレーヴィアにも「きみもキジのサンドウィッチが好きになったんだね」と謎のような言葉を投げかける。フレーヴィアにはこの言葉が記憶にあった。 その後、バックショー仮駅で出迎えた人々が次々と父にお悔やみを述べている最中、フレーヴィアは長いコートを着た見知らぬ男から父へ「猟場の番人が危険に陥っている」「ナイドが襲われている」との伝言を頼まれる。その直後、男は誰かに押されてプラットフォームから落ち、列車に轢かれて死んでしまう。 登場人物
脚注注釈
出典
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