下村耕嗣
下村 耕嗣(しもむら こうじ、1952年4月12日 - 2007年2月24日)は[1]、日本の経済学者。神戸大学教授。専門は国際経済学、特に国際貿易論。本名は下村和雄[2]。 経歴1971年に大阪府立豊中高等学校を卒業し、1975年に神戸大学経済学部を卒業する[1]。1977年に神戸大学大学院経済学研究科修士課程を修了し、1978年に同研究科博士課程を単位取得退学する[1]。 1978年に神戸大学経済経営研究所の助手となり、1982年に同研究所の助教授、1994年に教授となる[1]。その間、1983年にニューサウスウェールズ大学からPh.D.を取得している[1]。2007年2月24日に逝去する[1]。 International Economics and Finance Society Japan(IEFS Japan)の代表、日本経済学会の常任理事、Review of International Economicsのアソシエイト・エディターを務めた[1]。 1977年から2012年までの間に147本の論文を執筆した[1][注 1]。動学的、静学的フレームワークによる貿易の利益の理論的分析を専門とし、その業績を評してReview of International Economicsに追悼巻が組まれた[3]。 逸話本名は「和雄」であるが、神戸大学の学内雑誌に論文を投稿する際に「一生懸命にそして謙虚に働く」という意味を込めて「耕嗣」というペンネームを用いた[2]。編集委員に本名を使うように依頼されると、投稿自体を取り下げた[2]。 大量の論文を書くことができた理由として、休みなく働いていたことが挙げられている[2]。2006年10月に病気から回復して退院した際は、直ちに学生に授業を始めた[2]。忘年会のカラオケのために1週間歌の練習をするなど、オフにおいても力を抜くことはなかった[2]。 病床でも「パレート改善的な貿易協定が存在しうるかどうか」について議論し、亡くなる直前まで研究に取り組んでいた[4]。 著作物著書
翻訳代表的論文
脚注注釈
出典
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