三笠駅(みかさえき)は、北海道三笠市本町にかつて存在した、北海道旅客鉄道(JR北海道)幌内線の駅(廃駅)である。電報略号はカサ。事務管理コードは▲131502[2]。
歴史
1878年(明治11年)当時の開拓事業停滞の打開策として打ち出された炭田開発の一環として、茅沼炭鉱に次いで開山した北海道内2番目の炭鉱である幌内炭鉱から、札幌を経由して小樽港まで石炭を運ぶ目的のために敷設された北海道内最初の鉄道である幌内鉄道の主要駅として幌内太駅の名称で開業した。先に開通していた手宮 - 札幌間の手宮駅、住吉駅(現:南小樽駅)、銭函駅、札幌駅に次いで、同時開業の江別駅、幌内駅と並んで北海道内で5番目に古い駅であった。
年表
駅名の由来
「幌内」の由来については「
幌内駅」を、「三笠(三笠山)」の由来については「
三笠市」を参照
開設時の駅名「幌内太」は、幌内川(三笠幌内川)が幾春別川に合流する地点を指したアイヌ語、「ポロナイプトゥ(poronay-putu)」(幌内川の・口)から名づけられたが、1906年(明治39年)に市来知、幌内、幾春別の3村合併が合併し「三笠山村」が発足しており、その後1942年(昭和17年)9月の町制施行に伴い「三笠町」となったことから、1944年(昭和19年)4月に駅名も改称となった[5]。
駅構造
1面1線の単式ホームと1面2線の島式ホームを複合した計2面3線のホームと線路を有する、列車行き違い可能な有人駅で、ホーム間は跨線橋で結ばれていた。幌内方面の線路は当駅の岩見沢方で分岐しており、幌内方面への列車は当駅のホームに直接入線できない配線であった。
また、機関庫開設当初はデルタ線(Y線)、後に転車台の入換設備が設けられた。
駅周辺
駅跡
現在、三笠駅は三笠鉄道村三笠ゾーン(クロフォード公園)として現在も活用されており、跨線橋とホームが現存している。廃止後、駅舎を取り壊し、初代駅舎を再現した上で再整備されている。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 幌内線
- 萱野駅 - 三笠駅 - 唐松駅
- 幌内線(貨物支線)
- 三笠駅 - (幌内住吉駅) - 幌内駅
- ※1972年(昭和47年)までは幌内駅方面が本線であったが、同年の旅客営業廃止に伴い、幾春別駅方面を本線として、幌内駅方面を貨物支線とした。幌内住吉駅はこのとき廃駅。
脚注
関連項目
外部リンク
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貨物支線 | |
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1972年(昭和47年)まで岩見沢駅 - 幌内駅間が本線。三笠駅 - 幌内駅を貨物支線としたため変更。 *取消線は廃止時点で廃駅 |