ヴュ
『ヴュ』[1](Vu)は、1928年にリュシアン・ヴォージェルによって創刊されたフランスのグラフ雑誌である。 1928年3月(第1号、1928年3月21日号)から1940年5月(638号、1940年6月5日号)まで週刊で刊行されており[2][3]、別冊、特別号等も含めて650冊程度が刊行された。『ライフ』誌と並んで、成功を収めたグラフ雑誌としてはもっとも初期のものである。「文章で説明し、写真で証明する」という編集方針により[2]、写真を多用した。 『ヴュ』を創刊したリュシアン・ヴォーゲルは写真家でもあり、『ヴュ』誌創刊前に、ファッション雑誌『ガゼット・デュ・ボン・トン(Gazette du bon ton)』 (1912-1925) を刊行していた。 『ヴュ』誌には、アレクサンダー・リーバーマン(1912-1999、1932年からアート・ディレクター)やアドルフ・ムーロン・カッサンドル(グラフィックデザイン)も参加した。VUのロゴは、カッサンドルの手によるものである[2]。 写真では、ロバート・キャパの代表作《崩れ落ちる兵士》が最初に『ヴュ』誌に掲載されたり(1936年)[4]と世の注目を受ける作品も多く、社会に対する影響力も大きかった。また、表紙に積極的にフォトモンタージュを使用したことでも知られる。 キャパのほか、ブラッシャイ、エリ・ロタール、マン・レイ、ジェルメーヌ・クルル、ケルテース・アンドル、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ドラ・マールら多くの独立写真家が参加した[2][3]。 出典
関連項目外部リンク
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