ヴィキングル・オラフソン
ヴィキングル・オラフソン(Víkingur Ólafsson、1984年2月14日 - ) は、アイスランドのピアニスト。 略歴ジュリアード音楽院でロバート・マクドナルドのクラスでピアノを学ぶ。2008年卒業。ジュリアード・オーケストラ、アイスランド交響楽団などと共演。オックスフォード大学、レイキャヴィーク大学のマスタークラスで、ピアノを指導。[1] 2016年2月、アイスランドの音楽フェスタ、Vinterfest(冬のフェスタ)のディレクターを務める。[2] 2016年、名門ドイツグラモフォンと専属契約。以降、ほぼ毎年アルバムをリリースしている。また世界各地で演奏活動も活発に行なっている。[3]日本にも4回来日し、リサイタルの他、バイオリンの庄司紗矢香との共演もある。2018年の初来日では庄司紗矢香のバイオリン、ヴラディーミル・アシュケナージ指揮のNHK交響楽団で、メンデルスゾーンの『ヴァイオリン、ピアノと弦楽合奏のための協奏曲』を演奏する。[4][5][6] リサイタルやデュオ、室内楽に加えてオーケストラとの共演も多く、モーツァルト、シューマン、ブラームス、ラヴェル、グリークなどの他、ジョン・クーリッジ・アダムス、Edmund Finnisなど現代作曲家の作品も好んで演奏している。[2] コロナ禍でコンサート中止がつづいた間も、BBC(英国放送協会)の「ラジオ4」で無観客ライヴを毎週行ない、100万人以上の人が毎回聴取した。[4] エピソードヴィキングルは音楽一家に育った。母親と父親はベルリンのUniversität der Künste Berlinで、それぞれがピアノと作曲を学んでいたとき知り合った。母親からピアノを習っていた10歳の誕生日に、叔母から好きなCDをプレゼントすると言われ、「モーツァルトとウェーバーのクラリネット五重奏曲集」を選んだ。レイキャビックのメインストリートにあるレコード店でのことだった。当時、ヴィキングルはモーツァルトのピアノソナタを学んでいた。[7] 母親と父親はどちらもエミール・ギレリスを崇拝しており、一家の伝説的人物だったという。しかしポリーニに関しては意見が分かれた。父親は好んで聴いたが、母親は演奏がやや客観的すぎると感じていた。息子のヴィキングルは父親の側に立ったが、母親の言うことも理解できたという。[7] 12歳のとき、新聞配達をして貯めたお金で、カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の「ベートーヴェン全交響曲集」のボックスセットを買った。その頃、ヴィキングルはベートーヴェンのピアノソナタを学んでいた。母親は交響曲を聴くことは、ピアノソナタの理解に役立つと考えていたという。ヴィキングルは年代順に聴いていき、中でもハ長調の楽天的な第1番が最も気に入り、購入した1年間で100回は聴いたとblogに書いている。[7] ディスコグラフィ
以下のアルバムはすべて、専属契約したドイツグラモフォンよりリリース *日本での販売はユニバーサルミュージック_(日本)
受賞歴
脚注
外部リンク
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