ワールド・デジタル・ライブラリー(英語: World Digital Library、頭字語WDL)は、UNESCOとアメリカ合衆国のアメリカ議会図書館が運営する国際的な電子図書館[1]。
インターネット上の文化的コンテンツの充実を図り、それによって国際的な異文化間の相互理解を深めることを目的として創設された。教育者・学生・一般大衆にリソースを提供し、国家間および各国内の情報格差を狭めるために提携機関にそれらリソースを配置する容量を築いている[2]。また、インターネット上の非英語圏や西洋以外のコンテンツの拡充によって、学問的研究に寄与することを目指している。無料で多言語形式のコンテンツをインターネット上で入手できるようにすることを意図しており、世界各地の文化から貴重な一次資料(手稿、地図、稀書、楽譜、録音、録画、写真、図面など)を集めている[3][4][5]。
アメリカは約20年間国際連合教育科学文化機関 (UNESCO) から脱退していたが、2003年に再加盟した。アメリカ議会図書館館長のジェームズ・H・ビリントンがアメリカのUNESCO委員会の委員長に選ばれ、2005年6月の就任会議で正式なスピーチを依頼された。A View of the Digital World Library と題したスピーチで、「図書館や博物館などが守ってきた」豊富なコレクションを「無料で、かつこれまでよりも遥かにアクセスが容易な新たな形式で世界に公開する」というビジョンを説明した。
アメリカUNESCO委員会の2006年の年次会合でアドバイザーのジョン・ヴァン・アウデナレン(John Van Oudenaren)はビリントンの理想を実現するプロジェクトとして、議会図書館が進めるワールド・デジタル・ライブラリーの概要を示した。まず説明したのは、ワールド・デジタル・ライブラリーを実現するにあたって主要な4つの分野(技術アーキテクチャ、内容選択、管理、出資)でパートナーを必要とするという点だった。2006年12月、45の国立図書館の館長、各図書館の技術担当部長、UNESCOの文化および教育担当者がパリで一堂に会し、ワールド・デジタル・ライブラリーの開発について議論した。その参加者によってプロジェクトの4つの分野それぞれを分担するワーキンググループが結成された。
^Champlain, Samuel de. 2018. Voyages Et Descouvertures Faites En La Nouvelle France Depuis L'anné 1615 Jusques À La Fin De L'année 1618 Par Le Sieur De Champlain Cappitainne Ordinaire Pour Le Roy En La Mer Du Ponant Où Sont Descrits Les Moeurs Coustumes Habits Façons De Guerroyer Chaffes Dances Festins & Enterrements De Divers Peuples Sauvages & De Plusieurs Choses Remarquables Qui Lui Sont Arrivées Au Dit Pais Avec Une Description De La Beauté Fertilité & Temperature D'iceluy. Paris: Chez Claude de Collet au Palais en la gallerie des Prisonniers. ISBN9780665900266, 0665900260、OCLC1331609095。初版はパリで発行、1619年。
『ワールド・デジタル・ライブラリー : その挑戦と目標』[2006]、金沢工業大学ライブラリーセンター〈米国図書館・情報振興財団 図書館・情報科学に関する国際ラウンドテーブル会議〉、2006年。 NCIDBA84507279。欧文題名と掲載誌名「World Digital Library Initiatives : Its challenge and the goal」『KIT/CLIR International Roundtable for Library and Information Science』