ローワン・アトキンソン
ローワン・アトキンソン(Rowan Sebastian Atkinson、CBE、1955年1月6日 - )は、イギリスのコメディアン、俳優、脚本家である。 『ブラックアダー』『シン・ブルー・ライン』『Mr.ビーン』などのコメディ番組への主演で知られる。オブザーバー紙が2003年に集計した「イギリスの最も面白い50人」にランクインし[1]、「コメディアンの中のコメディアン」を決める2005年の投票でもトップ50に入った。[要出典] 人物・来歴生い立ちイングランド北東部ダラム州北部のコンセット市 (en) の聖公会信徒で、会社役員であるエリック・アトキンソンとエラ・メイの子として生まれた。欧州統合懐疑派で有名なコメンテーターでジャーナリストでもあるロドニー・アトキンソンは兄である[2][3]。 ダラム聖歌隊学校、セント・ビーズ校を卒業し、ニューカッスル大学で電子工学を専攻した。オックスフォード大学ザ・クイーンズ・カレッジでの大学院生(修士)時代にはコメディアンとして活躍し始め、1976年のエディンバラ・フェスティバル・フリンジ(世界最大級のパフォーマンスアートの祭典)でのパフォーマンスは注目を集めた。オックスフォード大時代には、歴史あるオックスフォード・レビュー(同大学のコメディクラブ)に所属し、のちに『Mr.ビーン』シリーズを共同制作する劇作家リチャード・カーティスともそこで出会った。 俳優活動大学卒業後はコメディアンのアンガス・デイトンと共に巡回公演を行った。テレビ出演のほか、スタンダップ・コメディやラジオ出演、小説をも成功させていった。 1978年からITVのシリーズドラマに出演していたが、BBCのコメディ番組に出演するようになってからは、その視聴率獲得のためにITVへの出演は取りやめた。その番組とは友人のジョン・ロイドによって企画され、パメラ・スティーヴンソン、グリフ・リス・ジョーンズ、メル・スミスらと共演することになったコント番組『Not the Nine O'Clock News』(9時のニュースではありません)である。アトキンソンはこの番組では主要コント作家の一人となる。 『9時のニュースではありません』の成功が中世を舞台にした歴史シットコム『ブラックアダー(Blackadder)』の立ち上げに結びついた。アトキンソンのその他の有名な出演作といえば、1988年に初放映された『Mr.ビーン』である。Mr.ビーンのキャラクターはチャールズ・チャップリン[4] やジャック・タチ[4][5] の影響を受けている。 2012年ロンドンオリンピックの開会式でもビーン役として登場し、サイモン・ラトルが指揮するロンドン交響楽団と共演したが、その直後に「50代の男があんなふうに幼稚なキャラクターをやっているのは切ないことだよ」とビーン役からの引退を表明した[6]。 2013年、大英帝国勲章コマンダー(CBE)を受勲[7]。2016年に製作されたITVのテレビドラマ『MAIGRET/メグレ』では主人公のジュール・メグレ警視を演じ、俳優としての新境地を開拓した[8]。 広告活動テレビコマーシャルにもしばしば起用され、日産・ティーノ、日立製作所の電化製品、富士フイルムや献血の宣伝での出演が目立った。特に、主演映画の一つである『ジョニー・イングリッシュ』のベースとなった哀れで間抜けな代理人スパイとして登場し、長いシリーズを誇ったクレジットカード会社バークレーカードのコマーシャルが有名である。映画『Mr.ビーン カンヌで大迷惑!?』での宣伝で、同じくMr.ビーンに扮した山口智充と共演している。 私生活
主な出演作品映画
テレビドラマ
その他
日本語吹き替え『ネバーセイ・ネバーアゲイン』(ソフト版)以降、岩崎ひろしが大半の作品で担当しており、「アトキンソンの吹替えでおなじみ」と評されるほどに定着している[15][16]。 このほかにも、谷口節、村山明、堀内賢雄、石塚運昇、納谷六朗、広川太一郎、江原正士、滝口順平、松山鷹志なども声を当てたことがある。 出典
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