ロータックス
BRPロータックス有限合資会社(BRP-Rotax GmbH & Co. KG )はオーストリアのエンジンメーカーである。一般的には単にロータックスと呼ばれる。ボンバルディア・レクリエーショナルプロダクツ(BRP)の製品(スノーモービル、雪上車、パーソナルウォータクラフト、ATVなど)のエンジンを製造していることで知られており、また4ストローク、2ストロークを問わず様々なオートバイ、カート、軽飛行機用のエンジンを生産している。過去50年間に350以上のモデルのエンジンを、600万台以上生産している。 歴史1920年、ドイツのドレスデンにロータックス・ヴェルク社 ( ROTAX-WERK AG ) として設立されたのが最初である[1]。1930年にフィヒテル&ザックス(現ZFザックス)に買収されて活動拠点をシュヴァインフルトに移したが、1943年にはオーストリアのヴェルスへ移り、最終的に1947年からはグンスキルヒェンを拠点としている[1]。 1959年、ロータックスはウィーンに本拠を構える自動車や鉄道車両のメーカー、ローナー・ヴェルケ(Lohner-Werke )と合併し、ローナー・ロータックスとなった[1]。1962年には最初のスノーモービル用エンジンを造っている。そして1970年、ローナー・ロータックスはボンバルディアに買収され、ボンバルディア・ロータックスとして当時は同じボンバルディアグループ傘下にあったBRPのATV、パーソナルウォータクラフト、スノーモービルへのエンジン供給を開始した。 かつては2ストロークエンジンだけを製造していたが、1982年を境に4ストロークエンジンの製造を始め、1989年にはタイプ912が航空機用エンジンとして型式認定を受けている。 2003年、ボンバルディアがレクリエーショナル車両部門の売却を決定し、BRPがボンバルディアグループから独立する。ロータックスはBRPの子会社としてBRPロータックスとなった[1]。 2008年にはビューエルのオートバイのためにヘリコンと呼ばれる1125ccの水冷4ストローク72度Vツインエンジンを製造した。 主な製品スノーモービル用エンジンロータックスの主要製品であるスノーモービル用エンジンは2ストローク/4ストローク、単気筒から3気筒まで、排気量では270ccから1500ccまで、27馬力から150馬力までと、多種多様なラインナップが揃えられている。
パーソナルウォータクラフト用エンジンロータックスがリリースした4ストロークエンジンは、パーソナルウォータクラフト用エンジンの世界的なトレンドを作り上げた。現在ではパーソナルウォータクラフト用として2ストロークと4ストローク、2気筒と3気筒、130馬力から300馬力までのモデルがある。
ATV用エンジンATV用エンジンとしては水冷4ストロークの単気筒モデルと2気筒モデルがある。排気量は400ccから800ccまであり、チェンジペダル付きのギヤボックスを持ったものとCVTのものがある。タイプ810は、スノーモービル用エンジンとしても使われている。
オートバイ用エンジン
カート用エンジン
産業用エンジン
航空機用エンジン軽飛行機やウルトラライトプレーン用のエンジンを製造している。
脚注
外部リンク |
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