ローズ家の戦争
『ローズ家の戦争』(The War of the Roses)は、1989年にアメリカ公開されたダニー・デヴィート監督、マイケル・ダグラス主演のブラックコメディ映画[1][2]。原作はウォーレン・アドラー(en)が1981年に書いた同名小説(en)。原題はローズ家の夫婦の争いを中世イングランドの薔薇戦争(Wars of the Roses)にたとえた洒落となっている[2]。 日本公開時のキャッチコピーは「家もベッドもまっ二つ」[1]。 概要個性派俳優のダニー・デヴィートが、『鬼ママを殺せ』に引き続き監督を務めた第2作目の作品。『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』、『ナイルの宝石』で共演したマイケル・ダグラスとキャスリーン・ターナーが険悪になり行く悲劇の夫婦を演じている。その他、『バグダッド・カフェ』においてドイツからやって来た主人公を静かに演じて高い評価を得たドイツ人女優のマリアンネ・ゼーゲブレヒトや、『グーニーズ』の主人公マイキー役のショーン・アスティンらが脇を固めている。製作にはジェームズ・L・ブルックスとアーノン・ミルチャン、音楽はデヴィート作品に常連のデヴィッド・ニューマンが担当している。またマイケル・ダグラス演じるオリバーの愛車は60年型のモーガン・プラス4、キャスリン・ターナー演じるバーバラの愛車は89年型のGMCジミー1500(V-1500)がそれぞれ使用され、クライマックスで車を使って二人が大喧嘩を行うシーンが話題となった。 あらすじ弁護士のギャビン(ダニー・デヴィート)は、客から離婚に関する依頼を受けて、昔を回想し始める。 時は17年前の海辺の町。まだ若かりし頃のバーバラ・ローズ(キャスリーン・ターナー)とオリバー・ローズ(マイケル・ダグラス)が地元のオークション会場で出会った。2人は熱烈な愛に燃え、結婚し、子宝にも恵まれて順風満帆な家庭を築きつつあった。弁護士としてのオリバーも法律事務所の上役へ昇進し、念願の豪華な一軒家まで購入。子供たちが成長して、だんだん手がかからなくなり始めた頃、二人の溝は徐々に深まりつつあった。 バーバラは自分でビジネスを始めて、オリバーに対する愛に疑問を抱き始める。そしてそんなある日、オリバーが内臓に異変をきたして病院に運ばれる。だがそのことを知りつつも、バーバラは見舞いにすら訪れなかった。そのことに腹を立てるオリバーに対しても平謝りのバーバラ。もうバーバラの中に既にオリバーに対する愛はなかった。 ある日、バーバラはオリバーに対して離婚を申し出る。養育権と豪邸の所有権を申し立てるバーバラだったが、そんな彼女にオリバーは待ったをかけた。一度は未練から離婚を考え直すようバーバラに提案するオリバーだが、妻はそんな夫を相手にもしない。次第に火花が散り始めた2人はとうとう険悪な仲に。オリバーもギャビンを雇い、壮絶な“戦争”が始まるのだった。 キャスト
スタッフ
リメイク2024年4月3日、リイマジニング作品が製作されることが発表された[3]。監督を務めるのはジェイ・ローチで、ベネディクト・カンバーバッチとオリヴィア・コールマンが主演することが決定している。 出典
外部リンク |