ロリーヌ・ルカヴァリエ

ロリーヌ・ルカヴァリエ
Laurine LECAVELIER
フィギュアスケート選手
生誕 (1996-04-26) 1996年4月26日(28歳)
アンギャン=レ=バン
身長 162 cm
選手情報
代表国 フランスの旗 フランス
コーチ Lorenzon Magri
所属クラブ Francais Volants, Paris
ISUパーソナルベストスコア
総合188.102017 欧州選手権
SP66.612016 フランス杯
FS124.292017 欧州選手権

ロリーヌ・ルカヴァリエフランス語: Laurine Lecavelier1996年4月26日 - )は、フランスアンギャン=レ=バン出身のフィギュアスケート選手(女子シングル)。2016年フランス選手権優勝、2013年ムラドストトロフィー優勝、2017年欧州選手権5位入賞など。

経歴

2010-2011シーズン、初めての国際大会となった、トリグラフトロフィー杯ジュニアクラスでいきなり優勝。

2011-2012シーズン、ジュニアGPシリーズ参戦。ジュニアGPシリーズは12位、10位とどちらも振るわなかったが、フランス選手権では6位と昨年の12位から大きく順位を上げる大躍進をした。ババリアンオープンジュニアクラスで優勝し、いい形でシーズンを終えた。

2012-2013シーズン、ジュニアGPシリーズは、12位、9位と振るわなかったが、フランス選手権では3位と自身の表彰台に上がり、世界ジュニア選手権出場を決めた。自身の世界ジュニア選手権ではジャンプの転倒が多く13位に終わった。しかし、シーズン最後の大会となるムラドストトトロフィーのシニアクラスで優勝し、シニア国際大会初めての表彰台、そして優勝を果たした。

2013-2014シーズン、ジュニアGPシリーズでは、11位、9位と振るわなかったが、クリスタルスケートで自身2度目のシニア国際大会優勝をした。フランス選手権ではSP4位からFSで逆転し、トータルも2位と自身最高順位を更新する2位に入り、1位のマエ=ベレニス・メイテには届かずオリンピック出場はならなかったが、自身初となる欧州選手権代表を掴んだ。初めての欧州選手権では、緊張もありジャンプが乱れ13位に終わった。シーズン最後のガルデナスプリング杯では4位。

2014-2015シーズン、シニア 本格デビュー。シーズン初戦のISUチャレンジャーシリーズロンバルディア杯では7位。続くニース杯ではSP3位からFSで5位のスコアでトータルも5位と表彰台を逃した。初めてのGPシリーズの大会となったGPエリックボンバール杯では11位に終わった。フランス選手権ではマエ=ベレニス・メイテにつぐ2位で2年連続2位に入ったが、世界選手権出場は出来なかったが、欧州選手権代表を2年連続で掴み、冬季ユニバーシアード代表を掴んだ。2度目の出場となった、欧州選手権では自身初の150点台を出し、昨年より3つ順位を上げる10位となった。冬季ユニバーシアードでは4位と惜しくもメダルを逃した。ザイブト記念では、今シーズン初めての国際大会表彰台に上がった。

2015-2016シーズン、シーズン初戦のニース杯で3位。GPシリーズエリックボンバール杯ではSP12位と出遅れ、FSで巻き返そうとしたがテロの影響でSPのみとなり12位に終わった。しかし、NRW杯では、参考記録であるがSPで5点台以上自己ベストを更新し、FSも114.198と初めてFSで100点を超え、トータルも173.93と参考ながら自己ベストを20点以上更新し優勝した。フランス選手権ではSPで61点を出し、2位のマエ=ベレニス・メイテに8点近くの差をつけ、悲願の初優勝かと思われたがFSでジャンプのミスが多く、逆転を許し1位とは、3点差の惜しくも3年連続2位となったしかし、世界選手権出場枠が2枠のため自身初の世界選手権出場を決めた。欧州選手権ではジャンプの転倒が多く昨年と同じ10位に終わった。チロル杯では2位。世界選手権ではSPでジャンプの転倒が多くSP31位でFSに進めず、31位に終わった。なお、マエ=ベレニス・メイテもSPで25位と沈みFSに進めず25位と沈んだので、世界選手権「2」枠を獲得できなかった。

2016-2017シーズン、シーズン初戦のニース杯で3位。続くゴールデンベアでは優勝。GPシリーズフランス杯では、SPで公式記録の自己ベストを15点近く更新する66,61を出し5位に入った。FSもところどころミスがあったが自己ベストを大きく更新し、トータルも184.65と自己ベストを大きく更新し、6位に入った。フランス選手権では、2位のマエ=ベレニス・メイテに30点近く差をつけ悲願の初優勝を果たし、2年連続世界選手権代表を掴んだ。欧州選手権ではSPで5位につけ、FSでは自己ベストを更新する124.29点でFSスコアではマリアソツコワより得点を出し、FS4位で総合スコアも自己ベストを更新する188.10点で昨年から大きく順位を上げる5位入賞し、大躍進した。しかし、欧州選手権の好調を維持できず世界選手権ではジャンプが乱れ、SPで22位と遅れ、FSもジャンプの転倒が多く総合スコア162.99で昨年の31位からは大きく順位を上げたが、18位と、オリンピック出場枠「2」を獲得することが出来なかった。

2017-2018シーズン、昨年の欧州選手権5位の成績を評価され、初めてGPシリーズ2戦のアサインがあった。初めてのGPフランス杯以外のGPシリーズとなった、GPスケートカナダではSPでは、ジャンプの大きなミスなく技術点では31点を出し、8位につけた。FSでは、ジャンプの転倒はなかったが、ジャンプが乱れFSも8位と総合でも8位に終わったが、エキシビジョンに出場した。GPフランス杯では、11位に終わった。オリンピック1枠をかけたフランス選手権では、SPでメイテに1点も差がない僅差で2位につけだが、逆転できず、メイテと4点差の2位に終わった。しかし、昨シーズンの欧州選手権の成績等もあり、オリンピック代表は欧州選手権の結果後決めることとなった。

技術・演技

アクセルを除く3回転ジャンプを飛べる。コンビネーションジャンプでは、2A+1Lo+3S、2016-2017シーズン3T+3T、3Lz+3T、2A+3Tを成功した。また、2016-2017シーズンのFSでは衣装の裏にもう1枚衣装が縫い付けてあり、袖を下ろし、演技中に衣装チェンジするというユニークな演技を披露してる。

主な戦績

大会/年 2009-10 2010-11 2011-12 2012-13 2013-14 2014-15 2015-16 2016-17 2017-18 2018-19 2019-20
世界選手権 31 18 14 15
欧州選手権 13 10 10 5 11 5
フランス選手権 10 12 6 3 2 2 2 1 2 2
GPロステレコム杯 WD
GPフランス杯 11 12[1] 6 11 9 WD
GPスケートカナダ 8
GPスケートアメリカ 5
CSゴールデンスピン 9
CSアイススター WD
CSアルペン杯 5
CSロンバルディア杯 7 10
プランタン杯 4
ネスレ杯 1
ニース杯 2 J 5 3 3
ゴールデンベア 1
チロル杯 2 1
NRW杯 1
ザイブト記念 3
ユニバーシアード 4
ガルデナスプリング杯 4
クリスタルスケート 1
ムラドストトロフィー 1
世界Jr.選手権 13
JGPミンスク 9
JGPリガ杯 11
JGPクールシュヴェル 12
JGP S.ブレッド杯 9
JGP W.ロンバルディ杯 12
JGPタリン杯 10
ババリアンオープン 1 J
トリグラフトロフィー 1 J

詳細

2018-2019 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2019年3月20日 - 24日 2019年世界フィギュアスケート選手権さいたま 19
56.81
15
113.78
15
170.59
2019年2月26日 - 3月3日 2019年チロル杯インスブルック 5
52.09
1
109.37
1
161.46
2019年1月21日 - 27日 2019年ヨーロッパフィギュアスケート選手権ミンスク 6
63.29
6
116.76
5
180.05
2018年12月13日 - 15日 フランスフィギュアスケート選手権ヴォジャニー 2
60.24
2
117.30
2
177.54
2018年11月23日 - 25日 ISUグランプリシリーズ 2018年フランス国際グルノーブル 11
51.66
9
105.58
9
157.24
2018年11月14日 - 17日 CS アルペン杯インスブルック 5
56.12
4
106.66
5
162.78
2018年10月19日 - 21日 ISUグランプリシリーズ2018年スケートアメリカエバレット 7
59.57
5
112.84
5
172.41
2017-2018 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2018年3月19日 - 25日 2018年世界フィギュアスケート選手権ミラノ 15
59.79
13
113.44
14
173.23
2018年3月16日 - 18日 2018年プランタン杯コッケルシュエール 4
61.86
4
101.80
4
163.66
2018年1月17日 - 20日 2018年ヨーロッパフィギュアスケート選手権モスクワ 7
55.36
12
98.75
11
154.11
2017年11月17日 - 19日 ISUグランプリシリーズ フランス杯グルノーブル 7
60.68
11
93.67
11
154.35
2017年10月27日 - 29日 ISUグランプリシリーズスケートカナダレジャイナ 8
59.08
8
107.35
8
166.43
2017年9月14日 - 17日 ISUチャレンジャーシリーズロンバルディアトロフィーベルガモ 10
53.97
9
95.05
10
149.02
2016-2017 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2017年4月20日 - 23日 2017年世界フィギュアスケート国別対抗戦東京 11
54.15
10
107.43
6
団体
(161.58)
2017年3月27日 - 4月2日 2017年世界フィギュアスケート選手権ヘルシンキ 22
55.49
17
107.50
18
162.99
2017年1月25日 - 29日 2017年ヨーロッパフィギュアスケート選手権オストラヴァ 5
63.81
4
124.29
5
188.10
2016年12月15日 - 17日 フランスフィギュアスケート選手権カーン 1
62.06
1
108.49
1
170.55
2016年12月7日 - 10日 ISUチャレンジャーシリーズ ゴールデンスピンザグレブ 11
49.16
6
102.42
9
151.58
2016年11月11日 - 13日 ISUグランプリシリーズ フランス杯パリ 4
66.61
7
118.04
6
184.65
2016年10月27日 - 30日 2016年ゴールデンベアザグレブ 1
61.47
1
106.58
1
168.05
2016年10月19日 - 23日 2016年ニース杯ニース 1
58.97
3
106.81
3
165.78
2015-2016 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2016年3月26日 - 4月3日 2016年世界フィギュアスケート選手権ボストン 31
46.92
- 31
46.92
2016年3月9日 - 13日 2016年チロル杯インスブルック 3
53.54
2
100.53
2
154.07
2016年1月25日 - 31日 2016年ヨーロッパフィギュアスケート選手権ブラチスラヴァ 13
52.84
9
99.50
10
152.34
2015年12月17日 - 19日 フランスフィギュアスケート選手権エピナル 1
61.59
2
95.64
2
157.23
2015年11月25日 - 29日 2015年NRW杯ドルトムント 1
59.75
1
114.18
1
173.93
2015年11月13日 - 15日 ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯ボルドー 12
46.53
中止 12
2015年10月14日 - 18日 2015年ニース杯ニース 3
54.99
3
100.79
3
155.78
2014-2015 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2015年4月16日 - 19日 2015年世界フィギュアスケート国別対抗戦東京 10
52.84
9
95.43
6
団体
2015年2月25日 - 28日 2015年ヘルムート・ザイブトメモリアルウィーン 4
48.45
4
93.81
3
142.26
2015年2月4日 - 14日 ユニバーシアード冬季競技大会グラナダ 5
55.29
5
99.95
4
155.24
2015年1月26日 - 2月1日 2015年ヨーロッパフィギュアスケート選手権ストックホルム 13
51.58
10
99.85
10
151.43
2014年12月18日 - 21日 フランスフィギュアスケート選手権(ムジェーヴ) 3
49.17
2
99.25
2
148.42
2014年11月21日 - 23日 ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯ボルドー 12
44.03
10
95.51
11
139.54
2014年10月15日 - 19日 2014年ニース杯ニース 3
50.91
5
88.86
5
139.77
2014年9月18日 - 21日 ISUチャレンジャーシリーズ ロンバルディアトロフィーセスト・サン・ジョヴァンニ 4
52.09
8
86.92
7
139.01
2013-2014 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2014年3月28日 - 30日 2014年ガルデナスプリング杯ガルデナ 4
46.90
4
81.17
4
128.07
2014年1月13日 - 19日 2014年ヨーロッパフィギュアスケート選手権ブダペスト 13
49.12
11
90.30
13
139.42
2013年12月12日 - 15日 フランスフィギュアスケート選手権(ヴォジャニー) 4
50.75
2
96.13
2
146.88
2013年10月24日 - 27日 2013年クリスタルスケートブラショフ 2
47.37
1
94.03
1
141.40
2013年9月25日 - 29日 ISUジュニアグランプリ ミンスクミンスク 8
46.08
8
91.18
9
137.26
2013年8月27日 - 9月1日 ISUジュニアグランプリ リガ杯リガ 7
47.67
11
80.84
11
128.51
2012-2013 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2013年3月20日 - 24日 2013年ムラドストトロフィーザグレブ 2
44.07
1
92.56
1
136.63
2013年2月25日 - 3月3日 2013年世界ジュニアフィギュアスケート選手権ミラノ 9
50.43
15
80.82
13
131.25
2012年12月13日 - 16日 フランスフィギュアスケート選手権ストラスブール 3
51.99
3
93.21
3
145.20
2012年10月24日 - 28日 2012年ニース杯 ジュニアクラス(ニース 2
46.79
2
87.69
2
134.48
2012年9月26日 - 30日 ISUジュニアグランプリ センシラ・ブレッド杯ブレッド 4
47.46
10
77.47
9
124.93
2012年8月22日 - 26日 ISUジュニアグランプリ クールシュヴェルクールシュヴェル 11
41.46
11
72.20
12
113.66
2011-2012 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2012年2月1日 - 5日 2012年ババリアンオープン ジュニアクラス(オーベルストドルフ 1
41.40
1
79.98
1
121.38
2011年12月16日 - 18日 フランスフィギュアスケート選手権ダンマリー=レ=リス 7
39.52
6
82.27
6
121.79
2011年10月12日 - 15日 ISUジュニアグランプリ タリン杯タリン 16
36.82
7
82.96
10
119.78
2011年10月5日 - 9日 ISUジュニアグランプリ ワルテル・ロンバルディ杯ミラノ 20
34.71
9
75.63
12
110.34
2010-2011 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2011年4月7日 - 10日 2011年トリグラフトロフィー ジュニアクラス(イェセニツェ 3
39.20
1
81.80
1
121.00
2010年12月17日 - 19日 フランスフィギュアスケート選手権トゥール 9
35.46
12
60.81
12
96.27
2009-2010 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2009年12月17日 - 20日 フランスフィギュアスケート選手権マルセイユ 11
32.47
7
66.37
10
98.84

プログラム使用曲

シーズン SP FS EX
2019-2020 November
作曲:マックス・リヒター
24の前奏曲より第4番 ホ短調 Op28-4
ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64-2
作曲:フレデリック・ショパン
2018-2019 マクトゥーブ
曲:マルクス・ヴィアナ
I'll Take Care Of You
歌・演奏: ベス・ハート、ジョー・ボナマッサ
作詞・作曲:ブルック・ベントン
行かないで
演奏:M.H プロジェクト
2017-2018
[2]
映画『おもいでの夏』より
ミシェル・ルグラン


Shining Silver Skies
曲:Ashram

愛すれど悲し / 愛のデュエット
(映画『グリース』サウンドトラックより)
作曲:ジョン・ファーラー
歌:オリヴィア・ニュートンジョン

バイ・バイ・ベイビー / 私の心はパパのもの
歌:マリリン・モンロー

愛すれど悲し / 愛のデュエット
(映画『グリース』サウンドトラックより)
作曲:ジョン・ファーラー
歌:オリヴィア・ニュートンジョン
2016-2017 Experience
作曲:ルドヴィコ・エイナウディ
ミュージカル『グリース
サウンドトラックより
作曲:ジム・ジェイコブス
ウォーレン・ケイシー
You Lost Me
曲:クリスティーナ・アギレラ
2015-2016 I Know You
(映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ
サウンドトラックより)
ボーカル:スカイラー・グレイ
Perfidia
(映画『Shall We Dance?
サウンドトラックより)
ムジャ・ラティナ
ベサメ・ムーチョ
マンボ・スウィング
演奏:ビッグ・バッド・ブードゥー・ダディ
2014-2015 カルメン
曲:ラナ・デル・レイ
Haute Vltige
作曲:Marimuz
Love Dance
シルク・ドゥ・ソレイユ『KÀ』より)
作曲:ルネ・デュプレ
2013-2014
2012-2013 シング・シング・シング
演奏:ベニー・グッドマン
2011-2012 アサシンズタンゴ
(映画『Mr.&Mrs. スミス
サウンドトラックより)
作曲:ジョン・パウエル
シング・シング・シング
作曲:ルイ・プリマ

脚注

  1. ^ パリ同時多発テロ事件によるフリー種目の中止でSPの順位が最終結果となった。
  2. ^ https://web.archive.org/web/20171017183839/http://www.isuresults.com/bios/isufs00012525.htm

参考文献