ロスバッハ・フォア・デア・ヘーエ
ロスバッハ・フォア・デア・ヘーエ(ドイツ語: Rosbach vor der Höhe、ただし公式の表記は Rosbach v. d. Höhe である)は、ドイツ連邦共和国ヘッセン州ヴェッテラウ郡に属す市である。フリートベルクの南西、タウヌス山地の辺縁部に位置する。 地理隣接する市町村ロスバッハ・フォア・デア・ヘーエ市は、北はフリートベルク、東はヴェルシュタット、南はカルベン(以上いずれもヴェッテラウ郡)、西はバート・ホムブルク、フリードリヒスドルフ、ヴェールハイム(以上3市町村はホーホタウヌス郡)と境を接している。 市の構成ロスバッハ・フォア・デア・ヘーエ市は、ニーダー=ロスバッハ市区(2,551人)、オーバー=ロスバッハ市区(4,965人)、ロートハイム・フォア・デア・ヘーエ市区(4,780人)からなる。市区名の後の括弧内は2004年12月31日現在の各市区の人口である。 歴史ロスバッハは、884年に初めて文献に記録されている。元々独立した自治体であったロートハイムは、これより早く805年にロルシュ文書に記録されている。 出土品は、線帯文土器文化時代からケルト時代にまで遡る。地名の由来は確定されていないが、仮説として中高ドイツ語の „roezen“ または „rozen“ に由来するという説が提唱されている。これは亜麻を加工して繊維を取り出す際に行われる „rösten“、すなわち水につけて亜麻を腐らせる作業を示している。 オーバー=ロスバッハは、884年に皇帝からフルダ修道院に寄進された。その後この村は、ヘッセン=ダルムシュタット方伯領、ナッサウ伯領、トリーア選帝侯領と変遷した。この町は、1663年に都市権を授かった。ロートハイム・フォア・デア・ヘーエは、1600年から1821年までアムト・ロートハイムの「郡庁所在地」であった。 1850年から1926年まで80の坑道でマンガンの坑内採鉱が行われた。1901年、フリートベルク – ホムブルク線によってニーダー=ロスバッハとロートハイムが鉄道網に接続した。1912年、それまで一体であったニーダー=ロスバッハとオーバー=ロスバッハが分離された。 1988年の直接行動の同調者によるロスバッハ放火テロ事件は、連邦中に報道された。 市町村合併1970年12月1日に、それまで独立した自治体であったニーダー=ロスバッハがオーバー=ロスバッハ市に合併した。オーバー=ロスバッハ市は公式にロスバッハ市と改名した。1972年8月1日、ヘッセン州の市町村再編に伴ってロスバッハ市とロートハイム・フォア・デア・ヘーエが合併し、ロスバッハ・フォア・デア・ヘーエ市が成立した[2]。 住民宗教この街には、以下の教会がある。 福音主義教会
カトリック教会
行政市議会2011年3月27日のロスバッハ・フォア・デア・ヘーエ市議会議員選挙以降、本市の市議会は 31議席で構成されている[3]。 紋章図柄: 金地に赤いシェブロン。上部には青い塔と様式化された羊飼いのスコップ。下部には、金の蘂と緑の萼を持つ赤いバラ[4]。 解説: 羊飼いのスコップは、かつて独立した自治体であったニーダー=ロスバッハの象徴である。塔は本来のロスバッハから 4 km 離れ、1972年にロスバッハの新しい市区となったロートハイム・フォア・デア・ヘーエを表している。これらにオーバー=ロスバッハの象徴であるバラを含めて、ロスバッハ全体を表現している。 姉妹都市経済と社会資本経済ニーダー=ロスバッハ市区には伝統企業のロスバッヒャー・ミネラルヴァッサークヴェレ(ミネラルウォーター業者)がある。この会社は2001年からハッシア・ミネラルクヴェレンに属している。ニーダー=ロスバッハ市区にはこの他にレーヴェ・ドイチャー・ズーパーマルクト KGaA の大きな中央倉庫と管理棟がある。小売業者や量販業者を含む大規模な産業地区には、2軒のファストフードレストラン、スーパーマーケット、ガソリンスタンドがある。2009年からここにはトライアンフ・モーターサイクルのドイツセンターもある。これに隣接する森林地域には珪岩の採石場がある。 交通この街へは、近くを通るアウトバーン A5号線 フランクフルト - カッセルのインターチェンジや鉄道 フリートベルク - フリードリヒスドルフ線経由で往き来できる。ロスバッハ・フォア・デア・ヘーエ駅は、1901年に開業し、その駅舎は現在保護文化財に指定されている。10年来計画がなされてきたニーダー=ロスバッハ南バイパス道路は2010年12月1日に鍬入れがなされた。3つの工事区間、約 3 km のこの道路は、東の郡道 K11号線から州道 L3352線を経由してB455号線でアウトバーンまで行くという行程を改善する。最初の区間である B455号線からディーゼル通りまでは、2012年3月に完成、第2区間の新しい鉄道橋を経由してL3352線のラウンドアバウトまでは、2012年12月20日に完成した。第3区間のラウンドアバウトから旧K11号線までの約 1 km は、2013年の初めに工事が始まり、2013年12月4日に開通した[6]。 教育機関
文化と見所ニーダー=ロスバッハ市区には古い水城がある。オーバー=ロスバッハの西約 3 km にローマ時代のカストラ・カーパースブルクがある。これは、オーバーゲルマニッシュ=レティシャー・リーメスの現存する遺構の一つである。19世紀から20世紀の替わり目の時代にすでに発掘され、保存されていたカストラは、リーメスがUNESCO世界遺産に登録された機会に、完全に補修され全域が考古学公園に整備された。 人物出身者
ゆかりの人物
出典
外部リンク
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