レディジュラー (Lady Juror) はイギリスの競走馬である。
母レディジョセフィンはニュ―マーケットのセリに出品され、コルモンデリー氏が1200ギニー[注釈 1]で落札して繁殖入り。
1歳馬のセリでワトソン氏[注釈 2]に落札された。
競走馬として、2歳時の頃は不調だったが、3歳になってから3勝して8057ポンドを稼いだ。5ハロンと6ハロンのステークスを制し、ジョッキークラブステークス(11ハロン)を派手に勝ちスピードとスタミナを備えた優駿と賞賛された。
しかし、ワトソンが死去した為にニューマーケットのセリに出される。。
8600ギニーでJ.A.デウォー卿に落札されてホームストーム牧場で繁殖入りするがそのデウォー卿も死去して同名の甥に遺贈されて、死没するまで同卿の元に居た。
1924年から1941年に死ぬまでに牡馬と牝馬を6頭ずつ、初年度の不受胎の翌年から10年連続で生み、7頭が勝ちを挙げて中堅くらいの活躍し、フェアトライアルは8番仔。
フェアウェイを配合して生産したのはフェアトライアルのみ[注釈 3]。
繁殖生活後半は7年で2頭のみだったが、末子ディセンターは2勝しており、その産駒スコットはロワイヤルオーク賞を勝って種牡馬入りしている。
牝系からはテューダーミンストレルが出ている。他にも、フォルリの父アリストファネス、カシミール、ミホシンザン、カネケヤキ、ブラストワンピースなどがいる。
半妹に「Flying Filly」とも呼ばれたムムタズマハルがおり、こちらも有力なファミリーラインを確立した。
牝系図
牝系図の主要な部分(G1競走優勝馬、日本の重賞馬)は以下の通り。*は日本に輸入された馬。
牝系図の出典:galopp-sieger.de
- Vintner Mare - F-No.9始祖
- (4代省略)
- Crab Mare - F-No.9-c始祖始祖
- (14代省略)
- Lady Josephine 1912
- Lady Juror 1919 ---↓(改行)
- Mumtaz Mahal 1921 ---ムムタズマハル系へ
- Mah Mahal 1928
- Mumtaz Begum 1932 ---ムムタズベグム系へ
- Sun Princess 1937
- Tessa Gillian 1950
- Courtessa 1955 ---コーテッサ系へ
- ---↓レディジュラー系
- Lady Juror 1912
- Jurisdiction 1925
- Riot 1929
- Kettle of Fish 1936
- Commotion 1938(英オークス)
- Climax 1942
- *コンキユバイン 1948
- Singing Sister 1954
- Fair Trial 1932
- Sansonnet 1933
- Neola 1942
- Bright Dart 1960
- *オズモース 1966
- エリモスミレ 1975
- グリーンスミレ 1985
- プリンセスダンサー 1986
- Neolight 1943
- Tudor Minstrel 1944(英2000ギニー)
- Rain Cloud 1953
- Dissenter 1939
ミナレット系
- Minaret 1948
- Mamounia 1953
- Bambola 1958
- Tabola 1967
- Taberet 1974
- Perfect Connection 1979
- Halo's Princess 1981
- *ヘイルシャム 1988(伊ダービー)
- Princess Manila 1990
- Curator 1986
- Raise a Baby 1972
- Fleeting Moon 1961
- Ommeyad 1954(愛セントレジャー)
- Rose of Medina 1956
- Celina 1965(愛オークス)
- Melodina 1968
血統表
レディジュラーの血統(サンインロー系 / Blair Athol S5×S5=6.25%) |
(血統表の出典)
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父 Son-in-Law (GB) 1911年 青鹿毛
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父の父 Dark Ronald (GB) 1905 青鹿毛
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Bay Ronald
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Hampton
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Black Duchess
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Darkie
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Thurio
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Insignia
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父の母 Mother in Law (GB) 1906 鹿毛
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Matchmaker
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Donovan
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Match Girl
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Be Cannie
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Jock of Oran
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Reticence
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母 Lady Josephine (GB) 1912 栗毛
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Sundridge (GB) 1898 栗毛
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Amphion
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Rosebery
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Suicide
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Sierra
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Springfield
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Sanda
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母の母 Americus Girl (GB) 1905 栗毛
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Americus
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Emperor of Norfolk
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Clara D.
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Palotta
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Gallinule
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Maid of kilcreene (F-No.9-c)
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脚注
注釈
- ^ 第一次世界大戦の影響で馬の値が下落していた。
- ^ ワトソン氏は生産者兼馬学者。遺伝というタイトルの自著で「馬格の固定には近親が重要、スタミナを付けるにはアウトクロスを推奨。」と提唱している。
- ^ 原田俊治は上述ワトソン氏の考えを実行してステイヤーの生産を試みたと推察しているが、父はセントレジャーステークス勝馬だが産駒にスタミナを伝えるのが苦手で、母も中距離以下で活躍した為か、フェアトライアルはステイヤーとして名を残せなかった。
出典
参考文献
外部リンク