レッドリヴェールは、日本の競走馬である。2013年に阪神ジュベナイルフィリーズと札幌2歳ステークスを勝ち、JRA賞最優秀2歳牝馬に選出された[1]。
経歴
2歳(2013年)
6月1日に阪神競馬場の芝1600mの2歳新馬でクレイグ・ウィリアムズを鞍上にデビューし、3番手から最後逃げた馬を差しきってデビュー戦を飾った。8月31日に函館競馬場で行われた札幌2歳ステークス(芝1800m)は極悪馬場の中で最後差しきって重賞初制覇を果たした。そして暮れの阪神ジュベナイルフィリーズは最後は1番人気に推されたハープスターやフォーエバーモアとの追い比べとなり、ハープスターにハナ差制し、GI制覇となった。鞍上の戸崎圭太はJRA移籍後初のGI制覇、管理する須貝尚介は阪神ジュベナイルフィリーズ連覇となった。また無敗で阪神ジュベナイルフィリーズを優勝したのは2011年のジョワドヴィーヴル以来2年ぶり、札幌2歳ステークス優勝馬が阪神ジュベナイルフィリーズを優勝したのは1995年のビワハイジ以来18年ぶりとなった。また、ステイゴールド産駒の牝馬としては初のGI制覇となった。
3歳(2014年)
桜花賞トライアルを使わず、桜花賞に直行した。レースは1番人気のハープスターよりも前でレースを進めて、最後の直線は一度は先頭に立つも最後は最後方から追い込んできたハープスターに差されて2着に敗れ、初めて土がついた。
桜花賞後、陣営はオークスではなく、ウオッカ以来となる日本ダービーの出走を表明。鞍上は福永祐一が手綱を取ることとなった。ダービーの結果次第では、斤量面で有利な凱旋門賞へ挑戦する可能性があることを明かした[5]。しかし、ダービーはいいところなく12着に敗れた。
このダービーの結果から凱旋門賞へは行かず、秋はローズステークスから秋華賞へのローテーションに変更することとなった[6]。そして、秋初戦のローズステークスは直線で伸び切れず、6着に敗れた。続くエリザベス女王杯は16着と大敗し3歳シーズンを終えた。
4歳(2015年)〜5歳(2016年)
4歳以降は惨敗が続き、2016年の札幌記念16着後、左前腱周囲炎が判明。8月31日付けで競走馬登録を抹消し現役を引退した[3]。引退後は社台ファームで繁殖牝馬となる[3][7]。
競走成績
以下の内容は、JBISサーチ[8]およびnetkeiba.com[9]の情報に基づく。
競走日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
距離(馬場) |
頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 |
タイム (上り3F) |
着差 |
騎手 |
斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) |
馬体重 [kg]
|
2013.06.01
|
阪神
|
2歳新馬
|
|
芝1600m(良)
|
5
|
4
|
4
|
004.40(3人)
|
01着
|
R1:37.9(33.3)
|
-0.1
|
0C.ウィリアムズ
|
54
|
(タイセイララバイ)
|
424
|
0000.08.31
|
函館
|
札幌2歳S
|
GIII
|
芝1800m(不)
|
14
|
1
|
1
|
005.10(2人)
|
01着
|
R1:59.7(41.3)
|
-0.0
|
0岩田康誠
|
54
|
(マイネグレヴィル)
|
426
|
0000.12.08
|
阪神
|
阪神JF
|
GI
|
芝1600m(良)
|
18
|
4
|
8
|
014.60(5人)
|
01着
|
R1:33.9(34.1)
|
-0.0
|
0戸崎圭太
|
54
|
(ハープスター)
|
418
|
2014.04.13
|
阪神
|
桜花賞
|
GI
|
芝1600m(良)
|
18
|
6
|
12
|
007.40(2人)
|
02着
|
R1:33.3(33.4)
|
-0.0
|
0戸崎圭太
|
55
|
ハープスター
|
418
|
0000.06.01
|
東京
|
東京優駿
|
GI
|
芝2400m(良)
|
17
|
8
|
16
|
008.50(4人)
|
12着
|
R2:25.8(34.6)
|
-1.2
|
0福永祐一
|
55
|
ワンアンドオンリー
|
410
|
0000.09.21
|
阪神
|
ローズS
|
GII
|
芝1800m(良)
|
17
|
7
|
14
|
002.20(1人)
|
06着
|
R1:46.8(34.1)
|
-0.8
|
0福永祐一
|
54
|
ヌーヴォレコルト
|
420
|
0000.10.19
|
京都
|
秋華賞
|
GI
|
芝2000m(良)
|
17
|
4
|
8
|
007.20(2人)
|
06着
|
R1:57.6(33.4)
|
-0.6
|
0福永祐一
|
55
|
ショウナンパンドラ
|
418
|
0000.11.16
|
京都
|
エリザベス女王杯
|
GI
|
芝2200m(良)
|
18
|
6
|
11
|
040.6(13人)
|
16着
|
R2:13.9(34.7)
|
-1.6
|
0福永祐一
|
54
|
ラキシス
|
412
|
2015.04.11
|
阪神
|
阪神牝馬S
|
GII
|
芝1400m(稍)
|
17
|
4
|
8
|
004.70(2人)
|
06着
|
R1:21.7(34.4)
|
-0.6
|
0C.ルメール
|
54
|
カフェブリリアント
|
436
|
0000.05.17
|
東京
|
ヴィクトリアM
|
GI
|
芝1600m(良)
|
18
|
2
|
4
|
007.80(3人)
|
04着
|
R1:32.4(33.7)
|
-0.5
|
0C.ルメール
|
55
|
ストレイトガール
|
430
|
0000.08.02
|
札幌
|
クイーンS
|
GIII
|
芝1800m(良)
|
10
|
2
|
2
|
002.00(1人)
|
02着
|
R1:47.1(34.6)
|
-0.0
|
0C.ルメール
|
55
|
メイショウスザンナ
|
430
|
0000.10.17
|
東京
|
府中牝馬S
|
GII
|
芝1800m(稍)
|
17
|
2
|
3
|
004.30(2人)
|
15着
|
R1:47.4(35.2)
|
-1.1
|
0戸崎圭太
|
54
|
ノボリディアーナ
|
428
|
0000.11.22
|
京都
|
マイルCS
|
GI
|
芝1600m(良)
|
18
|
6
|
12
|
089.4(15人)
|
15着
|
R1:33.9(33.9)
|
-1.1
|
0A.アッゼニ
|
55
|
モーリス
|
432
|
0000.12.19
|
中山
|
ターコイズS
|
重賞
|
芝1600m(良)
|
16
|
7
|
13
|
011.30(7人)
|
15着
|
R1:36.7(34.8)
|
-1.0
|
0内田博幸
|
54
|
シングウィズジョイ
|
428
|
2016.04.09
|
阪神
|
阪神牝馬S
|
GII
|
芝1600m(良)
|
13
|
3
|
3
|
043.30(8人)
|
12着
|
R1:34.2(33.9)
|
-1.1
|
0菱田裕二
|
54
|
スマートレイアー
|
444
|
0000.05.15
|
東京
|
ヴィクトリアM
|
GI
|
芝1600m(良)
|
18
|
3
|
5
|
122.5(18人)
|
14着
|
R1:33.5(36.0)
|
-2.0
|
0石川裕紀人
|
55
|
ストレイトガール
|
438
|
0000.07.31
|
札幌
|
クイーンS
|
GIII
|
芝1800m(良)
|
13
|
4
|
4
|
018.90(8人)
|
04着
|
R1:48.2(34.1)
|
-0.5
|
0K.ティータン
|
55
|
マコトブリジャール
|
434
|
0000.08.21
|
札幌
|
札幌記念
|
GII
|
芝2000m(稍)
|
16
|
7
|
14
|
042.9(10人)
|
16着
|
R2:04.7(39.5)
|
-3.0
|
0坂井瑠星
|
55
|
ネオリアリズム
|
436
|
繁殖成績
|
馬名 |
誕生年 |
性 |
毛色 |
父 |
厩舎 |
馬主 |
戦績 |
出典
|
初仔
|
ルージュレーヴ
|
2018年
|
牝
|
鹿毛
|
モーリス
|
栗東・須貝尚介
|
(株)東京ホースレーシング
|
不出走(引退)
|
[10]
|
第2仔
|
レッドアクトゥール
|
2019年
|
牡
|
青毛
|
スクリーンヒーロー
|
栗東・須貝尚介 →西脇・盛本信春 →園田・溝橋利喜 →園田・西村守幸 →園田・溝橋利喜夫
|
(株)東京ホースレーシング →組)オールザベスト組合
|
41戦2勝(現役)
|
[11]
|
第3仔
|
ルージュレヴール
|
2020年
|
牝
|
鹿毛
|
モーリス
|
栗東・須貝尚介
|
(株)東京ホースレーシング
|
2戦0勝(引退)
|
[12]
|
第4仔
|
レーヴジーニアル
|
2021年
|
牡
|
鹿毛
|
栗東・松永幹夫
|
ライオンレースホース(株)
|
6戦1勝(現役)
|
[13]
|
第5仔
|
アステルリヴェール
|
2022年
|
牡
|
鹿毛
|
ロードカナロア
|
美浦・嘉藤貴行
|
小島正宏
|
デビュー前
|
[14]
|
第6仔
|
レッドリヴェールの2023
|
2023年
|
牝
|
黒鹿毛
|
栗東・須貝尚介
|
(株)東京ホースレーシング
|
デビュー前
|
[15]
|
第7仔
|
レッドリヴェールの2024
|
2024年
|
牡
|
鹿毛
|
ドレフォン
|
|
|
|
[16]
|
血統表
- 半兄に3歳時にベンジャミンステークス勝ちなどオープンで活躍したサードニックスがいる。
- 母系はAlmahmoud~Cosmahの系統である。
脚注
注釈
出典
外部リンク
表彰・G1,重賞勝ち鞍 |
---|
|
---|
(旧)最優秀3歳牝馬 |
1950年代 | |
---|
1960年代 | |
---|
1970年代 | |
---|
1980年代 | |
---|
1990年代 | |
---|
2000年代 | |
---|
|
---|
最優秀2歳牝馬 |
|
---|
- 1 2001年より馬齢表記法が数え年から満年齢に移行
*2 1954-1971年は「啓衆社賞」、1972-1986年は「優駿賞」として実施 *3 1976年、1986年は2頭同時受賞
|
|
---|
阪神3歳ステークス |
1940年代 | |
---|
1950年代 | |
---|
1960年代 | |
---|
1970年代 | |
---|
1980年代 | |
---|
1990年代 | |
---|
|
---|
阪神3歳牝馬ステークス |
|
---|
阪神ジュベナイルフィリーズ |
|
---|
|
|