レガシー (テスタメントのアルバム)
『レガシー』(原題:The Legacy)は、アメリカ合衆国のヘヴィメタル・バンド、テスタメントが1987年に発表した初のスタジオ・アルバム。レコーディング当時のバンド名は「レガシー」だった。 背景レガシーは当初、エリック・ピーターソンと彼のいとこであるデリック・ラミレス(ボーカル、ギター)によって結成され、本作にはラミレス在籍時に作られた曲「C.O.T.L.O.D.」も収録されているが[1]、その後ラミレスが脱退し、アレックス・スコルニックとスティーヴ・ゼトロ・スーザが加入。スーザは多くの曲の作詞に貢献したが、4曲入りのデモ・テープを録音した後レガシーを脱退してエクソダスに加入し、友人のチャック・ビリーを後任ボーカリストに推薦した[1]。 その後、他にもレガシーという名前のバンドが複数存在することが判明し、そのうちの一つは既にソウル・チャート入りを果たしていたため、所属レーベルのメガフォース・レコードはバンドに改名を要求[2]。そして、S.O.D.やM.O.D.のメンバーとして知られるビリー・ミラノの案によりテスタメントと改名した[2]。 本作のレコーディング・セッションでは「レイン・オブ・テラー」も録音されたが、本作への収録は見送られ[2]、1987年のEP『Live at Eindhoven』でライヴ・ヴァージョンが発表されて[3]、その後、1988年リリースの12インチ・シングル「Trial by Fire」にボーナス・トラックとして収録された[4]。 評価アレックス・ヘンダーソンはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「"Burnt Offerings"、"Apocalyptic City"、"First Strike Is Deadly"のような骨をも砕かんばかりの曲からは、ジューダス・プリーストやメタリカからの影響も聴き取れるが、テスタメントは疑いなく、バンドとして独自の個性やヴィジョンを持っていた」と評している[5]。アメリカのウェブサイトLoudwireが2013年に選出した「25 Best Debut Metal Albums」では13位にランク・イン[6]。 収録曲
参加ミュージシャン
脚注
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