タイタンズ・オブ・クリエイション
『タイタンズ・オブ・クリエイション』(Titans of Creation)は、アメリカ合衆国のヘヴィメタル・バンド、テスタメントが2020年に発表した12作目のスタジオ・アルバム。 背景テスタメントはアルバム『儀式』(1992年)を最後にデビュー時のラインナップが解体してからは、アルバム毎にメンバー・チェンジをしてきたが、本作は前作『ブラザーフッド・オブ・ザ・スネイク』(2016年)と同じラインナップで制作された[12]。アートワークは、『ザ・フォーメーション・オブ・ダムネイション』(2008年)以降の全スタジオ・アルバムを手がけてきたエリラン・カントールが引き続き担当した[13]。 「チルドレン・オブ・ザ・ネクスト・レヴェル」はヘヴンズ・ゲートの集団自殺事件を題材としており、当初はこの曲がアルバム・タイトル候補だったが、カントールの描いたジャケットのイメージに合わないと判断され、最終的にはアートワークに合わせて『タイタンズ・オブ・クリエイション』というタイトルになった[14]。また、「シティ・オブ・ジ・エンジェルズ」はリチャード・ラミレスを題材としている[14][15]。 エリック・ピーターソンは本作の音楽性に関して「よりスラッシュしていて、よりオールド・スクールになったと思う」「マーシフル・フェイトの真似をしたわけじゃないけど、ギター・ハーモニーや曲作りは近い感じになっている」と説明している[13]。 日本では通常盤に加えて、2017年2月20日のShibuya O-EAST公演のライブ音源15曲が収録されたボーナス・ディスクを抱き合わせた限定盤(GQCS-90878/9)も発売されている[16]。 反響・評価母国アメリカでは前2作のスタジオ・アルバムほどの成功を収められず、Billboard 200では最高96位に終わり、全米トップ40入りを逃した[9]。また、『ビルボード』のハードロック・アルバム・チャートでは5位を記録した[17]。 ドイツのアルバム・チャートでは初登場3位となり、7週にわたりトップ100入りするヒットとなった[1]。また、日本では2020年4月13日付のオリコンチャートで29位に達し、7週トップ300入りした[5]。 James Christopher Mongerはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「チャック・ビリーは今なお、ジェイムズ・ヘットフィールドの逞しい叫びとデイヴ・ムステインの陰険な冷笑の間にある、甘辛い位置を占めている」と評している[18]。また、Jason RocheはBlabbermouth.netのレビューで10点満点中8点を付け「ダラダラとした長いイントロも、無駄な動きもない」と評している[15]。 収録曲特記なき楽曲は作詞:チャック・ビリー&デル・ジェイムス/作曲:エリック・ピーターソン。
日本限定盤(GQCS-90878/9)ボーナス・ディスク
参加ミュージシャン
アディショナル・ミュージシャン
脚注
|