ルース・オゼキルース・オゼキ(Ruth Ozeki、1956年3月12日 -)は、アメリカ合衆国の映像作家、小説家、禅僧。 日系2世の母を持つ。小説の多くは日系アメリカ人を題材とし、それに社会問題・環境問題などを組みあわせている。 略歴ルース・オゼキはコネチカット州ニューヘイブンで生まれ育った[1][2]。父はイェール大学の言語学者・人類学者として知られるフロイド・ラウンズベリー(1914-1998)、母はハワイで育った言語学者マサコ・ヨコヤマ(1914-2004、両親は日本人で後に日本に戻った)である[3]。本名はルース・ダイアナ・ラウンズベリー。オゼキはペンネームで、元のボーイフレンドの姓を取った[4]。 スミス大学で英文学とアジア研究を専攻した[1]。卒業後、日本の文部省の奨学金により、奈良女子大学の大学院で日本古典文学を研究したが、ほかにも京都でバーのホステスをしたり、京都産業大学で英語を教えたり、能楽などのさまざまなことに興味を持った[2][1]。 1985年に帰国してニューヨークに住み[2]、低予算映画『妖獣伝説ネクロポリス』(1986)、『ブリーダーズ』(1986)、『アンドロイド・バスターズ 残虐メカ帝国の逆襲』(1986)、『ミュータント・ハント』(1987)などの美術監督をつとめた[2]。その後、日本語が話せることを生かして、ニューヨークで日本のテレビ番組や広告会社のために働いた[4]。 後には自分でドキュメンタリー映画を作成するようになり、1994年に『Body of Correspondence』、1995年に『Halving the Bones』を発表している。後者は日本に住む母方の祖母の葬儀を扱った自伝的な内容である[5]。 40歳を越えてから小説家としての活動をはじめ、1998年に処女作『イヤー・オブ・ミート』を出版した。 2001年から禅に打ちこみ、2010年に曹洞宗の僧になった[1]。夫はドイツ系カナダ人の環境芸術家オリバー・ケルハマー(Oliver Kellhammer)であり、現在はカナダのブリティッシュ・コロンビア州とニューヨークで暮らしている[2][1]。2022年に女性小説賞を受賞。 小説
ほかに『The Face: A Time Code』(Restless Books, 2016) というエッセイを出版している。 関連文献
脚注外部リンク |
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