リン酸トリエチル[1]
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別称 Ethyl phosphate; Triethylphosphate; Tris(ethyl) phosphate; Triethoxyphosphine oxide
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略称
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TEP, Et3PO4
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識別情報
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CAS登録番号
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78-40-0
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PubChem
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6535
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ChemSpider
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6287
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DrugBank
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DB03347
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ChEBI
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InChI=1S/C6H15O4P/c1-4-8-11(7,9-5-2)10-6-3/h4-6H2,1-3H3 Key: DQWPFSLDHJDLRL-UHFFFAOYSA-N InChI=1/C6H15O4P/c1-4-8-11(7,9-5-2)10-6-3/h4-6H2,1-3H3 Key: DQWPFSLDHJDLRL-UHFFFAOYAA
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特性
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化学式
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C6H15O4P
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モル質量
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182.15 g/mol
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密度
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1.072 g/cm3
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融点
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-56.5 °C, 217 K, -70 °F
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沸点
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215 °C, 488 K, 419 °F
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水への溶解度
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混和性
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危険性
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NFPA 704
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引火点
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107 °C (225 °F; 380 K)
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特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
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リン酸トリエチル(Triethyl phosphate)は、(C2H5)3PO4の化学式を持つ有機化合物である。無色の液体である。リン酸とエタノールのエステルである。消防法に定める第4類危険物 第3石油類に該当する[2]。
主な用途は、無水酢酸の工業合成における触媒、樹脂ポリマーの重合調整剤、非飽和ポリエステル等の可塑剤等である。小規模では、アセチルセルロース等の溶媒、難燃剤、殺虫剤その他の化合物の合成中間体、過酸化物の安定剤、ビニルポリマーや非飽和ポリエステル等のゴムやプラスチックの強化剤等である[3]。
リン酸トリエチルは、農薬の合成の中間体としても用いられる。
歴史
19世紀初めにハインリヒ・グスタフ・マグヌス研究室のスイス人化学者フランツ・アントン・ボエヘリが初めて合成した。その後、フランスの化学者ジャン・ルイ・ラセーニュによって研究された。
出典