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ランファーリー・シールド
ランファーリー・シールド（Ranfurly Shield）は、ニュージーランドで1904年から続くラグビーユニオン国内大会である。14の州代表チームが、前回勝者と対戦し勝利することで、トロフィーを獲得できる伝統の大会である。 概要対戦は、すでにトロフィーを持っているチーム側（Holder）のホームゲームに限る[1]。 その試合にアウェーでチャレンジするチーム側が勝てば、トロフィーを奪取でき、新たなHolder（勝者）となる。逆の場合は、ホームチーム側（Holder）のトロフィー防衛成功となる[1]。 通常、NPC（ニュージーランド州代表選手権）での対戦を利用して行われる。NPC参加14チームによる1試合のみで決着するので、NPCの1シーズン中、いくつものチームの間をトロフィーが渡っていくことがある。1950年に勝利トロフィーが5チームの間を移るなど、防衛失敗が続いてトロフィーが次々と渡っていくことを、「メリーゴーラウンド」と比喩する[2][3][4][5]。 トロフィートロフィー（Ranfurly Shield）は、木製の盾（シールド）の形。表面には金属のパネルと、勝利チーム名を刻む多くの金属バッジで飾られている。「Log o' Wood（「木の幹」などの意味）」という愛称でも呼ばれる。 初代トロフィー当初、中央の金属部分にサッカーの絵が施されていたが、サッカーゴールをゴールポストにするなどの修正が行われた[6]。その後、長年の使用を経て、補修が繰り返された。2012年にワイカトが勝利した際に、チーム名を刻む金属バッジがいっぱいになったため、古いバッジ部分を外して、空きを作った[7]。100年以上使用した盾は傷みが大きくなり、初代の盾は2022年大会までの使用となった[6][8]。 二代目トロフィー2023年大会では、新しい木材を使った二代目の盾が使われた[6][8]。2023年10月1日、優勝したホークス・ベイに新しい盾が授与されたが、直後の祝賀会でコンクリートの床に落ち、二つに割れてしまった[9][10][11]。 三代目トロフィー盾は、新しい英国産オーク材を使った三代目となり、2024年大会から使用[12]。二代目よりも軽量化されたという報道がなされた[13]。 沿革1901年、ニュージーランド総督の第5代ランファーリー伯爵は、ニュージーランドラグビー協会に盾（シールド）を贈呈した。協会は、これを大会の賞として使用することを決めた[6]。 1902年、オークランド州代表チームが無敗記録を1897年から6シーズンにわたり無敗記録を続けたため、協会はオークランドに盾（シールド）を授与した[6]。 1904年から、この盾（シールド）をトロフィーとして、ニュージーランド国内大会「ランファーリー・シールド（Ranfurly Shield）」を開始。初回でオークランドはウェリントンに敗れ、ウェリントンが盾（シールド）を奪取した。翌年1905年大会ではオークランドが奪還した[7]。 1915年から1918年までの4年間は、第一次世界大戦により中止となった[14]。 シールド保持最長記録は、サウスランドによる1938年から1947年までの「8年10か月23日」であるが、1939年9月から始まった第二次世界大戦のため、ランファーリー・シールドは1939年8月26日の対戦を最後に中断され、1946年8月3日に再開した[15][7][16][17]。 1985年、カンタベリーから勝利したオークランドは、1993年にワイカトに敗れるまでの8年間で61回にわたり 盾（シールド）を守った。最多記録となっている（下表を参照）[7]。 1993年9月1日に行われたオークランド対ノース・オタゴ戦は139-5でオークランドが勝利し、最多スコア、最大得点差を記録した。この試合でジョン・カーワンは8トライ40得点をあげ、最多トライ・最多得点の記録を得た[7][18]。ジョン・カーワンは2007年から2011年まで日本代表ヘッドコーチを務めた人物。 シールド保持履歴出典：1904-09年[19]、1910-19年[14]、1920-29年[20]、1930-39年[15]、1946-49年[21]、1950-59年[22]、1960-69年[23]、1970-79年[24]、1980-89年[25]、1990-99年[26]、2000-09年[27]、～2023年[28][7]。年月日を含む出典は「備考」欄を参照。
注釈出典
関連項目
外部リンク
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