ラジェンドラ (敵は海賊)ラジェンドラは、神林長平作のSF小説『敵は海賊』シリーズと、それを元に製作されたOVA『敵は海賊〜猫たちの饗宴〜』に登場する広域宇宙警察・対宇宙海賊課所属の対コンピュータ・フリゲート、およびそれに搭載されている戦闘知性体である。OVA『猫たちの饗宴』での担当声優は堀内賢雄。 対コンピュータ・フリゲートとしてのラジェンドラ対コンピュータ・フリゲート・タイプIII。全長は約300~400m[1]。 小説の舞台となっている世界では珍しい剛構造の宇宙船である。 真空から1万気圧まで耐えることができる。形状は鏃型。大気圏内で揚力を生んで滑空することも可能。 動力として大気圏機動用エンジン、通常航法エンジン、Ωドライブなどを装備している。 Ωドライブとは俗に言う超光速航法であり、Ω空間に待避→通常空間に復帰(Ωアウト)することで目的の宙域に瞬時に移動することが可能である。しかし遠く離れた場所へ移動する場合は高いエネルギーが必要であり、低出力な船は何度かΩドライブを繰り返す必要がある。また、大気圏内へとΩアウトすると船が出てきた位置にあった空気が押し出され、衝撃波が発生するため注意が必要である。 後述する戦闘知性体としてのラジェンドラともあいまってカーリー・ドゥルガーに対して唯一対抗することのできる宇宙船と言われている。 船内で人用や猫用の武器や食事を製造することも可能で、宇宙服なども作ることができる。 搭載されているは兵装は以下の通り。
戦闘知性体としてのラジェンドラ戦闘知性体とは、戦闘艦に搭載される戦況を分析し、有利に進めるための人工知能である。ラジェンドラの場合は、人工知能の進化度のカテゴリー分けにおいて、A級知性体と呼ばれるカテゴリに属する。A級知性体とは、莫大な技術とコストをかけて製作される高度な人工知能である。製作数自体世界中に数えるほどしかないが、そのほとんどは多重人格や分裂症などの症状が出るか、暴走している。ラジェンドラは、A級のなかでも最も高度なAAA級と呼ばれるものであり、現在完全に正常動作するものは世界中にラジェンドラとカーリー・ドゥルガー[2]に搭載されている物のみとされている。 ここまでカテゴリが高いと、単なるシステムとしての人工知能の範囲を超え、感情を持つ。そのため、直属の上司であるアプロとしょっちゅう口喧嘩する、愚痴をこぼす、猫になりたいという願望を持つ(この場合CATシステムからの干渉を受けていることもあるが)、ヒステリーになりかける、風邪をひく(自己修復機能の低下)等、人間となんら代わりの無い思考をする。 脚注 |