ラウル・ミドン
ラウル・ミドン(Raúl Midón、1966年3月14日 - )は、アメリカ合衆国のミュージシャン、シンガー、ギタリスト。深みのあるソウルフルな歌声と圧倒的なギター・テクニック[1]、口でトランペットの音を表現するパフォーマンスが特徴[2][3][4]。 略歴ニューメキシコ州で、アルゼンチン人の父とアフリカ系アメリカ人の母の間に生まれる[3]。未熟児で生まれ、保育器の中で適切な目の保護がなされなかったために全盲となる。彼の双子の兄弟も全盲である。その後母が亡くなり、父に育てられる。5歳でパーカッションを始め、音楽に夢中になる。スティーヴィー・ワンダーやジョニ・ミッチェル等に影響を受け、マイアミ大学でジャズコースを選択し、1990年に卒業後,音楽活動を開始。 音楽活動シャキーラ、アレハンドロ・サンツ、フリオ・イグレシアスやホセ・フェリシアーノらのラテン系歌手のセッションアーティストとして活動を始める。シャキーラのツアー帯同後、ラウルはソロ活動を始めるために2002年にニューヨークへ拠点を移す[3]。スパイク・リー監督の映画『セレブの種』のサウンドトラック盤に楽曲提供[4]。また、ジェフ・ベックのライヴの前座を務める[1]。2005年に発売されたハービー・ハンコックの『ポシビリティーズ』に参加し、スティーヴィー・ワンダーのカヴァー「心の愛」でヴォーカルとギターを担当。ワンダー本人もハーモニカで参加。 2005年5月、アルバム『ステイト・オブ・マインド』でデビュー。スティーヴィー・ワンダーやジェイソン・ムラーズがゲスト参加[2]。2006年に初日本公演を行う。 2008年には自宅兼スタジオを建設し、エンジニアを必要とせずに自宅で楽曲作成ができるようになった。ラウルは、『シンセシス』をグラミー賞受賞者のLarry Kleinと作成し、その際カリフォルニア州サンタモニカへ引っ越した。このアルバムではVinnie Colaiuta、Dean Parks、Jamie Muhoberac、Larry Goldings、Paulinho Da CostaやKleinをフィーチャリングした。2年後の2010年、そのライブアルバムとDVDが販売された。2014年に発売された『ドント・ヘジテイト』はホームスタジオで録音され、Lizz Wright,Dianne Reeves、マーカス・ミラーやリチャード・ボナらが加わった。 2018年、『バッド・アス・アンド・ブラインド』が第60回グラミー賞においてノミネートされ、2019年、『イフ・ユー・リアリー・ウォント』が第61回グラミー賞において最優秀ジャズ・ボーカル・アルバムを受賞した。 ディスコグラフィスタジオ・アルバム
ライヴ・アルバム
コラボレーション・アルバム
出典
外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia