ライタ
ライタ(英語: Raita)は、主にインドやパキスタン、バングラデシュなどの南アジア諸国で食される乳製品ベースの料理である。 概要ダヒ(ヨーグルト、カードともされる)と生又は調理した野菜、また稀に果物やヒヨコマメ粉の揚げ衣から作る。 西洋の料理で最も近いものは、ディップまたは温サラダである。調味料とされることもあるが、食塩、コショウ、マスタード、ホースラディッシュ等の、料理をよりスパイシーにする西洋の伝統的な調味料とは違い、ライタはカレーやケバブ等のアジア料理に対して冷やす効果を持つ。ベジタリアン用のインド料理では、フラットブレッドをライタ、チャツネ、ピクルスとともに食べることがある。 ヨーグルトは、コリアンダー、ローストしたクミンシード、ミント、カイエンペッパー、チャート・マサラ、その他のハーブやスパイスで味付けされる。 用語raitaという言葉はヒンディー語に由来し、19世紀頃に初めて書物に現れた[1]。ヒンディー語やウルドゥー語のraitaという言葉は、サンスクリット語で「クロガラシ」という意味のrajikaと「刺激がある」という意味のtiktakaに起源を持つ[2]。南インド、特にケーララ州やタミル・ナードゥ州では、伝統的なライタはパチャディ(pachadi)と呼ばれる。 また、その主な材料から単にダヒと呼ばれることもある。 作り方クミンとクロガラシを揚げ、これをみじん切りにした生の野菜や果物(キュウリ、タマネギ、ニンジン、パイナップル、パパイヤ等)及びヨーグルトと混ぜる[3]。 味付けに、生のショウガとニンニクのペースト、青唐辛子のペーストを用い、からしのペーストを加えることもある。 インド北部では、小さく揚げたヒヨコマメ粉を入れ、塩味またはスパイシーな味つけをして冷やしたboondi raithaを作る。ライタは、インドやパキスタンのスパイシーな料理を食べた口を冷やす効果がある[4]。インド南部のライタのことはパチャディと呼ぶ。 種類ライタは、野菜、豆、果物の主な3つの材料からつくることができる。これらをヨーグルトと混ぜ、様々な味付けをすることによって、様々な種類のライタになる[5]。 野菜のライタ
豆のライタ果物のライタ関連項目出典
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