ユーヴ・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー
「ユーヴ・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー」(You've Really Got a Hold on Me)は、ミラクルズの楽曲である。作詞作曲はスモーキー・ロビンソンが手がけた。1962年にシングル盤『ハッピー・ランディング』のB面曲として発売され、1998年にグラミーの殿堂入りを果たし、「The Rock and Roll Hall of Fame's 500 Songs that Shaped Rock and Roll」の1曲として選出された。1963年にビートルズによってカバーされ、その他にも多数のアーティストによってカバーされている。 背景・レコーディング1962年にモータウンの仕事でニューヨークに滞在していたロビンソンは、ホテルの部屋でサム・クックの「ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー」に影響を受けて「ユーヴ・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー」を書いた[1]。 本作のレコーディングは、1962年10月16日にヒッツヴィルUSAのスタジオAで行なわれ、ロビンソンがリード・ボーカル、ボビー・ロジャースがハーモニー・ボーカルとコ・リード・ボーカルを担当した。ロビンソンが楽曲のプロデュースを手がけ、ギターの演奏はエディ・ウィリスとマーヴ・タープリンが担当した[1]。 リリース・チャート成績「ユーヴ・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー」は、1962年11月9日にタムラよりシングル盤『ハッピー・ランディング』のB面曲として発売された。「ハッピー・ランディング」が多数の地域のシングルチャートに入ったが、最終的には本作の方が多くチャートインした[2]。『ビルボード』誌のBillboard Hot 100では最高位8位[3]、同誌のR&B singlesチャートでは第1位を獲得した[4]。 1998年にグラミーの殿堂入りを果たした[5]。また、1961年に発売された「ショップ・アラウンド」に次ぐ2番目に100万枚以上の売上を記録したシングルともなっている[6]。
クレジット(ミラクルズ版)
カバー・バージョンビートルズによるカバー
ビートルズは、1963年7月18日に「ユーヴ・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー」のカバー・バージョンを11テイクで録音した[7]。リード・ボーカルは、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンが担当[8]。原曲における冒頭のピアノのリフは、ハリスンが二重で演奏した低音弦とジョージ・マーティンが弾くピアノのパートで表現されている[8]。 ビートルズによるカバー・バージョンは、1963年11月22日に2作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』の収録曲として発売され[9]、アメリカではキャピトル・レコードからアルバム『ザ・ビートルズ・セカンド・アルバム』の収録曲として発売された[10]。なお、ビートルズによるカバー・バージョンは、タイトルが「ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー」(You Really Got a Hold on Me)となっている。 1963年7月30日にBBCラジオの『Saturday Club』用に演奏が録音され、1963年8月24日に放送された[11]。この時の演奏は、1994年に発売された『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』に収録された[11]。1995年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』には、1963年のストックホルム公演での演奏が収録されている[12]。 クレジット(ビートルズ版)※出典[13]
その他のアーティストによるカバー「ユーヴ・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー」は、多数のアーティストによってカバーされている。中でも、1977年に発売されたエディ・マネーによるカバー・バージョンは、アメリカのBillboard Hot 100で最高位72位[14]、カナダのRPM Top 100 Singlesで最高位68位[15]を記録した。 日本では、キャロルが1975年の解散ライブでカバーした[16]ほか、柳ジョージが1997年にカバーし、アルバム『Lovin' Cup』に収録されている[17]。また、王様が2005年に発売したアルバム『カブトムシ外伝』で独自の日本語詞をつけ、タイトルを「キミに首ったけ」に変更してカバーしている[18]。 脚注出典
参考文献
外部リンク
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