ユーセフ・マスラヒ

ユーセフ・マスラヒ Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム ユーセフ・アハメド・マスラヒ
ラテン文字 Yousef Ahmed Masrahi
国籍 サウジアラビアの旗 サウジアラビア
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 400m
生年月日 (1987-12-31) 1987年12月31日(36歳)
出身地 サウジアラビアの旗 ナジュラーン
居住地 アメリカ合衆国の旗 マリナ・デル・レイ
身長 181cm
体重 74kg
コーチ担当者 ジョン・スミス
成績
オリンピック 400m 準決勝3組7着 (2012年)
世界選手権 400m 6位 (2013年)
4x400mR 予選2組8着 (2011年)
4x400mR 予選3組8着 (2013年)
地域大会決勝 アジア競技大会
400m 優勝 (2014年)
4x400mR 優勝 (2010年)
最高世界ランク 400m 5位 43秒93 (2015年)
自己ベスト
200m 21秒09 (2014年)
400m 43秒93 (2015年) アジア記録
800m 1分54秒76 (2009年)
獲得メダル
陸上競技
サウジアラビアの旗 サウジアラビア
アジア競技大会
2010 広州 4x400mR
2014 仁川 400m
2010 広州 400m
2014 仁川 4x400mR
アジア選手権
2011 神戸 400m
2013 プネー 400m
2013 プネー 4x400mR
2011 神戸 4x400mR
2015 武漢 400m
2015 武漢 4x400mR
アジアインドアゲームズ
2007 マカオ 4x400mR
2009 ハノイ 4x400mR
2009 ハノイ 400m
パンアラブ競技大会
2011 ドーハ 400m
2011 ドーハ 4x400mR
アラブ選手権
2009 ダマスカス 4x400mR
2013 ドーハ 400m
2013 ドーハ 4x400mR
2009 ダマスカス 400m
イスラム諸国連合競技大会
2013 パレンバン 400m
2013 パレンバン 4x400mR
世界軍人体育大会
2015 聞慶 400m
アジア・パシフィック
コンチネンタルカップ
2014 マラケシュ 400m
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ユーセフ・アハメド・マスラヒアラビア語: يوسف أحمد المسرحي‎、英語: Yousef Ahmed Masrahi1987年12月31日 ‐ )は、サウジアラビアナジュラーン出身の陸上競技選手。専門は400mで、自己ベストは43秒93のアジア記録保持者。2013年モスクワ世界選手権400mで6位の実績を持ち、2015年にアジア人初の43秒台を記録した選手である。

経歴

父親は元プロサッカー選手[1]。弟は400mハードルの選手で[2]2011年ユニバーシアードに出場した実績を持つ。

16歳の時に陸上競技を始め、当初は中距離専門(800m1500m)の選手だったが、サウジアラビアのオリンピック委員会会長を務めるナワーフ・ビン・ファイサル英語版王子のアドバイスもあり、2007年以降400m専門の選手となった[1]

2011年から拠点をアメリカに移している。コーチはモーリス・グリーンアト・ボルドンなどを指導したジョン・スミス英語版[2]

2013年8月、モスクワ世界選手権に出場し、400m準決勝で44秒61のサウジアラビア記録(当時)を樹立[3]ハムダン・アル=ビシが保持していた44秒66のサウジアラビア記録を更新すると共に、世界選手権400mにおいてハムダン・アル=ビシ以来史上2人目のサウジアラビア人ファイナリストとなった。

2014年7月3日、ローザンヌで行われたダイヤモンドリーグアスレティッシマ400mで44秒43をマークし、オマーンモハメド・アル=マルキーが保持していた44秒56のアジア記録を26年ぶりに更新した[4]

2014年9月28日、アジア競技大会の400m決勝を44秒46の大会記録で制し、アジア競技大会の個人種目で自身初の金メダルを獲得した。従来の大会記録である44秒93を大幅に上回り、自身の持つアジア記録に0秒03と迫るタイムだった[5]

2015年8月、北京世界選手権に出場し、400m予選で43秒93のアジア新記録を樹立。大会前までの自己ベストである44秒43を大幅に更新し、アジア人初となる43秒台をマークした。また、このタイムはオリンピックと世界選手権を通じて、400mの最初のラウンドで記録された最速タイムである[6]。準決勝でも大会前までの自己ベストを上回る44秒40をマークして決勝に進出したが、決勝ではタイムを落とし45秒15の8位に終わった。

2016年7月28日、6月のドーピング検査でエリスロポエチンに陽性反応を示したため、サウジアラビアのオリンピック委員会よりリオデジャネイロオリンピック代表から除外された。本人は禁止薬物の摂取を否定していたが[7]、最終的に4年間の資格停止処分となった(2020年7月13日まで)[8]

自己ベスト

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
200m 21秒09 (+0.3) 2014年4月12日 アメリカ合衆国の旗 ロサンゼルス
400m 43秒93 2015年8月23日 中華人民共和国の旗 北京 アジア記録
800m 1分54秒76 2009年7月18日 チェコの旗 ノブ・メスト
室内
400m 47秒49 2009年11月1日 ベトナムの旗 ハノイ

主要大会成績

備考欄の記録は当時のもの

国際大会

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2007 アジアインドアゲームズ マカオの旗 マカオ 800m 予選途中棄権 DNF
1500m 予選1組4着 4分11秒28
4x400mR 優勝 3分13秒67 (3走) 大会記録
2009 世界選手権 ドイツの旗 ベルリン 400m 予選6組5着 47秒03
2009 アラブ選手権英語版 シリアの旗 ダマスカス 400m 3位 45秒93
4x400mR 優勝 3分06秒90 (1走)
2009 アジアインドアゲームズ ベトナムの旗 ハノイ 400m 2位 47秒49
4x400mR 優勝 3分10秒31 (1走) 大会記録
2010 アジア競技大会 中華人民共和国の旗 広州 400m 3位 45秒71
4x400mR 優勝 3分02秒30 (4走)
2011 アジア選手権 日本の旗 神戸 400m 優勝 45秒79
4x400mR 2位 3分08秒03 (4走)
2011 世界選手権 大韓民国の旗 大邱 4x400mR 予選2組8着 3分05秒65 (2走)
2011 パンアラブ競技大会 カタールの旗 ドーハ 400m 優勝 45秒44
4x400mR 優勝 3分07秒22 (4走)
2012 オリンピック イギリスの旗 ロンドン 400m 準決勝3組7着 45秒91 全体25位
2013 アラブ選手権 カタールの旗 ドーハ 400m 優勝 44秒72 大会記録
4x400mR 優勝 3分06秒23 (1走)
2013 アジア選手権 インドの旗 プネー 400m 優勝 45秒08
4x400mR 優勝 3分02秒53 (4走) 大会記録
2013 世界選手権 ロシアの旗 モスクワ 400m 6位 44秒97
4x400mR 予選3組8着 3分04秒55 (2走)
2013 イスラム諸国連合競技大会英語版 インドネシアの旗 パレンバン 400m 優勝 45秒18
4x400mR 優勝 3分03秒70 (4走)
2014 世界リレー バハマの旗 ナッソー 4x400mR 予選2組7着 3分06秒37 (3走)
2014 コンチネンタルカップ モロッコの旗 マラケシュ 400m 3位 45秒03
2014 アジア競技大会 大韓民国の旗 仁川 400m 優勝 44秒46 大会記録
4x400mR 3位 3分04秒03 (4走)
2015 世界リレー バハマの旗 ナッソー 4x400mR B決勝棄権 DNS 予選3分06秒15 (4走)
2015 アジア選手権 中華人民共和国の旗 武漢 400m 2位 45秒14
4x400mR 2位 3分02秒62 (4走)
2015 世界選手権 中華人民共和国の旗 北京 400m 8位 45秒15 予選43秒93:アジア記録
2015 世界軍人体育大会 大韓民国の旗 聞慶 400m 優勝 45秒18 大会記録

ダイヤモンドリーグ

ダイヤモンドリーグの総合成績を記載。獲得ポイント欄の( )内は出場したポイント対象レースの数を意味する。

種目 総合順位 獲得ポイント
2013 400m 3位 4 (1レース)
2014 400m 3位 5 (3レース)

優勝したダイヤモンドリーグ個人種目の成績を記載。金色の背景はポイント対象レースを意味する。

大会 場所 種目 記録 備考
2013 ビスレットゲームズ ノルウェーの旗 オスロ 400m 45秒33

脚注

  1. ^ a b 選手プロフィール”. 2014年アジア競技大会. 2015年1月6日閲覧。
  2. ^ a b Biographical startlists - MEN 国際陸上競技連盟 (PDF, 3.8 MB) 2015年1月6日閲覧
  3. ^ Report: Men’s 400m semi-finals – Moscow 2013”. 国際陸上競技連盟 (2013年8月12日). 2015年1月6日閲覧。
  4. ^ King James reigns over one lap of the track in Lausanne – IAAF Diamond League”. 国際陸上競技連盟 (2014年7月3日). 2015年1月6日閲覧。
  5. ^ 男子400m決勝リザルト”. 2014年アジア競技大会. 2015年1月6日閲覧。
  6. ^ Report: men’s 400m heats – IAAF World Championships, Beijing2015”. 国際陸上競技連盟 (2015年8月23日). 2015年8月23日閲覧。
  7. ^ 男子400mのアジア記録保持者、ドーピングでリオ五輪選手団から除外”. フランス通信社 (2016年7月29日). 2016年7月29日閲覧。
  8. ^ Athletes currently suspended from all competitions in athletics following an Anti-Doping Rule Violation as at: 27.09.16 国際陸上競技連盟 (PDF, 149 KB) 2017年2月6日閲覧

外部リンク

記録
先代
オマーンの旗 モハメド・アル=マルキー
(44秒56)
男子400m
アジア記録保持者
(44秒43)

2014年7月3日 - 2015年7月5日
次代
カタールの旗 アブドーラ・ハルーン
(44秒27)
先代
カタールの旗 アブドーラ・ハルーン
(44秒27)
男子400m
アジア記録保持者
(43秒93)

2015年8月23日 -
次代
未定
先代
ハムダン・アル=ビシ
(44秒66)
男子400m
サウジアラビア記録保持者
(44秒61 - 43秒93)

2013年8月12日 -
次代
未定