ユキワリソウ
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分類(APG III)
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学名
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Primula farinosa L. subsp. modesta (Bisset et S.Moore) Pax [1]
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シノニム
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P. f. subsp. modesta var. macrantha P. modesta P. modesta var. shikokumontana
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変種
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本文参照
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ユキワリソウ(雪割草、学名:Primula farinosa subsp. modesta)は、サクラソウ科サクラソウ属の多年草。高山植物で日本全土の亜高山帯から高山帯に自生する。
特徴
山地の湿った岩場に生育する[2]。高さは10 cmほどになる。葉はだ円形で根生し、幅1-1.5 cm、長さ3-10 cm、表面は緑色でしわが多く、ふちには波状のゆるい鋸歯があり、やや裏側に曲がる[2]。また、葉の裏面は淡黄の粉がある。花茎は高さ7-15 cmになり、その先に3-20個の淡い紅紫色の花をつける。花の径は10-14 mm。苞は線形になり、基部は袋状に膨らまない[2]。花期は5-6月。
変種
- 葉が小卵形であり、鋸歯がはっきりしない。細長い葉柄がつく。本州(奥羽地方)、北海道、千島、樺太、済州島に分布する。
- レブンコザクラ Primula farinosa L. subsp. modesta (Bisset et S.Moore) Pax var. matsumurae (Petitm.) T.Yamaz.
- 絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)。北海道の礼文島に自生する。千島、朝鮮半島、アジア寒帯に分布する。苞の基部が、やや膨らむ。[2]
- サマニユキワリ Primula farinosa L. subsp. modesta (Bisset et S.Moore) Pax var. samanimontana (Tatew.) T.Yamaz.
- 北海道のアポイ岳周辺の日高地方南部に分布する。葉が細く、縁が強く内側に巻き込む。
雪割草
雪割草はキンポウゲ科のミスミソウ、スハマソウの別名でもある。
また、イチリンソウ、ニリンソウ、アズマイチゲ、ショウジョウバカマ、ハシリドコロなども雪割草、雪割花とよぶ地方もある。
脚注
- ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003年). “BG Plants 和名-学名インデックス(YList)”. 2013年8月15日閲覧。
- ^ a b c d 原色日本植物図鑑 草本編I (1957)
参考文献
関連項目
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