モーリス・コマーシャル Jタイプ
モーリス・コマーシャル Jタイプ(Morris Commercial J-type)は、モーリス社の子会社であるモーリス・コマーシャル社(Morris Commercial)により1949年から1961年まで販売されていた10 cwtクラスのバンである。 1952年にモーリス社の親会社であるナッフィールド・オーガニゼーションとオースチン社が合併しブリティッシュ・モーター・コーポレーション(British Motor Corporation)に再編されるとコマーシャルの名称は外され、このバンはモーリス J(Morris J-type)として販売された。 概要コマーシャル Jタイプは当時の傾向であったキャブオーバー型を採用し両側にスライディングドアーを備えており、ハンドル位置は左右両方が製造された。完成車と同様にJタイプは外部のボディ架装メーカーにシャーシのみでも供給されピックアップトラック、ダンプカー、アイスクリーム販売車(ice cream van)、牛乳配送車(milk float)などの用途の車両が造られた。多数が郵便局(Post Office)で購入されたが、前後のゴム製フェンダーを備えている点が標準モデルと異なっていた。 J タイプは当時のモーリス・オックスフォード(Morris Oxford)のエンジンを基にした1476 ccの4気筒 サイドバルブ エンジンを搭載しており、3速のトランスミッションと当初はスパイラル・ベベルギア(Spiral bevel gear)型リアアクスルを通して後輪を駆動していた。リアアクスルは後にハイポイド型に変更された。 Jタイプは1957年にOHVのBMC Bシリーズ エンジン(BMC B-Series engine)と4速トランスミッションを搭載されたときにJBとなった。 オースチン版のJタイプは1957年にオースチン 101として市場に導入されたがモーリス版との差異は付けられているバッジだけであった。 コマーシャル Jタイプは48,600台が製造され、1961年初めにモーリス・コマーシャル J4に代替されて生産は終了した。 出典
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