モンスターハンター エピソード (漫画)
『モンスターハンター エピソード』は、布施龍太による日本の漫画作品。ケータイモバイル『モンハン部』で配信されたショート・ストーリーを小説化し、さらに漫画化したものである。『モンスターハンター3』の世界観を主流としている。 各話の内容本作は、ハンターたちが砂漠最大の街・ロックラックを訪れ、そこで海運業を営む「船長」という竜人族の男性から昔話を聞くという形式が取られている。 第1話 「伝説を求めて」スラッシュアックスの使い手・ガイユは、とある商人から水没林の奥深くに存在すると言われている「マカライト色に輝く神殿」の話を聞き、、その真相を探るべく仲間たちを引き連れて水没林のクエストへ出発し、神殿の主・ラギアクルスと対峙するも、命からがら退散する羽目になった。
第2話 「小さな勇気」三年経っても未だにイャンクックを討伐できなく、落ち込んで引退をしようか悩む若手のハンターに、船長はかつて一年経ってもランポスすら倒せずにいたハンター・フィジカの話をする。
第3話 「双角」「蒼空のサムライ」の異名を持つ青年ハンター・シドウは三人でパーティを組んで活躍していたが、金冠サイズのディアブロス亜種「双角」によって二人の仲間を殺されて以来、一人で狩りをする様になった。ある日、船長は知人の娘・ジーナをシドウに無理矢理押し付ける。その矢先、シドウは二人組のハンターから、ディアブロス亜種の討伐を引き受ける。その個体こそがシドウの仲間の仇であり、彼がその右角を折ったことから「片角」と呼ばれていた。 第4話 「私の村の銀狼」凍土の寒村でベリオロスが出没し、幾多のハンターが挑んだがことごとく失敗。困り果てた村長の相談を受けた船長は、かつて「銀狼」と呼ばれたベリオロスを得意とするハンター・アルゼンに依頼した。そのアルゼンは、妻子を失った孤独から死に場所を求めるようになっており、今回の討伐を機に廃業を考えていたところだった。寒村のギルドで見習いをしているセラも肉親を失った過去と母親が出稼ぎに出ている現状から孤独を感じており、村を訪れたアルゼンを見て自分と近いものを感じ、討伐前夜の夕食の際、彼と言葉を交わし、お守りを託した。 第5話 「運のいい者達」トッティ、モアロ、ダヌゥのG級トリオは、不運続きの中、大都市ドンドルマの酒場を訪れ、船長と出会う。船長は彼らに自信をつけるため、身体から鉱石が採取できるであろうバサルモスというモンスターの討伐を提案し、船長の知人であるベテランハンターのホルトも同行することにした。ところが、G級トリオに不運をもたらしたリオレウスが現れ、バサルモスを倒した後、一行に襲い掛かる。 第6話 「熱砂に誓う」砂原から東へ10km離れたトキヤ村では、村を豊かにするべく砂上船を建造していたが、その度に近辺に生息しているボルボロスに敵と間違われて破壊される。その話を聞いた仲の悪い双子のハンターはどちらが早くボルボロスを討伐でき、どちらが村一番のハンターか競争する事となった。 第7話 「狩人よ、前へ」ドンドルマの酒場でハンター日誌を拾った船長とギルド娘のベッキーは、ついつい中身を読んでしまう。そこには雪山でティガレックスに一人立ち向かうハンターの闘いが書かれていた。 第8話 「君の道」姉弟で息の合ったコンビネーションで幾多のモンスターを狩る「ドスト三兄弟」。末弟のノイルは己の腕を試すためソロクエストであるショウグンギザミの討伐を発注した。リーダーで長女のレギアは心配のあまり、長男のダギを連れて密かにソロクエストを見守りに行った。やがてショウグンギザミ同士の間で縄張り争いが起こり、結局レギアたちは隠れていた場所から飛び出し、ノイルと3人でに2頭とも倒した。 第9話 「世界の果てまで」伝説を求めて旅をしていたガイユ達パーティーは、ロックラックでハンターのクーレルから白く輝く古龍の目撃情報を得る[注釈 1]。ところが、クーレルの話は周囲から信用されておらず、ドンドルマで彼の息子・ホレイが意気消沈のを見た一行は、その汚名をそそぎ、彼を元気付けるために古龍の棲む雪山へと向かう。そこへ、クシャルダオラがが現れ、雪山に君臨するブランゴたちの親玉・ドドブランゴを倒した後、ガイユ達パーティーに立ちはだかる。 第10話 「熱き冷水」村専属のハンターを目指している少女・トリアは船長から紹介してもらった砂漠近くの小さな村に向かった。しかし現居付きのハンター・ガガンは外から来たトリアを拒絶してしまう。一方、ガガンの相棒である老女リリィは後継ぎが欲しかったこともあって彼とトリアの仲を取り持ち、自分達の狩りにトリアを連れて行った。狩りの相手はディアブロス亜種「黒猫」[注釈 2]であり、ガガンたちはやっとのことで撃退した。 第11話 「弱肉強食」大剣の使い手・ナンドは確かな実力があった一方、自分こそ最強と信じて疑わないため、周囲から煙たがられるいた。ある日、「己の最強を証明したければ雪山にいるモンスターと戦え」という船長の言葉に乗って雪山に向かったナンドは、道中遭遇したティガレックス[注釈 3]を『最強の証』たるモンスターと確信し、死闘を演じる。そこへ、ラージャンという別のモンスターが登場する。 第12話 「シンボル」密林の湖の入り口にあるセシル漁港は密林に現れたガノトトスによって危機に瀕していた。船長に連れられて丁度セシル漁港を訪れていた二人のハンター・トラヴィスとシェリィは街の住人の嘆願と船長の説得でガノトトス討伐に向かう。しかし狩場においてすら自分の髪型を気にするトラヴィスと彼に調子を合わせるシェリィの様子に、同行した街のハンター・リックの不安は募るばかりだった。 第13話 「大海の王、再び」第1話での死闘の後、ラギアクルスは「マカライト色に輝く神殿」を去り、とある孤島に君臨していた。ガイユ達パーティーは、このラギアクルスにリベンジマッチを挑むも、その圧倒的な力の前に徐々に追い込まれてしまう。ほとんどの道具類を使い果たした状況で、ガイユが最後の策を提示する。 第14話 「モンスターハンター」ポッケ村のハンター・ロックは、船長と共にユクモ村まで湯治に行くが、はじめて訪れたユクモ村への好奇心から狩りに行ってしまう。結局ロックは、帰りの時間に間に合うようにということで自前の装備をすべて没収された上で「タケノコ狩り」を命じられるが、目の前に現れたジンオウガを狩りに行ってしまい、オトモアイルーのポルチを困らせてしまう。その様子に船長は今まで出会ってきた多くのハンター達の姿を思い浮かべ、穏やかな笑みを浮かべた。 登場人物→登場モンスターについては「モンスターハンターのモンスター一覧」を参照
単行本
脚注注釈 |
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