モンスタータクティクス
『かくれんぼバトル モンスタータクティクス』は、2000年11月21日に日本の任天堂から発売されたゲームボーイカラー用ロールプレイングゲーム。メーカーの公式ジャンル表記はかくれんぼバトルRPGとなっている。 主人公のケビンを操作し、5年ぶりに開催された「モンスターハンティング大会」にてランキング上位を目指す事が目的。先がほとんど見えない暗闇のダンジョンをかくれんぼの要領で移動し、ステルス攻撃の要領で周辺に潜む敵を倒していくゲームシステムとなっている。 開発はスパイラルが行い、プロデューサーは『ポケットモンスター』を手掛けた石原恒和および出石武宏、ゲーム・デザインはアーケードゲーム『ソロモンの鍵』(1986年)を手掛けた鶴田道孝、モンスター解説はファミリーコンピュータ用ソフト『元祖西遊記スーパーモンキー大冒険』(1986年)を手掛けた高瀬俊一、音楽はゲームボーイ用ソフト『PITMAN』(1990年)を手掛けた浅川政夫が担当している。 ゲーム内容暗闇に潜むモンスターを探索して倒すゲームシステムとなっている。行動時間には制限があり、プレイヤーキャラクター1人の行動が終了すると、次は敵側の行動ターンとなる。これを繰り返して敵リーダーを倒せばこちらの勝利となる。ダンジョンは視界が狭く、見える範囲はキャラクターの数歩先までのみとなっており、壁の影になっているところは見えない。 倒した敵からは、モンタクスキャナと呼ばれる機械を使って、「モンタク」というモンスターの特徴をビジュアル化したものを入手できる。属性が存在し、こちらが相手に有利な属性でも、相手の属性はこちらに有利という、相互の関係になっていることが多い。また、向いている向きによってもダメージが変わり、横や後ろからの攻撃はダメージが大きい。 ストーリーイラルディ王国の王であるクレインが、5年ぶりにモンスターハンティング大会を開こうと言い出した。主人公のケビンは、さまざまな仲間たちとともに、大会ランキング上位を目指す。 登場人物
スタッフ
評価
ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」での評価は、8・6・8・7の合計29点(満40点)[2][1]。レビュアーからはモンスターの魚拓となる「モンタク」のシステムに関して称賛する意見が多く挙げられ、本田慈庵は「かくれんぼバトルという戦闘システムと合わせ、どんどんモンスターと闘いたくなる感覚」と評価、あらじ谷塚は「大物を釣り上げたうれしさを味わえる」と評価、羽田隆之は「気づけば『モンタク』獲得に奮闘」とそれぞれ肯定的に評価した[2]。また、奥村キスコは分かりやすいシステムながら奥深い内容である事や、オブジェクトの見やすさ、小さいグラフィックでありながらもキャラクターの個性を描き分けている点などを高く評価、羽田は影付きのフォントが読みやすく傑作であると絶賛した[2]。一方で、谷塚は「展開がやや単調に感じられる」と苦言を呈した[2]。 脚注参考文献関連書籍
外部リンク
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