モアザンレディ
モアザンレディ(More Than Ready 1997年4月4日 - 2022年8月26日)は、アメリカ合衆国で生産・調教された競走馬・種牡馬。モアザンレディとは英語で「やる気満々」の意味。 経歴各競走の出典については競走成績の節を参照。 現役時代1999年4月11日のキーンランド競馬場の未勝利戦(ダート4.5ハロン)でジョン・ヴェラスケスを鞍上にデビューを迎える。2番人気で臨んだレースは2着に7馬身1/2差のぶっちぎりで勝利。そこからグレードレース2つを含む5連勝を飾る。 その勢いのままフューチュリティステークス(ダート8ハロン)・シャンペンステークス(ダート8.5ハロン)と続けてG1に出走するがそれぞれ3着と5着に敗退。2歳シーズンを7戦5勝で終えた。 2000年の3歳シーズンは1月のG2ハッチスンステークス(ダート7ハロン)から始動し、このレースは同着での優勝。G2ルイジアナダービー(ダート8.5ハロン)・G1[注 1]ブルーグラスステークス(ダート9ハロン)に出走するがいずれも2着に終わる。 そして本番のケンタッキーダービー(ダート10ハロン)を迎える。グレードレース2つを含む4連勝中のフサイチペガサスが1番人気、前走サンタアニタダービーで勝ってきたザ・デピュティが2番人気、モアザンレディは12.3倍の6番人気だった。レースは道中3番・4番手で進み、直線では一時2番手に上がるシーンもあったが、伸びずに4着に終わった。 その後もG2[注 2]ドワイヤーステークス(ダート8.5ハロン)で2着。G1ハスケル招待ハンデ(ダート9ハロン)で4着と勝ちきれない状態が続く。 そして8月末のG1キングスビショップステークス(ダート7ハロン)に騎手をパット・デイに代えて出走。六番人気のバリアントハロリーに1馬身と1/2の差を着けてG1初勝利となった。 その後、ヴォスバーグステークス(ダート7ハロン)・BCスプリント(ダート6ハロン)・シガーマイルハンデキャップ(ダート8ハロン)とG1を三戦するが、2着・5着・4着に終わる。この年をもって現役を引退、種牡馬となった[3]。 競走成績
種牡馬時代ケンタッキー州のヴァイナリースタッドで種牡馬入り、初年度の種付け料は2万5千ドル[3]。同時にオーストラリアのヴァイナリースタッドでもシャトル種牡馬として種付けを行った。初年度産駒からオーストラリアでG1勝ち馬が3頭登場、G1を計8勝・オーストラリアの最優秀古馬牝馬に選ばれたモアジョイアスを筆頭に多数の活躍馬を送り出した。2011年には本国アメリカでもG1勝ち馬が誕生し、2014年からウインスターファームに移動[4]。自身が敗れたBCスプリントに優勝したロイエイチなどアメリカでも多数の活躍馬を出した。2018年時点での種付け料はアメリカで7万5千ドル[5]・オーストラリアで6万6千豪ドル[6]。 後継種牡馬もすでに活動を始めており、G1を2勝したセブリングがオーストラリア年度代表馬のディシデントを筆頭に活躍馬を多数送り出している[7]。 日本では2022年4月9日にジャングロがニュージーランドトロフィーを勝ち、重賞初勝利を挙げている[8]。 2022年8月26日に老衰のため死亡[9]。 主な産駒パート1国のG1勝ち馬のみ。
ブルードメアサイアーとしての主な産駒
血統表
母 Woodmans Girl はアメリカで3勝、のちにプエルトリコへ移籍したが目立った成績は挙げていない。曾祖母 Good Landing から広がる牝系には多数の活躍馬が出ている。母の半妹 Bail Out Becky はデルマーオークスの勝ち馬。その孫にBCフィリー&メア・ターフなどG1 5勝のステファニーズキトゥン。祖母の半姉 Landera の仔にハリウッド金杯などG1 2勝のCutlass Reality。Landrea の孫にトラヴァーズステークスの Ten Most Wanted。同じく祖母の半姉 My Locket の仔にミレイディハンデキャップ[注 3]のSeldom Seen Sue。 脚注注釈
出典
レース結果の出典
外部リンク
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