メルローズ (スコティッシュ・ボーダーズ)
メルローズ(スコットランド・ゲール語: Maolros)は、スコティッシュ・ボーダーズの行政教区。かつてはロクスバラシャーに属していた[1]。スコットランド・ゲール語で「樹木のない湿原地」を意味する[2]。エイルドン地区委員会に属する。 語源この町の名は、初期の記録では Mailros(古ウェールズ語あるいはブリソン語で「むき出しの半島」の意)とある。これは9世紀に破壊された修道院に残っていたベーダの文書によるものであり、ツイード川の屈曲部について述べた箇所で登場している。また Melrose という名称は、アングロサクソン年代記にて Mailros という名称とともに記録されている。 中世末期、修道院が現在の位置に再建された際には、視覚的な語呂合わせとして mell(石工の槌)と rose(聖母マリアのシンボルであるバラ)を組み合わせた意匠が、シトー会から献呈された。 歴史メルローズにはメルローズ修道院があり、12世紀初めにデイヴィッド1世がシトー会に命じて再建させたものである。この修道院はイギリスで最も美しい修道院遺跡の一つであり、スコットランド王ロバート1世の心臓が埋葬されていることで知られている。 発掘作業では封印された棺の発見まで至ったが、開棺までは行われなかった。この棺は実際には、発掘作業に関わった高校生らによって発見された。この棺は鉛筒に密封した上で、修道院裏の相応しい墓地に再埋葬された。 修道院の遺跡はスコットランド歴史局によって保護されている(年中無休、入場料あり)。 近隣にはローマ帝国の要塞トリモンティウムやドライバラ寺院がある。 メルローズの周囲にはダーニック、ガットンサイド、ニューステッド、リリーズリーフ、ボウデンといった小村がある。 スポーツ→「7人制ラグビー § スコットランドでの始まり」も参照
メルローズは7人制ラグビー誕生の地として知られており、ラグビーワールドカップセブンズの優勝カップは「メルローズカップ」と呼ばれる。メルローズの地域ではラグビーユニオン競技が最も普及しているスポーツであり、ラグビーユニオンのチームであるメルローズRFCが本拠地としている。メルローズRFCは1883年に初の7人制ラグビー大会「メルローズセブンズ」を開催し、現在まで毎年大会を開催している。 その他、メルローズ・ゴルフクラブがあり、9ホールのゴルフコースを有している。町の端部であるエイルドン丘陵の裾野に位置している。またメルローズ・クリケットクラブが、ボーダーズ総合病院の隣に位置している。 行事毎年6月に、メルローズ祭りが1週間にわたって開催される。この祭りでは、町で最も長く暮らした男性を「メルロジアン」として任命し、また「女王」と「侍従」を地元のメルローズ小学校の児童から選任する。 メルローズは、毎年6月に開催される「ボーダーズ・ブック・フェスティバル」[3]の開催地であり、2005年のフェスティバルでは俳優マイケル・ペイリンと作家ジャーメイン・グリアをゲストに迎えた。2006年には作家イアン・ランキンと芸人ロリー・ブレムナーが登場した。 その他のイベントメルローズでは毎年、エイルドン・トゥー・ヒルズ・レースというクロスカントリーの大会を開催し、多数の選手を集めている。またメルローズ・パイプバンド選手権を開催し、世界中の管楽器奏者が参加している。 著名な人物
ギャラリー
関連項目
参考文献
外部リンク |
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