メリッサ・ブリーン
メリッサ・ブリーン(Melissa Breen、1990年9月17日 ‐ )は、オーストラリア首都特別地域・キャンベラ出身の陸上競技選手。専門は短距離走。100mの自己ベストは11秒11のオセアニア記録保持者。2012年ロンドンオリンピックと2016年リオデジャネイロオリンピックのオーストラリア代表。 経歴兄の後を追い、5歳の時にTuggeranong Little Athletics Clubに入り陸上競技を始めた[1]。10歳の時の2000年にはシドニーオリンピックが開催され、女子200mでメリンダ・ゲインズフォード=テイラーとキャシー・フリーマンの2人のオーストラリア人が決勝を走る姿を見て、自分も将来オリンピックに出場したいと思った[2]。 2008年11月8日に地元キャンベラで開催された競技大会の女子100mにおいて、18歳の若さでオーストラリア歴代10位(当時)の記録となる11秒33(+1.9)をマーク[3]。同じくキャンベラで開催された11-12月の太平洋学校競技大会(Pacific School Games)にはオーストラリア首都特別地域代表として出場し、20歳未満の部でスプリント3冠(女子100mと200mと4×100mリレー)を達成した[4]。 2012年4月29日の織田記念国際女子100mにおいて、ロンドンオリンピック参加標準記録A(11秒29)に肉薄する11秒30(+1.3)の自己ベスト(当時)をマーク。ロンドンオリンピックのオーストラリア代表が発表される6月までに参加標準記録Aは突破できなかったものの、選考の結果初のオリンピック代表に選出された[5]。ロンドンオリンピック女子100mを約2週間後に控えた7月17日のSpitzen Leichtathletik Luzern女子100mでは、参加標準記録Aを突破する11秒27(+2.0)の自己ベスト(当時)をマークした[6]。勢いそのままに臨んだ8月3日のロンドンオリンピック女子100m予選では、約2週間前にマークした自己ベストに迫る11秒34(+1.5)をマークするも予選敗退に終わった[7]。 2014年2月9日に地元キャンベラで開催されたACT選手権女子100mにおいて、それまでの自己ベストを0秒14更新する11秒11(+1.9)のオセアニア&オーストラリア新記録を樹立。1994年にメリンダ・ゲインズフォード=テイラーが樹立した従来の記録を20年ぶりに0秒01更新した[8][9]。 2016年8月のリオデジャネイロオリンピックで2大会連続のオリンピック出場を果たしたが、12日の女子100m予選は自己ベストに程遠い11秒74(-1.0)で敗退し、またしてもシニア世界大会の予選ラウンドを突破できなかった[10]。 自己ベスト記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風を意味する。
主要大会成績備考欄の記録は当時のもの
脚注
外部リンク
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