PC Kendo|
Porter Classicを代表するアイテムのひとつ剣道着シリーズ。日本で初めて剣道着の生地をファッションに持ち込んだ。現在では浸透している剣道着、ボロ・襤褸、刺し子、藍染などもジャパンブームの先駆けでもあり、後発のブランドへ多大な影響を与えている。模倣された剣道着の商品も多数あるが、ポータークラシックの剣道着が圧倒的に違うのはその糸から織りまでの生産工程とそのしっとりとした滑らかさと柔らかさにある。
インドのスジャータ綿と、西インド諸島セントビンセント島の海島綿を、交配した最上級のスビンゴールド綿を使用し、オリジナルで生地を制作。生地は有段者の中でも限られた剣士のみが着用を許される道着を専門にしている、日本の熟練した職人に依頼。糸からインディゴ染めを行い、最高の素材を時間をかけて丹念に織り上げた生地は何度も洗いにかけることにより、ソフトな肌触りと独特な風合いが感じられる。
Porter ClassicのKENDO FRENCH JACKET/旧型
PC Sashiko|吉田克幸氏「出会ったというより、呼ばれた感じがした」
5年以上に及ぶ研究を重ねて完成したのがPorter Classicオリジナルの刺し子生地。 PC Kendoに並ぶPorter Classicの定番生地。吉田克幸氏が青森の刺し子を見たときに、後世に継承したいと取り組んだのがこの刺し子である。手刺でしか作れなかった刺し子を初めて工業化した。
吉田克幸氏―「刺し子は生きる知恵から生まれた技術であって、伝統文化でもある。ボロだから刺し子をするってだけじゃなくて、それ自体が芸術的な価値を持っています。」
吉田克幸氏―「刺し子は俺の遺言だぞ。ずーっとデニムっていう偉大な文化があって、これがデニムに勝つぞ」
吉田玲雄氏―「我々の場合は、東北の庄内刺し子が最初です。もう衝撃でしたよ。世界中旅して見つけたんじゃなくて日本にあったんですから。こんなにすごい生地が日本にあるんだって。藍の色の経年変化だったり、誰かが糸と針でそれを後世に受け継いできたっていうその凄さですよね。すべてはそこからです。じゃあどうやってそれを再現して形にしていくかっていう。フレンチジャケットをつくってみたり、チャイナジャケットをつくったらどうなんだろうとか、逆に生地から教わることも多かったですね」
吉田玲雄氏―「ポータークラシックのものづくりってファッションじゃないんです。今シーズンはどうとかでもありません。大それた言い方かもしれませんが、ぼくらは文化をつくりたいんです。もちろんそこに歴史や尊敬、職人さんの努力があることを忘れちゃいけないですし、そういうことも引っくるめて、ものづくりの本質をちゃんと伝えていきたいと思っています。ただかっこいいだけじゃダメなんです」
出典:吉田克幸、吉田玲雄 スペシャルインタビュー|HOUYHNHNM[1]
出典:<PORTER CLASSIC/ポータークラシック>吉田克幸・玲雄|吉田克幸が遺したい文化|ISETAN MEN'S net[2]
出典:NEW BEGINNING.「PC SASHIKO BLACK」|HOUYHNHNM[3]
出典:Porter Classic / Leo Yoshida Interview|PHAETON[4]
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