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ボビー・シンハー; Bobby Simha
	『Urumeen』オーディオリリース・イベントに出席するボビー・シンハー（2015年）
本名	ジャヤシンハー（Jayasimha）
別名義	シンハー（Simha）
生年月日	1983年11月6日（41歳）
出生地	インドアーンドラ・プラデーシュ州シカンダラーバード（現テランガーナ州）
職業	俳優
ジャンル	タミル語映画、テルグ語映画、マラヤーラム語映画
活動期間	2007年 -
配偶者	レシュミ・メーナン（英語版）（2016年 - 現在）
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ボビー・シンハー（Bobby Simha、1983年 11月6日^[1]^[2] - ）は、インドのタミル語映画、テルグ語映画で活動する俳優。『Kadhalil Sodhappuvadhu Yeppadi』『ピザ死霊館へのデリバリー（英語版）』に端役で出演した後、『キケンな誘拐』『Neram』で主要キャストを務め、2014年に出演した『ジガルタンダ（英語版）』で国家映画賞助演男優賞を受賞している^[3]。

生い立ち

1983年11月6日にシカンダラーバードに暮らすテルグ語話者の家庭に生まれた^[1]。一家はクリシュナ県（英語版）モピデーヴィ（英語版）の出身で、1995年にコダイカナル（英語版）に移住している^[4]。ボビー・シンハーはモピデーヴィのヴィディヤダルシニ・ヴィディヤーラヤム校を経て、父の友人が学長を務めているコーヤンブットゥールのパイオニア・カレッジ教養学部に進学したが、勉学には関心を持たず在学時から俳優になることを志していた^[4]。2005年に同地で開催されたイベント「ナーラヤ・ナッチャティラーム」に参加し、そこで主賓として招かれていたスンダル・C（英語版）とE・ラームダース（英語版）に出会いタミル語映画界に勧誘され、ラームダースから連絡先を渡された^[4]。その後、ある人物に「テレビドラマの仕事がある」と誘われてチェンナイに向かったものの虚偽の情報に騙されたことを知り、チェンナイに取り残されて途方に暮れていたところ、ラームダースに連絡を取り彼の自宅に泊めてもらったという^[4]。コーヤンブットゥールに戻ったボビー・シンハーは大学卒業後にチェンナイに移住し、マーケティング、ビジネス・プロセス・アウトソーシング、営業などの仕事を経験した後に俳優の道に進んだ^[4]。

キャリア

2007年 - 2012年

2007年に『Maya Kannadi』で俳優デビューするが、映画では名前はクレジットされていない。2012年にバラージ・モーハン（英語版）の短編映画『Kadhalil Sodhappuvadhu Yeppadi』に端役で出演し、同作は批評家から絶賛され、この年に最も高い利益を挙げた映画の一つとなった^[5]^[6]^[7]。その後、短編映画製作者のマニカンダンと知り合いになり、彼からカールティク・スッバラージ（英語版）を紹介される^[8]。ボビー・シンハーはスッバラージと共に数年の短編映画を製作した後、彼の長編映画監督デビュー作『ピザ死霊館へのデリバリー（英語版）』に起用された^[9]。

2013年 - 2017年

2013年は『キケンな誘拐』で誘拐犯のパガラヴァン役を演じ、『Neram』では悪役のヴァッティ・ラージャー役を演じており^[10]、両作とも批評家から演技を絶賛されている^[11]。2014年には『ジガルタンダ（英語版）』ではマドゥライの老ギャング役を演じ^[5]、こちらでも批評家から高い評価を得ている^[12]^[13]。ボビー・シンハーは出演するに際して、本物のギャングと交流して彼らの言動を学んだと語っている。また、日中に下着姿で太陽の下に立ち肌を焼いて役作りしたことも明かしている^[14]。同年8月に公開された『ジガルタンダ』は観客から好評を博し^[15]、『ザ・ヒンドゥー（英語版）』は公開から1週間で同作が「カルト的な人気を得た」と批評している^[16]。彼の演技について、Rediff.comは「シンハーは、ショーを独占した。彼は時にゾッとするほど恐ろしく、ある時は打って変わって滑稽な姿を見せており、そのどちらにも説得力が備わっている。本当に素晴らしい演技だ」^[17]、Sifyは「この映画はシンハーのものだ。特に映画の前半では、不気味な笑みを浮かべながらキャラクターの凶悪さと暴力性を見せつけてくれ、その姿に驚かされた」とそれぞれ批評している^[18]。また、『ジガルタンダ』の演技で国家映画賞助演男優賞を受賞している^[19]。

『ジガルタンダ』の後はマラヤーラム語映画『Beware of Dogs』に出演し^[20]、『Aadama Jaichomada』では真面目で知的な一方でコミカルな一面を持つ警官ブーミナーダン役を演じている^[21]。『ジガルタンダ』の成功により、ボビー・シンハーには主演のオファーが来るようになったが、その後に出演した複数の作品は興行不振が続くことになった^[22]。2015年にはキャリアの中で初となる単独主演作『Urumeen』に出演している。2016年はそれまでのアクション映画から離れ、青春ドラマ映画『バンガロール・デイズ（英語版）』に出演した。ボビー・シンハーは同作に出演するためにプロデューサーにスケジュール調整を申し込むなど撮影に積極的だったが、批評家からの評価は混合的なものだった^[23]。『Ko 2』ではジャーナリストのクマラン役を演じ^[24]、同年6月にはカールティク・スッバラージの『女神たちよ（英語版）』に出演している^[25]。2017年にはスーシ・ガネーサン（英語版）の『Thiruttu Payale 2』に出演している^[26]。

2018年 - 現在

2018年は『Saamy Square』に出演した^[27]。2019年は『ペーッタ（英語版）』でラジニカーントと共演し、このほかに『Agni Devi』『Edaina Jaragocchu』にも出演している^[28]。また、同年11月にはフィルム・コンパニオンの「10年間で最も素晴らしい演技100」に『ジガルタンダ』の演技が選出された^[29]。2020年は『Disco Raja』でラヴィ・テージャ（英語版）と共演し^[30]、アンソロジー映画『Putham Pudhu Kaalai』ではカールティク・スッバラージの「Miracle」に出演している。2022年はAmazon Prime Video配信の『Mahaan』でヴィクラムと共演し^[31]、同年6月にラクシット・シェッティ主演の『チャーリー』でカンナダ語映画デビューしている^[32]。同年10月にはAmazon Prime Video配信の『アムー〜負けない心〜（英語版）』に出演している。2023年は『Waltair Veerayya』でチランジーヴィと共演しており^[33]、このほかに『Vallavanukkum Vallavan』『Indian 2』にも出演している。

私生活

2015年11月に『Urumeen』で共演したレシュミ・メーナン（英語版）と婚約して2016年4月22日に結婚した。2人の間には2017年に娘^[34]^[35]、2019年に息子が生まれている^[36]^[37]。

フィルモグラフィー

映画

年	作品	役名	言語	備考	出典
2007	Maya Kannadi	理髪店の客	タミル語	ノンクレジット
2012	Kadhalil Sodhappuvadhu Yeppadi	ジャヤシンハー	タミル語	「ジャヤシンハー」名義
2012	ピザ死霊館へのデリバリー（英語版）	ボビー	タミル語	「シンハー」名義
2013	Naan Rajavaga Pogiren	シャンカル・スブラマニアム	タミル語
	キケンな誘拐	パガラヴァン	タミル語
	Neram	ヴァッティ・ラージャー	マラヤーラム語	多言語映画
	Neram	ヴァッティ・ラージャー	タミル語	多言語映画
2014	Beware of Dogs	アーミル	マラヤーラム語
	ジガルタンダ（英語版）	セートゥ	タミル語
	Aadama Jaichomada	ブーミナーダン警部	タミル語
	Aaaah	プロスパー	タミル語
2015	Oru Vadakkan Selfie	ジョン・マシュー・バースカル	マラヤーラム語	カメオ出演
	Chennai Ungalai Anbudan Varaverkirathu	チェラパンディ	タミル語
	Masala Padam	アムダン	タミル語
	Inji Iduppazhagi	本人役	タミル語	カメオ出演
	Size Zero	本人役	テルグ語	カメオ出演
	Urumeen	セルヴァー	タミル語
2016	バンガロール・デイズ（英語版）	カンナン（クッティ）	タミル語	ナレーター兼務
	Aviyal	ギャング	タミル語	「Eli」に出演
	Run	ヴァッティ・ラージャー	テルグ語
	Ko 2	クマラン	タミル語
	Meera Jaakirathai	シヴァネーサン	タミル語
	女神たちよ（英語版）	ジャガン	タミル語
	Metro	グナ	タミル語
	Kavalai Vendam	アルジュン	タミル語
2017	Mupparimanam	本人役	タミル語	カメオ出演
	Paambhu Sattai	ダクシュナ	タミル語
	Karuppan	カーティル	タミル語
	Thiruttu Payale 2	セルヴァン警部	タミル語
2018	Rosapoo	俳優	マラヤーラム語	カメオ出演
	Kammara Sambhavam	プリケシ	マラヤーラム語
	Saamy Square	ラーヴァナ・ピチャイ	タミル語
	Ladoo	ジョゼフ・ダヤニディ	マラヤーラム語	カメオ出演
2019	ペーッタ（英語版）	マイケル	タミル語
	Agni Devi	アグニ・デーヴ	タミル語
	Edaina Jaragocchu	カーリ	テルグ語
2020	Disco Raja	ブルーナ・セートゥ	テルグ語
2020	Putham Pudhu Kaalai	デーヴァン	タミル語	「Miracle」に出演
2021	Gully Rowdy	ラヴィ・ナーヤク	テルグ語		^[38]
2022	Mahaan	サティヤヴァン・スーサイヤッパン	タミル語		^[39]
	チャーリー	ヴァムシナダン	カンナダ語	カメオ出演	^[40]
	アムー〜負けない心〜（英語版）	プラブ	テルグ語		^[41]
2023	Waltair Veerayya	ソロモン・シーザー	テルグ語		^[42]^[43]
	Vallavanukkum Vallavan	アレクサンダー	タミル語	製作兼務
	Vasantha Mullai	ルドラーン	タミル語		^[44]
	Thugs	ドゥライ	タミル語
	SALAAR/サラール	バーラヴァ	テルグ語
2024	Indian 2		タミル語		^[45]

ウェブシリーズ

年	作品	役名	配信	言語	備考	出典
2018	Vella Raja	麻薬王デーヴァ	Amazon Prime Video	タミル語		^[46]
2021	Navarasa	ニラヴァン	Netflix		第5話「Peace」出演	^[47]
2022	Kaiyum Kalavum	ナレーター	SonyLIV		チンマイ・シュリーパーダ（英語版）と共同ナレーション	^[48]

受賞歴

年	部門	作品	結果	出典
国家映画賞
2015年（英語版）	助演男優賞	『ジガルタンダ』	受賞	^[49]
フィルムフェア賞南インド映画部門
2015年（英語版）	タミル語映画部門助演男優賞（英語版）	『ジガルタンダ』	受賞	^[50]
南インド国際映画賞
2014年（英語版）	タミル語映画部門助演男優賞	『キケンな誘拐』	ノミネート	^[51]
	タミル語映画部門悪役賞	『Neram』
	マラヤーラム語映画部門悪役賞	『Neram』
2015年（英語版）	タミル語映画部門悪役賞	『ジガルタンダ』
タミル・ナードゥ州映画賞
2014年	特別賞（英語版）	『ジガルタンダ』	受賞	^[52]
ヴィジャイ・アワード
2014年（英語版）	助演男優賞（英語版）	『Neram』	ノミネート
2015年（英語版）	悪役賞（英語版）	『ジガルタンダ』	受賞	^[53]
エジソン賞（英語版）
2014年	悪役賞	『ジガルタンダ』	受賞

出典

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外部リンク

Bobby Simha - IMDb（英語）

[dob-1] Actor Bobby Simha (Disco Raja ) Exclusive Interview. iDream Telugu Movies. 23 August 2019. YouTubeより2022年11月22日閲覧。

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[3] “Bobby Simha on Cloud Nine after 'Jigarthanda'”. Sify. 27 October 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。9 October 2014閲覧。

[times-4] “Stood in the sun in my underwear: Simhaa”. The Times of India. オリジナルの26 August 2014時点におけるアーカイブ。 6 October 2014閲覧。

[Gangs_of_Madurai-5] Naig, Udhav (8 March 2014). “Gangs of Madurai”. The Hindu. オリジナルの29 June 2014時点におけるアーカイブ。 9 October 2014閲覧。

[6] “Critics' Choice of 10 best Tamil films of 2012”. Sify. 27 October 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。9 October 2014閲覧。

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[9] “New baddie on the block”. The Hindu (2013年5月25日). 31 July 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月3日閲覧。

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[20] “I was also inspired by Christian Bale, says Simhaa”. The Times of India. オリジナルの24 September 2014時点におけるアーカイブ。 9 October 2014閲覧。

[bollywoodlife.com-21] “Bobby Simha: I'll never play another Assault Sethu!” (16 September 2014). 17 October 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。9 October 2014閲覧。

[22] “After Jigarthanda, it's Iraivi for Karthik Subbaraj”. The New Indian Express. 24 October 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。9 October 2014閲覧。

[23] Rao, Subha J. (6 February 2016). “A new face”. The Hindu. オリジナルの6 February 2016時点におけるアーカイブ。 25 February 2019閲覧。

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[25] “Iraivi review: A dark tale of male arrogance”. Hindustan Times (3 June 2016). 2024年3月4日閲覧。

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[28] “Bobby Simha's next on the floors, to be helmed by debutant director”. The News Minute (30 November 2019). 2024年3月4日閲覧。

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[31] Bureau, Adgully. “Bobby Simha's upcoming Action- Thriller 'Mahaan'; first look poster out”. www.adgully.com. 2024年3月4日閲覧。

[32] “Bobby Simha to play a cameo in Rakshit Shetty's Kannada film 777 Charlie”. India Today. 2024年3月4日閲覧。

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[36] “Bobby Simhaa and Reshmi Menon welcome their second child together, a baby boy” (13 November 2019). 11 May 2020閲覧。

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